仮面舞踏会
評判
仮面舞踏会の評価:
4.21/5点 レビュー 29件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21〜24 2/2ページ
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仮面舞踏会の評価:
4.21/5点 レビュー 29件。 B ランク
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著者の小説の柱の一つである没落華族の世界が舞台の中心なので、当然、もう一つの柱である、古くからの因習が色濃く残る農村は描かれていない。しかし、それ以外の横溝正史の小説を構成するすべての要素がこの作品に詰まっていると言っても過言ではない。
それも非常に濃厚だ。ドロドロでグチャグチャ。作品全体がネットリとした異様な雰囲気に覆われている。憎めない脇役や著者独特のユーモア、そして飄々とした金田一耕助の魅力をもってしても、それを取り除くことはできず、その雰囲気に飲み込まれてしまっている。しかし、詰め込みすぎは感じない。圧倒的な感じだ。
探偵(推理)小説としても、数え切れないほどの細かな伏線が張り巡らされており、非常に読み応えがある。何度読んでも飽きることがない。ある人物の唐突な告白により事件が急展開してしまうのが難点といえば難点かもしれないし、それはチョッと無理があるのでは?という点がないではないが、まぁそれもしょうがないかと思えてしまうほど、この作品は素晴らしい。ラストシーン間近の「真」犯人と金田一耕助の静かな対決も出色の出来である。
多くの有名な作品の陰に隠れてしまっているが、それらの作品で著者のファンになった人に是非とも読んで欲しい一冊。