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QED ~flumen~ 九段坂の春
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QED ~flumen~ 九段坂の春の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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この作品は4つの作品に分かれますが きちんと一連の事件にはつながりが見いだされるものとなっております。 (最初と最後の作品にはしっかりつながりがあるわけで) 変人と呼ばれる少年が心を開いたのは、一人の型破りな理科教師でした。 彼女は理科の教師なのに関わらず、和歌をたしなむ女性でした。 そう、タタルがなぜそれらに詳しいかはこの女性のおかげもありました。 しかしながら、ある「理由」により彼女は教師を辞めてしまいます。 なぜかはこの作品の最後、ちょっと不気味な存在である御名形史紋のお話でも 彼女は姿を現すのです。 一応少し気を付けて読むと過去の事件の補完が出てきます。 まあ、本当にその事実も胸糞です。 本中の時系列でもやっぱり… 那智の地は本当に救えねぇ。 終わり方は何かがありそうな予感があります。 神山禮子関係でも何かが起きそうなところを見ると まだまだ目を離せませんね。 | ||||
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対応早く、説明どおりの商品でした。 | ||||
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最近のQEDシリーズの中では作者の一番のお気に入りの作品とのこと。 QEDシリーズの桑原崇、奈々、小松崎、そして「毒草師」シリーズの御名形、(あと脇役としてカンナ・シリーズの鴨志田翔一)それぞれの青春が、春夏秋冬、そしてそれぞれの風土、九段坂、北鎌倉、浅草寺、那智を舞台に描かれ、彼らのすぐかたわらを殺人事件の謎がかすめてゆきます。 最近のQEDシリーズにおける、歴史の謎解きと現代の殺人事件の「乖離」をある意味、少し解消すべく、新しい様式を作者が模索した結果だと思います。(もっともこの「乖離」(Ventusシリーズで特に顕著)も、一見関係のなさそうな殺人事件の背後に、重い歴史の残響がひびくという、二重の同心円のような独特のスタイルで、事件の当事者にとってというより、読者に直球を投げてくる独特のミステリだという気はします。) 今回はできるかぎり、当事者の青春物語、歴史の謎、現代の殺人の距離を縮め、接近遭遇させた連作で、モザイクのように混沌とした豊かさにあふれ、また読み終えたあとでは、すべての人間の事件は過去、現代を超えて連鎖している、という高田史観が自然に納得されます。 本作では女教師に対するういういしいタタルの初恋に「額田王」の歌の謎が、奈々の日常に護良親王の死の謎が、そして空手に青春を賭ける高校生小松崎に「待乳山聖天」の謂われが、最後の御名形に補陀楽渡海の伝説がからみつつ、四つの殺人事件がそれに加わり、しかも最初の謎と最後の謎がみごとにつながって終わります。 作者がこの四作にこめた三島の『豊穣の海』を換骨奪胎した複数の仕掛けなども、文庫版では解説で明らかにされており、興趣もひとしおです。これこそトリッキーというべきかもしれません。 タタルや奈々たちが、解説役、聞き役という役割存在ではなく、厚みと体温のある生身の人間だ、ということがしみじみと感じられる一冊。 特に、がさつで大らかに見える巨漢の小松崎のほろ苦い青春は忘れられないものになりました。 現代、過去の歴史、そして物語の登場人物、風土、すべてが織りなすウェブの交響。小説としての深さはQEDシリーズで一番ではないかという気がします。 | ||||
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多分、この作品は賛否両論がありそうであるが、 逆にこれはこれでいいのではないだろうか? はっきり言って、最近のQEDシリーズは息切れ気味で同じ薀蓄のリフレインが続いている気がするが、 とりあえず、ここで一度一休みで 少年タタルの微妙に初々しい感じとか、 奈々の淡い思い出などに浸りながら、今後の作品を待ちたいところです。 | ||||
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今回の作品を通じて扱われているテーマは“恋愛”でしょう。 連作形態で「春の風」「夏の火」「秋の庚申(かね)」「冬の雪(みず)」と 各作の季節に陰陽五行説のエレメントを充てています。 メインキャラクター+御名形史紋4人全員の人生の節目に関わる魔性の女性が現れ 読み進むうちに実は縁に従い彼らが引き寄せられていた事実が明らかになります。 ストーリーは各作で次作の登場人物の予言がされるなど(空手→小松崎、毒→御名形など) 連作形態ではあっても、一つの大きなストーリーに仕立て上がっています。 そして、季節が循環するように、読み終わった後でもう一度最初に戻ってみたくなる。 相変わらず健在なこの辺りの様式美、あるいは仕込みの周到さは、さながら「一冊のパズル」。 今回は日本史ミステリーは歴史雑学程度で、むしろ登場人物達の青春時代を描き 彼らのキャラクターが成り立ってきた背景を甘酸っぱい初恋の物語と合わせて読ませます。 “遠野の河童”との接点や、以前ちらっと扱われた事件も時系列上整然と書かれていて、 シリーズを通して読んでいるファンは、もう一回作品を読み直してみる喜びもありますね。 また、魔性の女性とその娘が今後どうストーリーに関わってくるのか、等々 キャラクター達の今後に期待が膨らむ一作です。 また、サブタイトルが“風”から“炎”に変わった点からも、 本作の春→夏→秋→冬と展開する事と併せて、今後は大きく新展開するかも? | ||||
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初期の頃から見ますと、キャラクターがそれぞれ楽しく文中で遊んでいるのを 楽しむことはできますが、以前のような読み応え、重層感はなくなりましたね。 ただし、連作のペースが早いことを考えますと こうした内容の薄まり感はしかたないのかな、 と思います。 すでにそれぞれのキャラにファンがついていると思いますので、 その世界の中で楽しめるひとにはOKです。 まだ、私もついていけます(笑) | ||||
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QEDシリーズ初の連作集です。 長編ももちろん好きなのですが、この連作集もとても良かったです。 話はつながっているのですが、ある程度話が完結していて、長編ほど「??」となりながら 読み進めることはなかったです。 少し登場人物が増えすぎているような気はしますが、楽しんで読めたので☆は4つです。 内容:九段坂の春 北鎌倉の夏 浅草寺の秋 那智瀧の冬 | ||||
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最近、このシリーズは足踏み状態である。 熊野関係者が出てきてから、すっかり進まなくなった。 今回も先にすすむどころか、振り返ってしまっている。 歴史考察と事件が、まったく関係なくなってきているのも 心配の種になってきた。 シリーズをずっと呼んでいる読者としては、これから どういう方向に進んでいくのか、不安になる一冊。 | ||||
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きわめて中途半端な物語群です。今までのQEDも話の展開や歴史考察にいま一つ二つのところがありましたが、それはそれで読み物としては結構楽しめました。ところが今回ははっきりいって「だからどうしたの?」と聞きたくなるようなつまらない話題ばかりです。作者の今後の精進を期待します | ||||
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