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永遠の仔



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永遠の仔の評価: 4.53/5点 レビュー 169件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.53pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全148件 101~120 6/8ページ
No.48:
(5pt)

「人生」という人間ドラマ

 第53回日本推理作家協会賞受賞作品
 「週間文春 二十世紀傑作ミステリーベスト10」 国内部門 第10位
 「週間文春 傑作ミステリーベスト10」 1999年 第2位
 「宝島社 このミステリーがおもしろい」 2000年度 第1位
 「ダヴィンチ 今年の1冊」 1999年 総合ランキング 第1位
 「ダヴィンチ 今年の1冊」 1999年 ミステリー・ホラー・SF部門 第1位
 「人生」…
 人間が過去を振り返ると、それぞれドラマがあります。
 それらには、一つとして同じものはありません。
 その「人生」という人間ドラマの重さを本作品は再認識させてくれました。
 人間誰でも自分の「人生」が一番だと思う節がなくはないと思いますが…
 私は「人生」という人間ドラマの重さを再認識することで、生命の大切さも再認識しました。
 親は親なりに、子は子なりに本作品を読むと考えるところがあると思います。
 将来私が人の親になることができたら、再度本書を読んでみたいと思います。
 その時、私が感じることは今感じたことと違うでしょう。
 『永遠の仔』全5巻にレビューを載せようと思っているので、参考にしていただけると幸いです。
 ソレデハ…
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.47:
(4pt)

少なくとも前半戦は面白い。必ず読んでおきたい一冊です。

この本を読んで気づく事。
主人公らがモウル(もぐら)、ジラフ(きりん)等と英語のあだ名で互いを呼び合っていること、設定となっている70年代は私はまだ生まれたばっかりだけれどもちょっと、やはり違和感を覚えましたね。
全体的にいえることはこの作品、ハリウッドっぽいです。・・っていう
よりアメリカンの感覚丸出しです。絶対ありえない展開とかにもいえるんだけれども一番の類似点は単純な感情表現において顕著に認められます。つまり主人公らは終始表に出すか否かは問わず常に『Papa,Mama,Do you love me?』とだけ繰り返し問いかけて訴えかけています。それ以上の複雑さは彼らの意識の上には上らない。上らせる余裕がない。彼らは終始被害者で物の見方や対人意識が特殊なので本来であればついていけない筈ですが著者は主人公ら、とりわけヒロイン優希をやさしい眼差しで暖かく包み込みます。
ストーリーについて言えば、
この世界では人々は皆申し合わせたように
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『人間が人として受け入れられることの大切さを主人公らに訴えかけ、そして我が子を愛せない人は親に愛されなかった人間であるという事実』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
が嫌という程の例示によって読者に開示されます。この世界観、人間観。当作品においてこの法則に例外はありません。これを単純化にすぎと見るか悲しき真実として彼らに共感するかどうかがこの本への評価の一つの分水嶺となるかと思います。
しかしながら著者はかなり凄腕のストーリーテラーですので一旦読み始めるや否やぐいぐいと中に引き込まれてしまうこと請け合いです。筆力もそうですが登場キャラへの思い入れにも並々ないものが感じられてなりません。そのせいか私もヒロイン優希は読んでいくうちに個人的に好きになっていきました。
しかし少し冷静な眼で見ると、優希がいるのは現実世界というよりは著者の心の中にいることに気づきます。フィクションなので当たり前すぎる話ですがずばりこの作品には優希しかいません。優希中心にありえない事件が多発しますがそこに統一感を見いだすか逆に矛盾を見てしまうか、つまるところ優希への共感度、一体感のレベルによって作品への評価が決まってしまう一品かと思いますが・・あなたはどう評価しますか?とりあえず一巻は読んでおいて損はないでしょう。
個人的には接触できて良かった本だと思ってますので皆様にも是非ともご一読をお進めしたいと思います。
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.46:
(5pt)

ドラマは豪華キャストだったね

数年前にドラマを見ていたから
登場人物をそのときの俳優さんに当てはめて読み進めていったから
読みやすかった。先を知りたくてぐいぐい読めた。
早く下巻が読みたい。
永遠の仔〈上〉Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈上〉より
4877282858
No.45:
(5pt)

深すぎる。。

この作品をミステリーという範疇に含ませていいのかどうか
壮大なドラマです。
全5巻のボリュームはどこもカットできない圧倒的なものとして
自らの魂をゆさぶられます。
主人公3人のあまりにもせつなすぎる家庭環境。
しかし現在の世の中ではとても小説の中の出来事とすませられない
悲しい現状があります。
この本はまさしく「魂」に語りかけてきます。
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.44:
(5pt)

家事、子育て、介護

作品中に家事、子育て、介護をしなくていいのは子どもだけではないか、という内容を読んだ時にはっとした。
この三つは人間の義務であるが、それを果たしている大人は少なく、だからその足りない部分を人間は協力しあっていくことが必要だという内容だったと思う。
決して恵まれた環境で育たなかった優希たちのような人は、自分の育てられた子育てしか知らず、そうしてしまうとわかりながら、同じような子育てを繰り返してしまうことがある。だから梁平のように親となることを恐れる人もいる。
ここで「協力」なのだと思う。優希たちはすべてのことを「自分がもっとしっかりしていれば」と背負い込んでしまう。自分で自分を責め閉鎖的になるのではなく、周りに相談し協力してもらえばいいのだ。これは優希たちのようにあまりにも辛い過去を背負っている人には難しいのかもしれない。しかしすべての人に言えることだと思う。
この作品に対する感想としてはあまりにも幼いものだと自分でも思うが、自分が幸せに育ててもらったことに感謝しつつ、親、子どもを大切にすること、そしてうまくいかないことは協力しあっていくこと。大切で当たり前のことを学びなおした気がする。
永遠の仔〈上〉Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈上〉より
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No.43:
(5pt)

とにかくいい。

この本に託されているのは<生きる>という事。生きる意味でも生きる価値でもない、もっと端的で根本的な意味での<生きる>。
残酷で悲しいお話です。こうじゃなければいいという読者の予感はことごとく的中していき、予想もしなかった悲劇が主人公達を苦しめます。
しかしその悲しさの後ろに隠れていた人の空回りなやさしさや努力、そこに胸を打たれます。そしてそこにこそこの本のミステリーとしての楽しみも見出しました。
主人公達は最後まで悲惨です。しかしその悲惨さの中、この後も主人公達には多くの試練があるだろうと予測させながらもでどこか爽やかな読後感、そこに作者の力量を感じました。
物語は現在と過去、二つが交互に進んでいきます。しかし文章も巧みかつ話の展開にきれがあるのですぐに引き込まれます。現在編がいいところで終わっても過去編へすっと入っていくことが可能です。
ラスト二行、泣きました。あれを泣かずして何を泣きましょう。
永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)より
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No.42:
(5pt)

名作

 これだけの長さをあっさり読ませるほどの筆力。 魂を揺さぶられる作品。 点が打ちまくられててちょっとうざったいのだが、感情表現、ストーリテリングの腕前は最高級だと思う。 感動の全五巻の序章。
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.41:
(5pt)

 親はいつまでたっても親であり、仔はいつまでたっても仔である。  親の方からはある程度子供を選択できるのに対し、子供にその選択肢はない。またその気になれば親が仔を捨てることは可能だが、仔にそれは不可能だ。そして如何に親が気に入らなくても、子供はそれを受け入れるしかない。対等な関係なんて存在しない。選択肢など最初からありはしない。 多くの人は親と子の関係を意識するにせよ、しないにせよ、受け入れている。そして多くの場合それで問題はない。しかし・・・ この本の内容は他の人のレビューを読めばわかると思うのでここでは触れない。代わりに次の一節を載せておきたい  <「お父さん、教えてください。どうして僕はお父さんを愛さなければならないのですか?お父さん、なぜ愛さなければならないのか、証明してください。」> そして、もし父親がちゃんと答え証明することができるなら、それは神秘的な偏見だけの上にではなく、理性的、自覚的な、厳密に人道的な基礎の上に確立された、正常な真の家庭なのです。反対に、もし父親が証明できない場合には、その家庭はとたんにおしまいです。彼は父親ではなく、息子はそれ以後、自分の父親を赤の他人と、さらには敵とさえみなす自由と権利を得るのです。 ~カラマーゾフの兄弟より~ この本は分量は多いかもしれないが、無駄なことは少しも書いてはいない。都合の良い展開など起きはしない。だが大切なことが、とても大切なことが詰まっている。
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
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No.40:
(4pt)

?

救いのない話ですね。でも、だからこそ救いがあると思います。矛盾していますが、それが多分大事なんだと思います。彼らがオトナになって、もしも家族をもったなら、虐待かDVをしてしまうのかもしれません。悲しい事実の1つとして。だから彼らは子供を持たないと思うし、持ってほしくないです。被害者が加害者に代わったとき、救いようのない、乾いた、湿った、絶望と自己正当化・・・彼らの親たちと同じ運命を辿るからです。どの本読んでも実際親いいとしか書かれてなくて、そこらへんで辛い場合とか、こういうの救われますよ。あってうれしいですね。ただ、ちょっと、この本読んで自己正当化する人がいないか心配だけど・・・。(虐待の本に時々ある・・)どんな傷受けても、それをその傷をつけた相手だろうが他の誰にも攻撃してはいけないと、オトナになったら。
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
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No.39:
(5pt)

人生観を変える本でした

ミステリー好きで、いろいろと読んできましたが、この本はミステリーとしてというよりも、純粋な文学として心を打たれました。この歳(47)になりますと、感受性が落ちるのか、あまり人生観を変える本というものに出合うことはないのですが、この本は私の人生観を変える本でした。この本の読後は、自分の子供に対する考え方や、社会で生じるさまざまな事件の見方が変わりました。人間として成長できた気がします。相当長い本ですが、この本を読んでいる間は、新聞を読む時間も後回しにして朝から読んでしまうほど引き込まれました。本当にすばらしい本だと思います。
永遠の仔〈上〉Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈上〉より
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No.38:
(5pt)

客体化し言語化する苦しみ

この小説の内容に憐憫の情をもって涙した人は幸いである。私は堪らず自宅の洗面所で泣いた。心配した妻が声をかけ慰めてくれたが、この気持ちは、同じような経験をもつ人以外には分からないだろうという思いはある。特に親子の愛情に関わる心的外傷をもつ人に、この小説は危険である。何故、主人公の1人を「ジラフ」と呼ぶのだろうと感じる人には、残念ながら、この小説の神髄はそれこそ永遠に理解できないだろう。
永遠の仔〈上〉Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈上〉より
4877282858
No.37:
(5pt)

胸が痛くなる

大人たちの身勝手な行動から傷ついてしまった子供たちは、決して傷つけた者を恨みません。むしろ自分たちに悪いところがあるからいけないんだと、自分自身を責め続けます。しかし、どんなに自分を責めても、救いにはなりません。逃げ場のない、追い詰められた心。ずたずたに傷ついた心。それは、成長し大人になっても、決してもとにもどることはありません。人はいつまで、救われないままでいなければならないのでしょう?憎いと思う相手を、心の底から真に憎めたら、どんなに気持ちが楽なことか!愛することと憎むことのはざまの中で、自分自身を抱きしめて生きてきた優希と、梁平と、笙一郎。彼らにどんな罪があったというのでしょう・・・。生きる価値のない人間なんて、この世にいるはずがないのです。人には一人一人に、生きていくうえでの価値や理由がちゃんとあるのです。だからこそ、この本のラストの言葉が胸に突き刺さります。「生きていても、いいんだよ。おまえは・・・生きていてもいいんだ。本当に、生きていてもいいんだよ。」
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.36:
(5pt)

永遠の仔とは永遠の業

この本は、現代社会を浮き彫りにしつつ、1人の人間の生まれ持っての業、逃げられない業をしっかり書いている小説です。著者も書いていましたが、たとえどんな酷い子供時代をおくっても大人になっていくうちに良い人生へと変えて行く人も多いでしょう。でもこの小説の主人公3人のうち、モウルだけは生まれもっての業から抜け出す事ができなかったのです。人は一人では生きていけないとよく言いますが、モウルの心の支えになる人が一人でもいてくれたら・・・と思い、何度も読んでいるうちに悔しくなりました。長い小説ですが、入ったら出られないような本でした。最終章を読み終え、まだこの続きが読みたいと思いました。泣きます。きっと泣くでしょう。今度はビデオでも見てみたいと思います。
永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)より
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No.35:
(5pt)

作者の想いが強く伝わる珠玉の作品

『永遠の仔』の文庫版です。文庫化に際し5冊に分かれての大長編ですが、二つの時代の異なるパート(少年少女時代と現代)の絶妙な構成もあり、まさにあっという間に読み切ってしまいます。単行本発売の年の『このミス2000年版』第1位の作品です。2位以下の作品に東野圭吾『白夜行』、3位福井晴敏『亡国のイージス』、5位桐野夏生『柔らかな頬』、7位奥田英朗『最悪』、15位に貴志祐介『青の炎』等々、そうそうたるメンバー・作品がありながら圧倒的な得票差にて1位を獲得したところにこの作品の底力を感じます。少子化社会でありながら今でも繰り返される子供への〝虐待〟、超老齢化社会の日本が今後も抱える大問題〝介護〟、こうした社会問題を正面からテーマとして取り組みこの小説に昇華させた作者の思い入れに脱帽します。読み進まれた方は殆ど感じられた事かと思いますが、優希と笙一郎・梁平の世界へ入っていく自分がこの5巻目に至ってハッキリと認識できてしまうのです。彼らにとっての幸せな時代は果たしてあったのか、あったとしたらそれはいつの事だったのか....最後の2行の言葉にも触発されて読み終えた今でも考えさせられてしまいます。文庫の『永遠の仔』を読んで非常に得した気持ちになった事が2つ。一つは1~5の各巻に差し込まれていた写真と解説からなる作者自身の「製作ノート」、二つ目は第5巻の巻末「文庫版あとがき」です。製作ノートはこの作品に対する天童荒太さんの思いと苦労が忍ばれ、併せ具体的なイメージとして『永遠の仔』の描写が浮かび上がってきます。文庫版あとがきは人に寄りそう子と書く〝仔〟の字を敢えて使用したという裏話などに加え、膨大な量の参考文献が紹介されており、こうした事柄からこの作品に対する作者の思い入れがもの凄く伝わってくる内容として◎でした。そうした意味からも単行本しか読まれていない方も文庫化されたこの作品を再読される価値が充分あると強くお奨めします。この大作は私にとって大人としての責任をより強く意識させてくれた事と人間はいつまでも子供なのだ、という相反する事実を知らしめてくれた事に敬意を評して★5つ。
永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)より
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No.34:
(5pt)

今問い直す生きることの意味

読み終えた後、呆然とし、しばらく動けなかった。ミステリー要素がありながらも深く、深く、生きることの意義を問い直す作品。海辺の病院の児童精神科に入院する3人の子供たち。お互いを奇妙なあだ名で呼び合い、人には明かせない暗い過去を背負う彼らは、「神の山」石槌山に救いを求める。神の山で何が起こったか。そして18年後、彼らは再び出会った。再会はさらなる悲劇の始まりか、それともようやく訪れた救いの時なのか。過去と現在を往復しながら進展していく物語。3人の再会が引き金になって起きる事件の数々。全ての始まりであった過去の悲劇が次第に明らかになっていく。児童虐待、老人医療・・・僕たちが直面するこれらの重大な社会問題を背景にしつつ、「家族」のあり方や「生きることの意義」を読者に問いかけてきます。主人公3人がたどり着いたのは絶望なのか、救いなのか。是非本作品を読んだうえでご自分でも判断してください。
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.33:
(5pt)

救われることを期待して、

「人は救われようとして嘘をつく」とかそんなコピーに読んでみようかな、と思いました。そういう泥沼を見てみたい、興味本位ではなくて、救われることを期待してでした。虐待、トラウマ、精神の病、そういったものを描くと、ともすると被害者意識が強すぎて、愚痴の塊のような何だか見苦しい作品が生まれてしまう、という、自分の中の方程式みたいなものがあるのですが、この話はすごくよかった。「けっきょく自分の不幸に同情してほしいんじゃん?」「何だか不幸なのは自分だけとか思ってない?」そういった凡作をいくつか眺めて、過ごしてきましたが、もう一度繰り返すと、この本は、みんなに読む価値がある本だ、と思います。苛烈な過去が明かされていくだけではなくて、現実に対して、例えば仕事に打ち込むなどして、忘れていこう、(でも)忘れられない、といった側面が描かれるのが好いし、その気持ちはすごく共感できる。重いテーマを扱っているだけに、誤解されるかもしれないけれど、そこに描かれているのは、ポジティブに生きようとして、(でも)生きられない人の悩みであり、ポジティブに生きたいはずであろう、ほとんどの人たちに生きるヒントのようなものを与えてくれるだろうことは間違いない。言い換えれば、描かれているのは意外に普遍的なことであるということ。重い作品だけれども、ぎりぎりのラインで(またそういったかたちでしか存在し得ない)救い、は描かれていると思う。
永遠の仔〈下〉Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈下〉より
4877282866
No.32:
(5pt)

傑作

幼児虐待や老人介護問題とか、現代を取り巻く重いテーマを見事に書ききっています。見事な人物描写や息を呑むような情景描写の数々。一気に読むという感じではなく、じっくりと時間をかけて読みました。時として救いのないほど重い展開ですが、人間の成長と挫折、生きるということの意味を考えさせてくれる作品です。ジャンルとしてはミステリーなのでしょうが、完全に謎解き小説の枠を超えた傑作だと思います。
永遠の仔〈上〉Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈上〉より
4877282858
No.31:
(5pt)

引き込まれます!!

天童荒田さんの作品で,「家族狩り」を始めて読み,その作品のスゴさにひかれ,大きな期待を持ちこの本を手に取りました.もう,なんという作品,なんというむごさ,悲しさ...この本を手に取ったら最後,引き込まれて,続きを読まずにはいられないはずです!
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.30:
(4pt)

淡々と真相へ、ラストへ

一気に読み終えたが淡々としている感じを受けた。あとは過去も現在もラストに向かうだけである。さて、どうなるかと言う展開。
 
 聡志の動機、優希の決意、笙一郎と梁平、それぞれの想い。向かう先はどこなのか。そして事件の真相は。全てが予定されたかのように消化されてしまう。
 
 優希の思いと決意にも共感を得ることが出来るか。ここまで読んできた上で彼女の人間性が読めてきたが、まだそうでない部分も多いだろう。分かっちゃいないが。自暴自棄にもなったのは笙一郎。自分に素直になれないのは、誰でも同じなのか。
 
 梁平はどうするのだろうか。開き直りともとれる勢いと、凄惨で淡々とした四巻の終わり方。そこまでもストーリーを発展させる。とは言ってももう架橋、そろそろ終わる。終わるのか?と言う疑問もあるが後は一気に流れる。
 
 取りあえず、ラストに向かう面白さと楽しさは受け取った。優希の心理描写は秀逸だが、笙一郎と梁平が淡々で盛り上がりには欠けるか。終わり方だけは次に繋げると言う展開ではあったが。ラストには自分は素直にいいと思ったんでまあ評価はこんな所か。
永遠の仔〈4〉抱擁 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈4〉抱擁 (幻冬舎文庫)より
4344405838
No.29:
(5pt)

読んでほしい

とりあえず、上巻のレビューなので、上巻の感想を。痛い、重い、暗い。上記のような言葉で片付けられない、何かがあります。とにかく読んでください。こんなことしか書けないのはレビューを書くものとして、失格なのは重々承知しておりますが、とりあえず今の私にはこんなことしか言えません。私も上巻しか読んでないので、まだはっきりとは言えませんが、現段階では傑作に値する、素晴らしい「本」です。
永遠の仔〈上〉Amazon書評・レビュー:永遠の仔〈上〉より
4877282858

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