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三たびの海峡



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【この小説が収録されている参考書籍】
三たびの海峡
三たびの海峡 (新潮文庫)

三たびの海峡の評価: 4.13/5点 レビュー 46件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.13pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 1~20 1/2ページ
12>>
No.35:
(4pt)

強制労働とはどんなものだったのか知れた

言葉は知っていても詳しく知らなかった強制労働を理解できた。中国残留孤児、シベリア抑留など、日本人として知っておくべき歴史だと感じた。
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No.34:
(4pt)

終わり方がこれしかなかったのか?

終わり方が、う~んという感じですね。この終わり方しかなかったのか?
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No.33:
(5pt)

虐待

人間のおぞましさ
を突きつけられた。
虐待の系譜が、いつ表面化するかを、忘れてはならない。
今繰り返されている、子どもへの虐待に、通底する心理があるように感じる。
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No.32:
(5pt)

ターゲットは”麻生炭鉱?”。

戦時中、九州の炭鉱へ強制連行された朝鮮人・河時根。過酷な労働とリンチが続くなか脱走、日本人女性とともに解放後の故国へ。45年後、三たび海峡を渡る目的は?著者ならではの構成で描く秀作。
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No.31:
(5pt)

これを読まずに軍艦島を語るな!

アジアへ遊びに行く時は近現代史を学んで行くのが最低限の常識。
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No.30:
(4pt)

過ちを繰り返さないために読む

徴用工問題が日韓の間で再燃。「解決済み」とする日本政府の対応が胸にひっかかり、この本を読んだ。確かに、韓国も政府の反日感情を煽って政権への批判をかわそうとする側面はあるかも知れない。しかし、戦後75年が過ぎ、すべての問題が「解決済み」と言い放てるほど、日本は戦後の過ちを正し、平和への道を間違いなく進んでいるだろうか?「教育勅語」の復活や、憲法改正、自虐史観から抜け出せと歴史教科書の書き換えをして愛国心を育てようとする動きなど、日本はまた過去に学ぶことなく過去の歴史を繰り返そうとしているように思える。   軽々と、徴用工の問題は解決したなどと言えないことを、この小説が多くの日本人に今 伝え続けてくれている。
  過去を学ぶ大切さ。「人を殺すことはいけない」ということが世界の人々の共通認識なのに、大量殺人を招く戦争が世界のあちこちで絶えない現実を、今、しっかり考えないと人類は核戦争で滅びるだろう。
  この小説は、素晴らしいと思った。ただ、最後の結論だけは、私は全く納得がいかない。この結末では、「人を殺してはいけない」というテーマが台無しになる。そこだけは読む人に注意してほしい。
  世界の人が深く思考し、人の幸せが、自分以外の全ての人の幸せの上にしか成り立たないことを知り、SDGsのような視野の広さで歩みを進めないと、繁栄を謳歌している国にも9.11のような不幸は訪れるのだ。そのことをこそ、最後に読者に伝わる終わり方を目指してほしかった。
  多くを学ばせてもらったので、★は5つ。読む価値は大いにある本だが、とんでもない結びのために、★をひとつ減らした。
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No.29:
(5pt)

日韓の現実

日本と韓国がいい関係を保つ為にも是非読んで欲しい本です
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No.28:
(5pt)

戦中戦後、二つの国に翻弄され続けた主人公。晩年まで炭坑を忘れなかった。

戦時に強制連行された朝鮮人が、北九州地方の炭坑で過酷な条件のもとで強制労働させられた。

自分の父の実家は芦屋にあったので、松林や岬を思い浮かべながら読んだ。あの海の遠くないところに

朝鮮半島があるとあまり考えたことはなかった。

自分の友人にも在日二世三世がいるが、日本では朝鮮人と言われ、韓国では日本人と言われると

嘆いていたのを覚えてる。

それぞれ日本に来た理由も手段もその後の生活も様々であったろうが、取材、調査の上、こんな史実があったことを

世に残した作者の功績は大きい。

吉村昭でも感じるが、歴史に埋もれそうな史実を世に遺したいという気概を感じる。

帚木蓬生いいですね。逃亡、日御子、安楽病棟もおすすめ。
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No.27:
(5pt)

辛くなる一冊

まさに今タイムリーな、プロットに、読む始めたが、朝鮮民族に対する、日本の徴用は、ここまでひどいとは、思わないが、火のないとこには、煙は出ないように、今少し、考えてみる。題材にはなった。
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No.26:
(5pt)

歴史を知ることができる

教科書には乗らない歴史を知ることができます。若い人にぜひとも読んでいただきたい一冊です
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No.25:
(5pt)

事実を受け止める勇気

注意深く読めば分かるはずです。歴史上に残る傷跡について、特定の個人を責めているのではないことを。祖国愛と愛国心の違い。ある国に属する一般の人々とその政府の違い。ここには国家の大罪によって犠牲になった人民が描かれています。それを正しく見極めることが重要と感じます。再発を防ぐためには、事実を受け止め、歪ませずに伝えることではないでしょうか。数十年前に初めて読んだ感動を今回改めて読んだ際にも抱きました。
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No.24:
(5pt)

読んで衝撃を受けました。

多分、本当にあったことなんでしょう。

よく調査されていると思います。第二次世界大戦時の朝鮮人の徴用工問題に興味がある
人は是非お読みになることをおすすめします。

ただ、日本人労働者もかなり劣悪な職場環境であったようなので、朝鮮人だけが悲惨が
ことになったというわけではなさそうです。
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No.23:
(4pt)

徴用工

徴用工が蒸し返されている今、当時の実態(?)がどんなものであったかを知る一つの参考となった。
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No.22:
(5pt)

徴用工が問題になっている今こそ読んでほしい

日本統治下の朝鮮で強制連行された徴用工の一人称ハードボイルド。淡々とした描写が続きます。

強制連行の場面でも、身体の弱い父親の代わりに、年齢をごまかして日本に連れられて行きます。行った先は北九州の炭鉱。そこで酷い虐待があります。抵抗する主人公たちが歌う「アリラン」は感動的です。

逃げ出したあと、土方の現場で知り合った日本人の戦争未亡人との恋、そして愛。美しい愛のシーンが繰り広げられます。

やがて妊娠。戦争が終わり故郷に帰っても、倭狗を連れては村八分です。村のはずれに住む老人の家でなんとか出産。しかし、日本から父親が迎えに来て、妻は無理やり連れ帰られます。

主人公はその後同郷の従軍慰安婦の女性と結婚。事業も成功します。

物語は成功後の主人公の行動と、はじまりの強制連行後の行動が並走して進みます。
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No.21:
(5pt)

"産経"派の自分にも響く内容。

「強いものが弱いものを制するのは当然」や「そういった時代であったので仕方なし」と考えがちの
自分にとって「日本人為政者の命令で、同胞を虐げる朝鮮人幹部の言動」は目をそむけたくなった。

「こういった悲惨な歴史もあった」ことを強烈に感じる良い本だった。
最も近い隣国である朝鮮との関係を考えるきっかけとなるだろう。
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No.20:
(5pt)

素晴らしい作品です。

この小説は、終戦前の昭和17,18年代(1942,1943年)という激動の時代に、九州の炭鉱で起こった事を中心に描かれた、一人の朝鮮人の男、河時根の生涯に関する物語である。
河時根は、朝鮮から日本への強制労働者として騙されて連れてこられ、九州の炭鉱労働者としての家畜以下の待遇での重労働を強いられる。管理者である日本人労務者(山本)からの虐待を受けた同僚の何人かは死に追い込まれた。
命からがら逃げ出した河時恨は、恋に落ちた日本人女性(千鶴)と韓国に戻るが、「倭奴の女」を連れて帰って来た弟に対し、実の兄からはとても冷たく扱われてしまう。娘を引き戻しに来た千鶴の父親によって、やむなく千鶴とまだ赤ん坊の息子(時朗)との別れを余儀なくされる。その後、男は30年間日本に背を向け、釜山で実業家として成功し、再び自分の『使命』を果たすために日本に渡ってくる。その生涯を、激動の時代と共に描いた小説。

日本と韓国に横たわる非常に重要なテーマであり、多くの人が触れたがらないテーマでもある。
私の関心は、「河時根を、3度目の海峡に突き動かしたものは何だったのだろうか。」という点だ。河が、自分の生命を賭してまで、遂げたかったその想いとは何なのか。

炭鉱で自らの同胞達を死に追い込んだ、皮肉にも同じ朝鮮人であった、炭鉱労務者の
朝鮮人を殺害する予告を残した遺書をかつて愛した日本人女性(千鶴)の息子に充てた文書で、この小説は閉じられている。

時代小説は、歴史の断片を単に年表から追うだけでなく、確かにその時代を生き抜いた人々の思いを、当時の社会情勢を映しながら、ありありと登場人物の人生を描いてくれる。本小説では、主人公である河時恨の姿を通して、当時の日本社会の有り様が、克明に描かれている。

 著者の冷静な視点は、主人公のそれと重なり、現代に生きる我々に、命の意味、使命の意味を問いかける。

正直、この小説を読むまでは、私は日本と韓国に横たわる問題を考える時、また韓国の政治家が、嫌日的な発言をし、過去を反省しろという発言を聞くたびに、それを自国内の国民の不満の矛先を日本にすり替えるためだけの手段としてか思っていなかった。

一体私のような若い世代(20-30代)の日本人の中で、どのくらい強制労働についての事実を知っている者がいるのだろうか。少なくとも私は知らなかった。私達日本人の無関心な態度は、当時を知る朝鮮人からすると、とても看過する事の出来ない、傲慢な態度であったのだろう。

「日本の近代化を百年に渡って支えたのが炭鉱ですし、そこで働いた日本の民衆がおり、数々の災害と争議があり、戦前・戦後には、連行されて強制労働をさせられた朝鮮人がいたことを率直に伝えるのです」

3度目の海峡を渡った河時恨はこう言う。
「大切なのは炭鉱で生き死にした人間の性津を再現して見せる事です。」
「歴史に埋もれさせてはならない。興和寮も当時そっくりに立てて、どういう衣服を着せられ、どういう布団にくるまり、どういうものを食べていたのかを知らせてやるのです。見学者が実際に泊まり、実体験を出来るようになれば、さらに有意義です。」
「2つの国の人々が、そこで悲しい過去を検証し合えば、二度と同じ轍を踏むことはないはずです。」
「お前には不幸な歴史を繰り返さないためにも、海峡を挟む。二つの民族の優しい架け橋になってほしいのだ」

最も近くて遠い隣国と言われる、日本と韓国。海を隔てて隣合うこの2国間で起きた出来事に目を向け、前を向いて懸け橋となる人が一人でも多く出ることを願い、自分もそうなれればと思っている。
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No.19:
(5pt)

凄く面白い!!

一気に読みました。
凄く面白いです。多くの人に読んでほしい本だと思います。
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4101288046
No.18:
(5pt)

在日の幼な馴染みを思い出しました

小学校にも中学校にも強制連行された2世がいて、仲良くしたり、けんかしたりと懐かしい思い出です。
その友の親の世代にこの小説のようなことが起こっていたのでしょう。戦争というこの世で一番憎むべき愚行の結果です。
こんなご時世だからこそ、改めて不戦の誓いを立てさせてくれる秀作です。某首相は・・・きっと読んでないでしょうねー。
各自の持つ政治姿勢に関わらず、必読の作品でしょう。「逃亡」と並ぶ帚木 蓬生の戦争文学です。お勧めします。
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No.17:
(4pt)

よくできた小説。
今の書き手にはこの小説は書けないだろう。


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4101288046
No.16:
(4pt)

こんな歴史の側面があったのか

この本は反日小説のようですが、
反日というより、日本人によって、
朝鮮半島から描かれた知日小説です。
かつて、日本は韓国に朝鮮総督府を
作り、
勝手に
山林税を作って納めろと言い、
払えなければ没収して、
日本人に払い下げろ
と言った時代がありました。

1895年に日本政府は宮中に軍隊と暴徒
を送り、当時の皇后であった閔中殿を
殺害しました。対韓侵略の立役者だった、
伊藤博文はハルピン駅頭で安重根
によって射殺されました。

この小説は主人公『河本』が昭和18年に強制連行されて
日本に来て、辛酸を舐める話から始まります。
最下層の炭坑で悲惨な1年あまりを送り、敗戦後に
命からがら日本から逃げ帰った男。
朝鮮名、河時根が50年たって、自分の命がそろそろ燃え
尽きることを機に、苦しい中に死んで逝った同胞の
弔いと、戦前の歴史をまだとどめている "ボタ山"を巡って、
当時の犯罪?!を何とも思っていない政治家たちに真っ向から
立ち向かって、あの戦争の後始末をつける。

日本人が悪いとか、韓国人が悪いとか
を言う事が如何に愚かであるか。
と、同時に国名は違っても、同じ人間であるなら、同じ心がある。
隣人や隣国との争いの中で自分の有利だけが国是になっているこの世界は
とっても難しいんだということがわかります。

この作家は虐げられた人を描くのが巧いですね。
別の作品の《国銅》も素晴らしい。
国銅は最期のページを読み終わって涙が止まらなかった
ですが、この作品も同じでした。

この作品で私は思います。
『韓国は悪い、
あの人は韓国人だ。
だから、あの人は嫌いだ』
という考え方はしたくないですね。
そして、私たちは近代史をチキンと
勉強しなければいけないですね。

三たびの海峡 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:三たびの海峡 (新潮文庫)より
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