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(短編集)

OZの迷宮 ケンタウロスの殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)

OZの迷宮 ケンタウロスの殺人の評価: 3.71/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

過去単発短編を連作に改作した技巧作

収録作品を見ると柄刀氏がデビュー前に本格推理に掲載された単発の短編が複数あり、単なる過去と書き下ろし短編を集めた作品集なのかなと思ってしまうが、過去作を改作し、書き下ろし作で繋ぐことで、各エピソードが連作風に連なるという趣向になっている。
いずれの短編も不可能トリックと論理的解決で徹底されているが、短編のため描きこみがあまりできないこともあり、小説というよりはトリックありきの内容となっているため、トリック博覧会的には面白さはあるが、小説としてはやや物足りない感がある。
あとがきは、著者のあとがきではなく、連作小説としての最後のどんでん返しのためのフィクションのあとがきなので、感違いして先に読むことはないようにされたい。
OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)より
4334075231
No.1:
(3pt)

カタストロフィの方向性

著者柄刀一は生真面目なまでに『謎とその解決』にこだわりを見せ、常にミステリを真摯に追いかけようとする作家である。この作品集でも、著者は常に魅力的な謎を読者に提示し、探偵役はその謎を収斂させようとする。今回の作品集のキーワードは、『探偵の存在意義』であり、そしてもう一つのキーワードが『オズの魔法使い』である。それらを作者なりに消化した手腕は評価できるが、提示される謎に対してあまりにも人物達の存在感が希薄とも言えるかもしれない。終章で示されるカタストロフィ、これをどう捉えるか、読んでいただきたい作品である。くれぐれも後書きを読んでから本編を読んだりしないように警告したい。
OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:OZの迷宮 (カッパ・ノベルス)より
4334075231

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