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ぼくと、ぼくらの夏
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ぼくと、ぼくらの夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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読んだのが夏で良かった COOLで古さを感じさせない 開高健がかるみがしなやかと評したのに頷いた。 過程が楽しかったので好きです。 | ||||
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夏が詰め込まれているように感じます。あの独特の気分の高揚、気だるさ。 いつまでも鳴き止まない蝉の声によって完全に捕まえられたあの空気感が全編に漂っている。やっぱり夏に読んでほしいです。この作品にこめられる「夏」を肌で感じられるから。 それと、洒脱の効いた会話がすばらしい。タイトルの台詞が出てきた場面など、何箇所か爆笑してしまいました。 | ||||
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すっと世界に入っていて、変な癖も無い物語に最後まで楽しませていただきました。 青春ミステリー。登場する高校生たちがとても自然体なのが印象的。 青いわけでもないし、かといって落ち着いているわけでもない。 高校生時代ってなんとも言えない空気があって、その空気が見事に漂っていて心地よかったです。 今時の高校生たちにも一度手にとって見てもらいたい。 何か感じるものがあるといいかな。 | ||||
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すっと世界に入っていて、変な癖も無い物語に最後まで楽しませていただきました。 青春ミステリー。登場する高校生たちがとても自然体なのが印象的。 青いわけでもないし、かといって落ち着いているわけでもない。 高校生時代ってなんとも言えない空気があって、その空気が見事に漂っていて心地よかったです。 今時の高校生たちにも一度手にとって見てもらいたい。 何か感じるものがあるといいかな。 | ||||
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何となくダラダラと過ごしている毎日。 そんな夏休みのある日、同級生の女の子が死んだという情報が入ります。 クラスメイトの春一と麻子は、亡くなった女の子、訓子のことを調べ始めます。 警察は自殺と断定し、家族は事件にふれてほしくない様子。 大人たちの都合で振り回されるのはおかしいと思い、反抗し始めます。 調べていくうちに、“真実を知りたい”という気持ちと“真実を調べることで周りを不幸にしているのでは”という気持ちで揺れ動いていきます。 そして、周囲に迷惑をかけて、ふさぎ込みます。 でも、人とは、その繰り返しで成長していくものだと思います。 読み終えた時、自分の中で何かが変わり始めるのを感じます。 | ||||
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はじめて読んだ作家ですが、 おもしろかったです。 合理的な推理がしっかりあり、 すべて、出ています。 ある程度読者にも推理が楽しめるように書かれていて、 最後にどんでん返しが用意されている。 高校生を主人公にすると、 どうしても、大人びてしまう。 ま、しょうがいないのかなぁ。 同級生が自殺した。 状況証拠はすべて揃っているのに、 なぜか違和感を感じる。 納得のいくところまで、 調べてみよう。 刑事の男と、やくざの組長の女。 二人は昔、恋に落ちていた。 そのそれぞれの息子と、 娘が、また、恋に落ちていた。 そんな中、 今度は同級生は交通事故にあう。 偶然とは思えない、タイミング。 その死んだ同級生は、 事件の鍵を握る人物だった。 事件の真相には、 意外な事実が隠されていた。 まだ、 携帯も、メールもない頃、 暑い、暑いひと夏の、 大事件だった・・・。 | ||||
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新装版で復活しているのを見て、思わず買ってしまった。 久しぶりに読んでも、やっぱりいい。ミステリーをダシに、言葉がすれちがいながらも、少しずつ近づいていく少年と少女を描いた青春小説。「初恋」って、いいなぁ。 | ||||
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デビュー作ということを割り引いても、 人物造形がややステレオタイプすぎるような気がした。 じゃあ面白くないのかといわれると困る。 それぞれが話の中できちんと生きていて、結構楽しめる。 今の高校生にはいないかもしれないが、昭和生まれの人たちの中には主人公のような高校生はそこそこ多かったのでは。 見るものすべてが輝いて見えた高校生時代特有の雰囲気がよく出ている作品である。 出来れば高校生のときに読みたかったなー。 作品的には、「アルキメデスは手を汚さない」などの青春ものの踏襲である。 ミステリーというよりも、青春ものが好きな方には大変おすすめの一冊である。 気になったことが一点だけ。 登場人物のほとんどがタバコを吸うことに時代というか抵抗を感じたのは私だけかな。 「喫煙」が重要な伏線になってはいると思うのだが。 | ||||
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青春ミステリーの秀作。 私は作者の最近の復刊以降の読者であるが、このデビュー作に以後の作者の青春ミステリのエッセンスがつまっている、と思う。 この作品で主旋律(テーマ)が示され、たとえば「風少女」「林檎の木の道」はその変奏曲のようだ。 例示すると、行動的だがクールな主人公。若さゆえムキにはなるが決して激高はしない。主人公とともに動く美しい女性(少女)たち。わがままでも憎めない。どこか間の抜けたところのある家族とのユーモラスな会話・・・それらの全てがここにある。 本格ミステリーではないが、謎解きの仕掛け・伏線はちゃんとある。けれども、本作を含めた作者の青春ミステリーの魅力は、決してパズル的謎解きではなく、高校生(や大学生)のある時期をみずみずしく掬い取っている語り口にこそある。 なのでこの小説が気に入ったならば、その変奏曲たる上述の小説もきっと満足を届けてくれると思う。 | ||||
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高校二年の夏、同級生の女の子が死ぬ。刑事の父親と二人で暮らす「ぼく」は、友達の麻子とともにその真相を調べることになるが・・・ 樋口有介氏の鮮烈なデビュー作。プロットだけに注目するならさほど目新しくはない。大人たち―刑事の父親と彼が好意を寄せる女教師を主人公に据えれば、二時間サスペンスになってしまいそうな素材。そうせずに高校生の「ぼく」に探偵役を割り振り、青春ミステリーとして描いて成功。この「ぼく」がかっこいい! つまりストーリーより、人物造形やディテールが断然すぐれているのだ。大人びた主人公がかっこよくて、セリフに工夫があって、個性的な美女が出てきて、脇役で笑わせられて、ほろ苦い結末が用意されていて・・・まさに高校生ハードボイルド。初版刊行時に読んだが、こうした青春ハードボイルド風作品は新鮮で、とにかく強烈だった。 樋口氏の小説が続々と復刊され非常に喜ばしいが、本作品は外せない! 夏に読んだ方が雰囲気が出ると思うが、それまで待たずに今すぐ、ぜひ!! | ||||
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樋口有介のデビュー作であり、この作家の作風が典型的に現れている作品である。 まずは話し言葉の軽妙さがなんともいえない。この語り口は、この作家の主人公が少年の場合は青春の息吹を与え、壮年の場合はハードボイルドタッチを与えている。この小説においても、いかにも青春を匂わせる明るい描写の一方では、主人公は現実を直視する大人の精神も併せ持っている。 これは、赤川次郎や栗本薫などの青春推理小説とも異質な新鮮さだ。心通わせる少女との出会いや、ほとんど道化役になってしまっている父親など脇役陣もいかにも今風であり、これら魅力的な登場人物のみなすべてが青春を感じさせる、読書中も読後感もさわやかな"推理小説"である。 | ||||
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