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不思議島
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不思議島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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瀬戸内海の島々を舞台に、自らが被害者となった15年前の誘拐事件の謎を追うヒロイン、という話のミステリ。多島の瀬戸内海ものの他2作(読了済み)と比べると船の上のシーンが少なめ、その分だけ関係者の心理描写が多め、という感じか。 さて、本作ではヒロインがとっっても純粋な性格として描かれているのだが、これが作者の仕掛けた引っ掛けなのかどうなのか、というあたりが読んでいて気になって仕方なかった。結局それが、最終的などんでん返しの一端にからむといえばからむのであったが、うーん、なかなか大掛かりな仕掛け。 この仕掛けはなかなか良いのだが、読んでいてミステリなんだか恋愛小説なんだか分からなくなってくるような流れはちょっと勘弁して欲しいところ。あと、満員電車の中で読んでいて恥ずかしくなるような描写が目立つのも何だかなあ、という感じ。別にそのこと自体は特に伏線にもなっていなかったしね(続編があるなら別ですが…)。 それから、終盤に明らかになる15年前の謎ですが、これ自体はなかなかに面白い。歴史的伝承に絡めてあるのも説得力あってグッド。しかしまあ、言い方を変えると、この謎に解明以外の部分はまあまあ普通のミステリ小説、というところでしょうか。西村京太郎の中期以降のトラベルものの香りがそこはかとなくするのも、個人的には気になりました。私としては、多島作品ならばガル3号シリーズの方を勧めますね。 | ||||
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かつて村上水軍が支配した瀬戸内海の島々を舞台に、400年前に起きた怪奇現象と、15年前に起きたヒロインの誘拐事件を絡めて描いた作品。 だが、400年前の現象は無理に怪奇現象と考えないで、素直に解釈すれば本編の解決以外には考えられないから少しも謎ではない。また、いくら漁場の縄張りがあるからと言って、地元の漁師がこの事を知らないと言うのは不自然過ぎる。そして、15年前の誘拐事件の全容が次第に明らかになるに連れ、この事件が400年前の状況を真似た事はすぐに分かる。ヒロインの家族の状況から犯人も容易に分かる。「不思議島」という題名の割には謎が全く無いのである。これなら、ヒロインをサイコ・キラーに仕立てた伝奇サスペンス小説にした方が良かったと思う。その意味でも、本作をハッピー・エンドの結末にしたのは取って付けたようで頂けない。 「不思議島」と言う題名に惹かれて本書を手に取ったが、肩透かしを食った。 | ||||
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