■スポンサードリンク
受精
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
受精の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.71pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
寂しさ、心細さ、一体誰を信じたらよいのかわからないという恐怖。 想像以上に壮大な話だけれど、リアリティーがあり、読み出したら止まりませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
受命とともに、帚木ワールドが遺憾なく表されています。多くの人が読んで欲しいエンターテイメントです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たとえば船の長旅のお供には是非おすすめの一冊。 結構なボリュームなんだが、読み出すと止まらないので、船の揺れを忘れる。下手な酔い止め薬を服用して寝込んでいるよか、よっぽど楽しい船旅になること請け合い! ちょっと過激なタイトル、カバーのサミングからは熱烈恋愛小説風。だから、のっけからねちっこいラブシーンが展開したりもする。しかしながら、繰り返される描写の中に一筋、また一筋とセンサーに触れるきな臭さが、読み手を本から離れさせない。その異質な一筋を踏み重ねるにつれ展開の予測は確信へと固まっていく。巧妙に敷き置かれた「布石」は適度に読者の優越感と好奇心を募らせる。恐ろしくドラマチックな展開は荒唐無稽とも言えなくはないが、さすがに科学者・医学者・精神科医としての著者の見識に裏打ちされると、結構興味深い刺激となり得る。ちょうど、鼻水たらして汗をかきかき激辛チゲ鍋をつつくにも似て、「辛い、辛い!」と言いながら平らげてしまう。もちろん、鍋は辛いばかりではない。新鮮な魚介類や野菜がたっぷり使われてもいる。先端の医療、精神科医から見通した「悲しみ」の構造、緻密な歴史解釈。そして舞台は日本からブラジルへ移り、登場人物は日本、日系ブラジル、アフリカ系ブラジル、韓国、仏、独と国際色も豊か。では、なぜ「受精」鍋なのか?いや待て、待て。それを言っちゃー、おしめーよー。あくまでも、独特な手法で読者を誘う著者のミステリー手腕に身を委ねるべし! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は古本屋でこの本をたまたま買って夢中で読みました。もちろんこの著者の本は初めてです。いまだかつて本を読んでこんなにドキドキしたことはありませんでした。評価している人はいまいちだと書かれてますが、この本を主観的に見た場合、科学的なことについて、異国文化について、そして歴史について、本当によく調べつくされているなと感心しました。科学者であるがゆえになしえた業なのかもしれません。帚木氏のファンになりました。 この本の中で「自分が死んでしまえば、彼を覚えている人間が一人少なくなる。」という部分がありました。この言葉に私は一番ショックを受け、また感動もしました。今まで私は自分の愛する人が消えてしまったら自分も消えてしまう、あるいは自分自身の手で消し去ってしまうと信じていました。そうすることが愛の証であると。しかしそれが間違えであること。どんなに辛くても「覚えている」ということが、どんなに大切であることか改めて考えさせられました。 今回このの本に出会って、この著者の本を全部読みたくなりました。どれだけかの人があまりいい評価をされてないようですので、今後読むこの著者の本が楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帚木氏のファンとしては物足りなさを感じたことは否めないのですが、登場人物たちの出産に対する異様なまでの執着は狂気さえも孕んでおり、見方を少し変えるとそれは、不妊に心痛める親たちの悲痛なこころの闇を映し出しているようでとても恐ろしく感じました。作中では愛する人を失った悲しみを癒すために子を産みたがる女性が描かれていますが、普通であれば憐憫の情を禁じえないこのような心理を増幅し、読み手に狂気として感じさせる著者の巧みな描写に一読の価値はあると思われます。わたしはこの本から「子を産むということは、相手を愛している(愛していた)ということを証明するためだけではない」というあたりまえのことを改めて教えられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
血のつながった子供。愛した人の子供。それは何にも変えがたいほど欲しいものなのでしょうか?すべてを犠牲にしてまで?私は、この主人公には共感できませんでした。でも、人間とは何か、人間はどの段階で人間と呼べるのか。とても考えさせられました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!