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ペルソナ探偵
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ペルソナ探偵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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黒田氏のメフィスト賞受賞2作目で、ネットのチャットに集まる匿名の男女の小説が3本紹介されていき、最後のオフ会で匿名男女の絡んだ事件の真相が明かされるという、凝った仕掛けの作品である。 匿名のチャットという時点で叙述トリック系の匂いがぷんぷんしてくるが、実際デビュー作のウエディングドレスもそっち系だったので期待を裏切らない。 全く関係ない小説の内容が後で伏線になる仕掛けだが、ちょっと技巧に走り過ぎで話のメインの事件の印象が弱くなってしまっている感もあるが、十分に楽しめる一作になっている。 | ||||
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クローズなチャットルームで知り合った6人の男女。それぞれ星の名をハンドルネームにする彼らが、お互いの本名も日常を全く知らないまま、一人称ミステリの原稿を出し合い、主宰者カストルがまとめて紙媒体の同人誌を出しつづける、というのが大筋です。 女子高生、学生、主婦、三人の作品が並べられて、あいまに、チャットルームでの感想の述べあいが入り、一見、現実とフィクション(これも実体験をもとにしたものではあるのですが)はきれいに見分けがつくかのように思われますが、三作目あたりから、作中にチャットルームでの語りが入りこみ、どこからどこまでが作品で、どこからが外の現実なのかが分かりにくくなり、「語り」がまさに「騙り」の迷宮に入ってゆきます。 「最終話」では、6人がついにオフ会をして、顔を合わせる段取りになりますが、会員のひとりと目される若い女性の自殺をめぐって、これまでの作品のあちこちの断片がパズルのように合わさり、その謎の真相が、そしてこれまでの読者の思い込みが、映画のセットがバタバタと倒れ、たたまれてゆくように、崩され、だれがだれだったのか、めくるめく混乱の中に立たされたまま、事件はせつない余韻とともに閉じてゆきます。 現実と、メタ現実であるネットの小説の世界を、作者のテクニックはみごとに入れ替え、反転させる力わざを見せてくれました。 登場人物たちの得た感慨を共有するだけでなく、読者としては、この現実の複雑な構造と心理の迷宮に立ちすくむ思いです。 彼らが現実を知り、現実にもどったあとで、読者はフィクションである彼らの物語を閉じ、さらに自分の現実にもどってゆきます。 叙述ミステリの妙味をかるやかな筆致の中に感得させる意欲作です。 | ||||
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作家を目指す男女が、プライベートを秘密にするという約束の上で、同人誌やチャットでのやりとりをしていく…というストーリー。はじめ短編集かなぁ?と読み進めていたのですが、段々とあれ?となっていき…ラスト見事に繋がりました。全てが分かった上でもう一度読み返したくなりました。 | ||||
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作家を志す6人が集うネット上のチャットルーム。彼らが作る同人誌上の短編の中の3篇という形で第3話まで進み、最終話で、全体が繋がって結末へ。お見事です!氏の作品は初めて読みましたが、一遍に気に入りました。 | ||||
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各挿話も短篇としてそれぞれ独立して読める。出来も良い。そして、その各短篇が布石となって大きな謎が解明されるという結構も、ありがちだが、丁寧で粗も少ない。 | ||||
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