首無の如き祟るもの

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評判

首無の如き祟るものの評価:

3.66/5点 レビュー 64件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.66pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全107件 1〜20 1/6ページ
No.107
(5pt)

すごい作品だったが…

これは厳密に言って刀城言耶シリーズで括って良いのだろうか?
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.106
(3pt)

個人的にはピンとこない

※ネタバレあり

「厭魅の如き憑くもの」「首無の如き祟るもの」を読みました。が、どちらもピンときませんでした。

※江戸川乱歩・横溝正史的な世界観は好きです。

・物語にかかわらない登場人物が無駄に多く感じる

・世界観や人物像があまりに人工的(人名や地名も含め)。民俗学が好きな身からすると、狙いすぎていて逆に冷める

・(上とも共通しますが)伝承をやたら詳しく語る割に、さほど物語に関係ないことが多い。おどろおどろしくするための舞台装置感がぬぐえない

・心情描写にムラがある。長寿郎が死んだときに斧高がさほどショックを受けなかったり。恐怖描写だけ細かく、他が抜けているような印象

・好みの問題ですが、ホラー風味のミステリとして読んでいるので、謎を説明しきらないところがもやもやする。「そこオカルトで終わらすんかい!」という感情。男にも女にも見える訪問者の件、冒頭から解明を楽しみにしていたのでオカルトで終わって拍子抜け

・しかもオカルトとしての一貫性がない。岩槻の件やラストも淡首様の仕業なのはわかるが、そこまで人間の行動に通じているならなんでこれまで毬子を放置していたんだろう。というか淡首様が毬子を殺す理由ってあったっけ?

・ハウダニットの真相が雑すぎる。首無しにみえた理由、「これ頭巾じゃね? いやまさかそんなオチじゃないよね」と思っていたら本当にそうだったのでずっこけた

・ホワイダニットの要素も弱く感じる。特に1つ目の殺人については「あ、それでいいの?」という感じ

・「驚くべき真相が明らかに!」というバラエティー番組の予告CMみたいな文章がくどい

・毎回うっすら「こういう真相かな」と思っているのが大体真相に近いので、謎解きパートでそんなに意外性がない(今回は双子の入れ替わり&蘭子と毬子の入れ替わりとか)。その上ハウダニットの詳細があまり納得いかないので、「ああそう」という感想で終わる

全体的にミステリの技巧として鮮やかだとは思いつつ、クライマックスでもちっともわくわくできませんでした。唯一、語り手が変わっていたところだけはドキドキしました。
でもミステリとして高評価なのはわかるので、星3つ。
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.105
(5pt)

今まで読んだミステリーの中では1番すごいかもしれない。

とにかくすごかった。ミステリーの構造的部分はネタバレしたくないのですごいとだけ。
それとは別に単純にキャラクターが全体的に魅力的だった。ほぼ主人公の斧高は可愛くて応援したくなる感じで、そのほかのキャラも魅力的、あとは首無の因習話民俗話というのも前作と違ってダレずに面白かった。
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.104
(3pt)

新本格としては満点。だが…

ホラーにもミステリにも読める本、というのが好きなのだが本作はあまりにミステリが過ぎており、その点でやや好みから外れてしまった。
ミステリにおける見取り図などは確かにウキウキするのだけど、見取り図が出てきた時点でホラーとしての恐ろしさはかなり薄れてしまう。
あと、やはり文章の軽さというか、文章力自体は講談社新本格勢のレベルであり、高校・大学生が夢中で読めるくらいの読み心地であった。
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.103
(5pt)

前作未読でも読める

前2作と違い書き手、語り手が刀城言耶ではない事が生きているし読みやすさに貢献している。
ホラーと推理の融合が良くできていて、ラストが特に背筋を凍らせてくれた。
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.102
(3pt)

大昔の未解決事件に挑む

おすすめのホラー小説は?という議題で必ず挙がる作品。その評判に惹かれ電子書籍で購入。大昔が舞台のお話なのに文章が読みやすくてスルスル頭に入る⋯が、読んでも読んでも読み終わらない。いったい何ページあるんだと商品詳細を見てみると驚異の500ページ超えでした。そりゃなかなか読み終わらないはずだ⋯。
というわけで数年前から読み始め、途中リアルが多忙になり年単位で中断しつつも最近ようやく読み終わりました。長い戦いだった。主に私が忙しかったせいですが。
本作は大昔の連続首切り事件を追憶し読者に推理を促す形式で進められます。なので事件自体はすでに迷宮入りしており未解決事件扱いです。つまり犯人逮捕のカタルシスはないのでその点はモヤモヤが残るかも。別の方向性から真犯人に天罰が下るので胸糞まではいきませんが。
連続猟奇殺人事件の他にお家騒動も絡んでくるのでとにかく登場人物が多い。正直なところ覚えられなかったので推理は早々に諦めました。
最後の最後まで謎が山のように積み上がり何一つ解決しないままラスト数ページになったので「これちゃんと回収できるのか?」とハラハラしましたが終盤に名探偵が登場し(遅くない!?)一気に解決。真相は明かされるとそんなのあり?と突っ込みたくなるような大味さで、なるほどと納得できる緻密なトリックではありませんでした。でもまあこの作品自体古いものだし、太古の推理小説ってぶっ飛んでるものが多かったしな⋯と無理やり飲み込みました。
首がない死体が続くことにより推理小説においてどんなトリックが可能になるかを考えれば自ずと事件の全貌が想像つくと思います。本作はそこにひと手間加え(そのひと手間がズル技なのですが)そのトリックから目を逸らさせようとしています。私はヒントが少なすぎて「なるほど!」よりも「そんなのアリ?」って感想になったのでこの辺は人によって意見分かれるかな。他の方も言っていますが超有名な「占星術殺人事件」と同じ方向性のトリックと言えばだいたいわかるかと。
本作はオカルト要素も絡んできますが最終的にオカルトは「ある」ものとして締めたのも驚きました。となると首なしの神様が祟る条件がわからなかった。事件が起きたのは数十年前なのに真犯人が老人になってから突如祟ったのはなぜ。謎のタイムラグ。オカルトが実在するという終わり方にするなら首なしの神様の祟りシステムも作り込んでほしかったのが正直なところ。
そういえば途中でまったく関係ない喉裂き魔の事件も描写され続編が匂わされてました。続編⋯どうしようかな〜。文章の読みやすさはピカイチだけど、トリックが斜め上すぎて合わなかったので読むかどうかは悩んでみます。
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.101
(5pt)

星5つじゃ全然足りません。

小説家が実際に起こった未解決事件を連載作品として執筆しながら、自分自身で推理して解決に導いていくか、読者に謎を解いてもらいたい、という体裁で書かれた作中作として物語は進みます。
事件に外側から関わった警察官と、内側から関わった少年、2つの視点で交互に描かれる構成なのですが、この構成と作中作であるということを大いに利用した数々の伏線と巧妙なミスリード、そして驚愕のトリックが大変素晴らしかったです。

たった1つの真実に気付くだけで数多くの謎が一気に解けるという、そのあまりにも鮮やかな謎解きには息を呑み、まさかの真相に震え上がり、どんでん返しで驚愕した…と思ったら、二転三転してまたひっくり返されて、更に畳み掛けてくるという終盤の展開はもう圧巻の一言です。

今まで読んできたミステリーの中でもトップクラスの大傑作。
星5つじゃ全然足りません。
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.100
(5pt)

シリーズ前2作とは色合いが異なるが、素晴らしい出来栄えの傑作

著者の代表作として必ず挙げられる本作。やはり傑作である。
刀城言耶シリーズの3作目にあたるが、前2作とはかなり色合いが異なる。登場人物のひとりが執筆する「小説」という形で物語が進行し、名探偵・刀城言耶もなかなか登場しない。
だが、首なし死体をめぐる大技トリックはあっと驚く素晴らしい出来栄えで、完全に騙された。突っ込みどころはあるものの、島田荘司氏の大傑作「占星術殺人事件」を連想するほどで脱帽です。
このまま本格謎解きミステリとして仕上げても良かったと思うが、そのままでは終わらず、ひとひねりもふたひねりも加えるところがいかにも著者らしいと思う。
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.99
(5pt)

メタミステリ私的ナンバーワン

どんでん返し系ミステリの私的ナンバーワン。

一人称の小説でも、なんで自分の思いを語ってるんだろうとか、変なとここだわっちゃうから、凝り過ぎな叙述とか、編者の記みたいな「メタ(外枠)」にも全て意味と仕掛けを施してるのがたまらん……

最初こそ、600ページは超えてるは登場人物多すぎだわで辟易して夏休み使ってのんびり読むかと思ってたが、あまりの面白さに一日で半分読んでしまった。民俗学薀蓄もたまらない。

因習残る集落が舞台、○○様の祟りによる殺人事件、戦中〜戦後初期に渡る物語、伝奇ホラー✕ミステリー……これ京極夏彦や坂東眞砂子っていうより、ひぐらしでは!?
なんて思いもしたが、ちゃんと本格ミステリですのでご安心を。

事件というより怪異レベルの謎、終盤にも関わらず次ぐ超展開の連続に、これ本当に解決するのかと思いきや……まさか一つのトリックで全ての謎が解けてしまうとは恐れいった

『厭魅の如き憑くもの』はフーダニットものの傑作だし、『凶鳥の如き忌むもの』はハウダニットものの傑作だし、『首無の如き祟るもの』はメタ・どんでん返し系の傑作。
三津田信三はあらゆるジャンルのミステリーで傑作書いてるのが本当に凄い
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.98
(5pt)

メタミステリ私的ナンバーワン

どんでん返し系ミステリの私的ナンバーワン。

一人称の小説でも、なんで自分の思いを語ってるんだろうとか、変なとここだわっちゃうから、凝り過ぎな叙述とか、編者の記みたいな「メタ(外枠)」にも全て意味と仕掛けを施してるのがたまらん……

最初こそ、600ページは超えてるは登場人物多すぎだわで辟易して夏休み使ってのんびり読むかと思ってたが、あまりの面白さに一日で半分読んでしまった。民俗学薀蓄もたまらない。

因習残る集落が舞台、○○様の祟りによる殺人事件、戦中〜戦後初期に渡る物語、伝奇ホラー✕ミステリー……これ京極夏彦や坂東眞砂子っていうより、ひぐらしでは!?
なんて思いもしたが、ちゃんと本格ミステリですのでご安心を。

事件というより怪異レベルの謎、終盤にも関わらず次ぐ超展開の連続に、これ本当に解決するのかと思いきや……まさか一つのトリックで全ての謎が解けてしまうとは恐れいった

『厭魅の如き憑くもの』はフーダニットものの傑作だし、『凶鳥の如き忌むもの』はハウダニットものの傑作だし、『首無の如き祟るもの』はメタ・どんでん返し系の傑作。
三津田信三はあらゆるジャンルのミステリーで傑作書いてるのが本当に凄い
首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)より
4562040718
No.97
(5pt)

卓越した論理パズルと恐怖の融合

数多くの不可解な事象が、ただ1点の見方を変えるだけでことごとく解明される。細かい点での瑕疵はあるものの、比類のない論理的カタルシスを感じさせる傑作である。怪奇小説としての要素も、緻密な論理構成とよく融合している。ホラー映画で経験するような即物的な恐怖感ではなく、根源的な不気味さを覚えさせる要素になっている。
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.96
(5pt)

卓越した論理パズルと恐怖の融合

数多くの不可解な事象が、ただ1点の見方を変えるだけでことごとく解明される。細かい点での瑕疵はあるものの、比類のない論理的カタルシスを感じさせる傑作である。怪奇小説としての要素も、緻密な論理構成とよく融合している。ホラー映画で経験するような即物的な恐怖感ではなく、根源的な不気味さを覚えさせる要素になっている。
首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)より
4562040718
No.95
(4pt)

面白かったです

全体的には面白かったです。ホラー要素は作中での文字表現の割には不足気味の印象。ミステリー要素はええっそう来るかという感じで意外性もあり良かったです。作者の他の作品は未読ですが、ほぼこのような作り方(山深く隔絶された集落、古くから続く家と風変わりな人々、昔からの言い伝えや因習、それらの舞台設定の中で起こる奇妙な殺人)と想像。ちょっと横溝正史テイスト。このような雰囲気のミステリーを好む読者にはハマる作品。
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.94
(4pt)

面白かったです

全体的には面白かったです。ホラー要素は作中での文字表現の割には不足気味の印象。ミステリー要素はええっそう来るかという感じで意外性もあり良かったです。作者の他の作品は未読ですが、ほぼこのような作り方(山深く隔絶された集落、古くから続く家と風変わりな人々、昔からの言い伝えや因習、それらの舞台設定の中で起こる奇妙な殺人)と想像。ちょっと横溝正史テイスト。このような雰囲気のミステリーを好む読者にはハマる作品。
首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)より
4562040718
No.93
(1pt)

真面目に人の目を見て退屈な話をする、みたいな。

こういう類の話は情緒が大切。文章も大切。好みの問題もあるだろうが、まるでAIが作った文章のように味気ない。といって、長々と読まされるほど秀逸なトリックもなし。編集者はどう思ってるんだろうと、首を傾げたくなります。いや、編集者も同じ感覚なのか。
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.92
(1pt)

真面目に人の目を見て退屈な話をする、みたいな。

こういう類の話は情緒が大切。文章も大切。好みの問題もあるだろうが、まるでAIが作った文章のように味気ない。といって、長々と読まされるほど秀逸なトリックもなし。編集者はどう思ってるんだろうと、首を傾げたくなります。いや、編集者も同じ感覚なのか。
首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)より
4562040718
No.91
(1pt)

天才6歳児と関西弁が。

6歳児が出てくるのだが、こいつ、天才か?と驚く。登場人物も驚いていた。現実味がなくてしらける。

地方の寒村が舞台だが、方言だと理解しづらくなるので標準語にしたとのことだったが、読み進めると舌の根も乾かないうちに関西出身の産婆だけ、「〜やでえ」と大阪弁炸裂。いっそのこと統一してくれ。

ということでいろいろ耐えきれなくなり挫折。そういったところが気にならない人向けかなあ。

漢字が多くてそれはいいんだけど、読み方もその都度違っていて変に複雑にしている。トリックがすごいらしいので読み切りたいが…しんどいなあ。
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.90
(1pt)

天才6歳児と関西弁が。

6歳児が出てくるのだが、こいつ、天才か?と驚く。登場人物も驚いていた。現実味がなくてしらける。

地方の寒村が舞台だが、方言だと理解しづらくなるので標準語にしたとのことだったが、読み進めると舌の根も乾かないうちに関西出身の産婆だけ、「〜やでえ」と大阪弁炸裂。いっそのこと統一してくれ。

ということでいろいろ耐えきれなくなり挫折。そういったところが気にならない人向けかなあ。

漢字が多くてそれはいいんだけど、読み方もその都度違っていて変に複雑にしている。トリックがすごいらしいので読み切りたいが…しんどいなあ。
首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)より
4562040718
No.89
(5pt)

メイントリックがシンプルで力強い

小さな謎が積み重なって山のようになった後、名探偵が提示するあるシンプルなトリックによって全てが解き明かされる、その快感。ミステリを読むことの醍醐味。
それを味わわせてくれる作品のうちのひとつだと思います。

先人たちの築いた数々の傑作ミステリへのオマージュが散りばめられているのも嬉しいです。
書名のおどろおどろしさから予想されるよりも読みやすい文章の手ざわりは、横溝正史さんの作品に近いように私には感じられます。内容からも、あの作品や、あの作品を連想しました。
作者の、ミステリを愛する心と、先達への経緯と、読者へのサービス精神を感じて、読んでいて嬉しくなります。

本格推理が好きな読者も、新本格が好きな読者も楽しませたい、という意欲作であると思いました。
横溝正史さんの「八つ墓村」、島田荘司さんの「占星術殺人事件」、麻耶雄嵩さんの「翼ある闇」がお好きな方に、一読をお勧めしたいです。
なお、刀城言耶シリーズを読んだのは、本作が初めてですが、特に問題は感じませんでした。ここから読んでも大丈夫だと思います。
首無の如き祟るもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450
No.88
(5pt)

メイントリックがシンプルで力強い

小さな謎が積み重なって山のようになった後、名探偵が提示するあるシンプルなトリックによって全てが解き明かされる、その快感。ミステリを読むことの醍醐味。
それを味わわせてくれる作品のうちのひとつだと思います。

先人たちの築いた数々の傑作ミステリへのオマージュが散りばめられているのも嬉しいです。
書名のおどろおどろしさから予想されるよりも読みやすい文章の手ざわりは、横溝正史さんの作品に近いように私には感じられます。内容からも、あの作品や、あの作品を連想しました。
作者の、ミステリを愛する心と、先達への経緯と、読者へのサービス精神を感じて、読んでいて嬉しくなります。

本格推理が好きな読者も、新本格が好きな読者も楽しませたい、という意欲作であると思いました。
横溝正史さんの「八つ墓村」、島田荘司さんの「占星術殺人事件」、麻耶雄嵩さんの「翼ある闇」がお好きな方に、一読をお勧めしたいです。
なお、刀城言耶シリーズを読んだのは、本作が初めてですが、特に問題は感じませんでした。ここから読んでも大丈夫だと思います。
首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)より
4562040718