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押絵と旅する男
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押絵と旅する男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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うつくしい本で非常にうれしいです。ありがとうございました。 | ||||
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文字は大きく読みやすいです でも伏字おおすぎ 蟲」なんて特に何が書いてあるかわからない状態。 伏字のない文庫を探しています | ||||
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面白いところもあるが、全体として古くて暗い。残虐なシーンの描写は吐き気をもよおす。 | ||||
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「押絵と旅する男」ですが、これは写真の本質(変化する我々生身の存在に対し、一瞬前までは生身の人間であったことが確実なのに、半永久的に、ほぼ永遠に変化しない)を、人類が写真と出会った驚きを、完璧に捉えた二度と現れない記念碑的作品でしょう。 なお、乱歩の「火星の運河」は人類が映画と出会った瞬間の衝撃を見事に捉えているように思います。 | ||||
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収録されている作品は「押絵と旅する男」「蟲」「蜘蛛男」「盲獣」の4篇である。元々高校生の時に江戸川乱歩にハマって片っ端から作品を読んだのだが、これらの作品を読んだ記憶はなかった。一時夫婦で魚津の蜃気楼を見ようと5月から6月にかけて毎年のように通った時期があって、家内がこの本を見つけて買っていた。 「押絵と旅する男」は、昔のすいたガランとしたローカル列車に乗ったことがある人なら、それも夕方近くに乗ったことがあればよけい雰囲気がわかるだろう。単調でリズミカルな線路の継ぎ目の音を響かせながら、車内の電灯と空の明るさが同じくらいの夕闇が迫る中、窓側はまだ明るいが通路側はオレンジ色の照明を帯びてやや暗い。その中で語られる話なのだ。 「蜘蛛男」は探偵小説らしい作品なのだが、著者が中盤であまりにわかりやすいヒントを描写しているので、犯人がほとんどわかってしまい、そこで作品内でも犯人がすぐに暴露されればいいのだが、しばらく引っ張るので白ける。 「盲獣」は著者本人も認める「エログロ」の変態もので、全集に入れたくなかった。特に終わりの方の「鎌倉ハム大安売り」という章は著者自ら吐き気を催すほどで、全集では削除したくらいである。 「蟲」もエログロなのだが、自ら失敗作だと認めている。 | ||||
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乱歩ファンとしては、どれも傑作ばかり。ハズレなし。きっと乱歩は小説家にならんかったら、犯罪者になるしかなかったんじゃないかと思うくらい、ホンマに恐ろしい作品、エロティック(変態的)な作品などがある。ワシみたいな普通な人間だからこそ、逆にかえって面白いんじゃないかなぁ。普段の平々凡々とした日常生活を離れるには、彼の作品はもってこいだ。 (^_-)-☆ | ||||
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紙が貴重だった頃の名残か、昔の作品はとても圧縮されています 不要な描写がほとんどない 昭和の文豪が現代のライトノベルを見たら卒倒するでしょうw | ||||
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時代を感じる文章なので、現代人には読み進むこと自体少々難しいのですが、すごく短い作品をてんこ盛りした作品集なのでそれほど辛さを感じずに読んでいけます。とても勉強になる一冊です。 | ||||
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本全集全巻についてのレビュー。乱歩没後、講談社より度々全集が世に出、3度目の『江戸川乱歩推理文庫』に至ってはついに幻の『貼雑年譜』までも刊行。しかし『推理文庫』の内容にはいささか問題があった。書中にある「初出時の原文のまま掲載」が売りである筈のテキストが実はそうではなく戦前軍部により扇情的と見なされ削除・訂正を余儀なくされた箇所は手付かずのままだった。 あれから10年以上の時が流れ、光文社より最強の布陣で新『乱歩全集』がベールを脱ぐ。前述の削除箇所を全復元のみならず、初出以来のテキストの変遷を徹底比較した「解題」、乱歩小辞典と言ってもいい「註釈」。「解題」「註釈」「解説」だけを目当てに購入しても全く問題ない。監修者はミステリーファンならその名を知らぬ者はない新保博久と山前譲。両氏を乱歩邸に通わせ膨大な旧蔵書のデータ化を指示した故松村喜雄氏が生前切望していた真の全集がついに実現した訳だ。強いて言えば巻末エッセイ「私と乱歩」を全て小林信彦氏に託し、全集では収録しきれない編集者乱歩の隠された側面や作品論を展開してくれたら・・・とも思うがこれは贅沢と言うもの。資料性の高さ、デザイン・造本の魅力、比類なき全集である。密度が濃いという意味では将来これを超える『乱歩全集』は果たしてあるだろうか? (追記)残念ながら第4巻初版の「孤島の鬼」にてごく一箇所のみ編集部によると思われる語句の手入れが発見されている。当初の方針どおり必ず再版で訂正するべし。 | ||||
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江戸川乱歩は光の魔術師である。鏡地獄なんかを読めばすぐわかる。加えてこの「押絵と旅する男」は富山湾に面する魚津の蜃気楼を、まるでバミューダ・トライアングルの時空の穴のようにとらえている。押絵が従来の二次元絵を超えて、綿で立体感をもたせたものである三次元的であることが、これを象徴している。能登と魚津に挟まれた富山湾、これが時空を超えれば、乱歩ならぬオランダの光の魔術師・フェルメールにタイムトリップできるといったら、あなたは信じるだろうか。西洋絵画の読み解きのためのフェルメール論であるこの本、「宇宙に開かれた光の劇場」上野和男・著では、乱歩の「押絵と旅する男」についても語られている。オランダと日本、乱歩とフェルメールは、カレイドスコープとビノキュラーでお互いを覗くことができたのだ。 | ||||
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「蟲」「盲獣」は心臓の弱い人にはおすすめできない。本当に怖くて気持ち悪い!近年ジャパニーズホラーがブームになっているが、その淵源が乱歩にあるのは間違いないだろう。視覚的な恐怖ではなく、心理的な嫌悪感を刺激し、鳥肌がたつような恐怖を読者に与える。昨今のホラー小説など比較にならないくらい怖い! | ||||
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『蟲』がちゃんと蟲になっていましたので最高。虫 と書かれると、80%位雰囲気が損なわれるんです。 | ||||
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