■スポンサードリンク


天使の牙



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

天使の牙の評価: 4.00/5点 レビュー 32件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 1~20 1/2ページ
12>>
No.24:
(4pt)

日本初の脳移植小説

私が知る限りでは日本初の脳移植小説だと思います。
麻薬組織クラインのボスの愛人の女が逃げだし、警察に保護を求めて、彼女の警護を言い渡されたのがヒロイン。
恋人の仁王と呼ばれる古芳との婚約までしていたのだが、潜伏していたホテルを武装ヘリで銃撃されて二人とも絶命してしまった。
ヒロインに警護を命じていた警察庁の幹部は、アメリカ人医師に依頼して肉体が無事な麻薬組織クラインのボスの女と、脳だけが無事なヒロインを合体させて脳移植を行い、新たなヒロイン神崎明日香の誕生となるものの、訓練を受けていなかった愛人の女のからだのままなので、脳移植を受けたヒロインは組織の追及を受けて逃げ回る。
それを助けるのが恋人が死んだものと報されて自暴自棄になっていた古芳である。
麻薬患者の描写とかがすごかったのを記憶している。
もう一度読み直したい作品である。
また脳移植問題についてはさほどのページが割かれているわけではないが、拒絶反応なども描かれていなかった。
その点については作者の甘さを感じる。
しかしはらはらする作品でした。
天使の牙Amazon書評・レビュー:天使の牙より
4093795614
No.23:
(5pt)

流石の大沢在昌!

女性主人公物の大沢氏は食わず嫌いだったのですが、複数の読友さんの感想を読み手に取りました。 他の男性主人公物同様、いやそれ以上に楽しませてくれます。 食わず嫌いは良くないですね。 引き続き下巻に入ります!
天使の牙〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (角川文庫)より
4041671159
No.22:
(5pt)

文章が巧いのはさすが

アスカが入院するまでは少しかったるい感じがするが、
ページのいたるところに、若年作家じゃかけないような上手い表現が登場する。
それも作家としての巧さをひけらかすことを抑えて、無駄を省いているから重くない。

また中盤以降から一気に加速する逃走劇と追走劇のテンポの良さ!
これは下巻にも言えることだが、
それぞれが別のことを考えている心理を、読者が上からワクワクしながらながめる楽しさがあるのが素晴らしい。

また逃げこみ先での治療道具などをみても、
伊坂作品みたいに、とってつけたようなというか、もの凄い偶然と不自然な好都合によってそこに置かれていて、
それでもって物語が展開するのではなく、
「そこにあるのが当たり前」すぎるほど自然に配置されているのが、作者の巧さをあらわしている。
しかもそういう自然配置物や背景を上手に利用して、それでもってストーリーを進め、ストーリーに厚みをもたらしているから、
不自然さがなく、物語に没頭できるのだ。

こういう小説を読んだとき、読者は初めて読む楽しさを知ることができると思える作品だった。
天使の牙〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (角川文庫)より
4041671159
No.21:
(5pt)

大沢のロマンチシズム!

仁王とアスカに魅入られた。
あっという間に読み、気づいたら午前4時!
天使の牙〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (角川文庫)より
4041671159
No.20:
(5pt)

軽いSF

昔SFの火星のプリンセスシリーズで脳移植の美しいヒロインの活躍がありましたが、それを思い出しました。
100年ほど早いSFの世界の気がしますが、エンターテインメントとしてはめちゃくちゃ面白かったです。
美しい容姿と獰猛なほどのたくましい精神力を兼ね備えながら自分のアイデンティティーに苦しみ死んだ方がましだと煩悶しながら
恋人との共闘でお互いを取り戻す様子が胸に迫ります。
天使の牙〈下〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈下〉 (角川文庫)より
4041671167
No.19:
(4pt)

ハイスピードアクション

警察機構に食い込むほどの犯罪組織とそれに少人数で立ち向かう主人公と、
基本的な流れは他の作品と似通ったようなものだが、次々に現れる追っ手との対決や
いくつかの視点で語られる彼らのストーリーが話を盛り上げ、引き込まれるようにぐいぐい読ませる
体の入れ替わりは良くあるネタだが、弱体化したことによって今まで恐れていなかった犯罪者を恐怖し、
やりたいことに肉体が追いつかないというもどかしさは中々悪くなかった
ただ終盤は金村や神視点だけじゃなくて、普通に古芳メインがあっても良かった
大沢氏のファンなら満足できる作品だろう
天使の牙〈下〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈下〉 (角川文庫)より
4041671167
No.18:
(4pt)

アクションの描写はさすが大沢在昌(暇つぶしにはピッタリ)

<概要(ネタバレあり)>

犯罪組織「クライン」によって射殺されてしまった女警官・明日香はクラインのボス君国の女・はつみの体に脳移植をすることによって一命を取り留めた。明日香の恋人であった古芳は、明日香を殺害した君国を殺害するため、はつみの体を持つ明日香と行動を共にする。秘密漏洩を防ぐためにはつみの殺害を企てる「クライン」。はつみと古芳の逃避行。君国を追いつめる古芳。そして、二人の恋の行方は?手に汗にぎるアクションエンターテイメント!

上下巻合わせて800ページ程度の長編小説ですが、あっさり読むことが出来ました。
アクションでこれだけのリアリティーのある描写はさすがは「大沢在昌」。

時間をつぶす娯楽小説にはピッタリの作品でしょう。

強いて言えば、アクションの描写が多く、ストーリーが短く感じたこと。
これだけの設定ならば、もうすこし話を広げることが出来たのではないでしょうか。

ちょっとだけ物足りない気もしますが、読みやすさは抜群。オススメの本です。
天使の牙〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (角川文庫)より
4041671159
No.17:
(5pt)

登場人物の世界にちゃんと生きている作家

 肉体と精神が切り離せるという発想は、死を人間の終わりだとは考えたくない宗教的な願いから生まれた思想であり、科学的ではない。しかしこの発想は近代科学的な粉飾をほどこされ、脳さえ保存できれば永遠に生きられるというアイデアにつながった。
 最先端の科学では、人間と極めて近い思考ができる人工知能を作ろうとしたなら、人間と極めて似た肉体を与えなくてはならないとの予想がある。
 つまり思考は、肉体からのフィードバックによって調整されているのだ。
 圧倒的に秀でたスポーツマンは、我々凡人とはまるで違った方法で世界を見ているのかもしれない。その肉体がまるで違っているがゆえに。
 脳だけで人格は保存できたりはしないのである。
 しかしそういった事実を描いた小説は極めて少ない。
 作家もまた、自己の肉体の檻の中で、自己の肉体が生み出す発想の限界の中に生きているのである。
 本作は、一見荒唐無稽な設定のように見える。
 息つく間もなく事件が繰り出される典型的な娯楽作品であり、寝る間を惜しんで読んでしまう非常に楽しい本である。
 だがここには、肉体が違うことによって心が違ってしまうという当たり前だが誰も気づかない真実が描かれている。
 大沢在昌という作家の、他者への想像力と観察力が結実した、極めてすぐれた人間理解が描かれた、娯楽だけにとどまらない素晴らしい小説であることを、あなたはこの本の冒頭わずか1/3までで知ることができるだろう。
天使の牙〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (角川文庫)より
4041671159
No.16:
(5pt)

ハードボイルド初心者にもおすすめ

私が初めて手に取った大沢さんの作品が「天使の牙」だった。
それまでハードボイルドなど読まなかった私だが、
本を開いてすぐその世界に引き込まれ、一気に読み切った。
麻薬組織のボスの愛人はつみが逃げ出し、その護衛を任された女刑事明日香。
組織の人間に銃撃され二人とも重症を負うが、脳移植によって
身体ははつみ、そして明日香の頭脳を持った「アスカ」として蘇る。
あらすじをさらっとまとめるとSFと捉えられかねないが、間違いなくハードボイルドである。
恋人で元同僚の仁王に自分の生存を伝えられない苦しみや、
さらに警察内の裏切り者が彼かもしれないという困惑と葛藤。
組織との戦いという本筋に隣り合うアスカの心中が
同じ女性として共感し感情移入してしまう。
大沢さん本人も、女性の大沢作品入門としてオススメしている作品である。
天使の牙Amazon書評・レビュー:天使の牙より
4093795614
No.15:
(5pt)

映画も観ましたが

断然、原作がいいです!!
かなり昔に読んだのですが、いまになってもレビューを書いておすすめしたいくらい、
わたしのなかのブックランキングは高いです。
ページをめくるごとにぐいぐいと物語に引き込まれ、一気に最後まで読まされてしまいました。
アクションシーンは迫力満点で、身体を入れ替わった主人公の心の葛藤などが見事に描かれている傑作だと思います。
読み出したらとまらないノンストップアクション劇!!
現実のしがらみを何もかも忘れさせてくれる本。
まだ知らない方はぜひ一度お手にとってくださいませ。
天使の牙Amazon書評・レビュー:天使の牙より
4093795614
No.14:
(5pt)

苦悩の恋愛刑事物語

肉体と脳が入れ替わる
そしてその相手は刑事に終われる奴の情婦
飛鳥刑事はその苦悩の中
元相方の刑事とどうかかわって行くのか
架空の中のこことではあるが
人の心理を衝く大作長編恋愛ストーリー
天使の牙〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (角川文庫)より
4041671159
No.13:
(5pt)

本当の自分

頭は以前のキオクが残っていても体は別人。
家族も恋人も、明日香は死んだと思っている。
孤独な上に敵から追われる。
信用できるのは、自分の頭だけ。体はまだ、動かし方がよく分からない。
別人の体を持つ自分は明日香?はつみ?
ハードボイルドは、無口な男性が、一人で事件解決をする印象があります。
本作は、女性が主人公のため、話の印象も、やわらかいです。心情も丁寧に描かれていて、新しい自分と以前の自分との折り合いをどうつけていくか悩む姿に共感できます。
体が入れ替わることで、明日香の考え方や価値観が変化していく過程が見所です。
天使の牙〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (角川文庫)より
4041671159
No.12:
(4pt)

面白くて一気読み!

脳移植という驚きの方法で、河野明日香はよみがえる。しかし、体は神崎はつみのものだ。なぜ自分がこうまでして生かされたのか、その理由に苦しみながら、彼女は徐々に君国を追い詰めていく。恋人だった古芳、彼は敵なのか?悩みながら明日香は突っ走る。息詰まる展開は、この本を一気読みさせてしまう。単なるハードボイルドではない。人間の孤独、悲哀が織り込まれ、この作品をより深いものにしている。文句なく楽しめる一冊。
天使の牙〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (角川文庫)より
4041671159
No.11:
(4pt)

最高っ!

一転、二転と次から次へと話が展開する一度読むと止まらないありそうでない内容に釘付け特に細かい描写が、心動きがうまいかも新宿鮫シリーズも好きだけど、コレもはずせないかな
天使の牙〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (角川文庫)より
4041671159
No.10:
(4pt)

最高っ!

一転、二転と次から次へと話が展開する一度読むと止まらないありそうでない内容に釘付け特に細かい描写が、心動きがうまいかも新宿鮫シリーズも好きだけど、コレもはずせないかな
天使の牙〈上〉 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (カッパ・ノベルス)より
4334072410
No.9:
(4pt)

映像が出てくるようです

映画のサイトを見て納得しました。今までにもいくつも映画やテレビ番組になった作品はありますが、この「天使の牙」は大きなスクリーンで観る、映画向きの作品だと思いました。やはり大沢在昌の作品は読み進めるごとに”どんどん”引き込まれてしまいます。映画でも同じ臨場感を味わえれば良いのですが・・・
天使の牙〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (角川文庫)より
4041671159
No.8:
(4pt)

映画原作です

 本書は巨大犯罪組織とその捜査を行う警視庁の刑事をめぐるハードボイルド小説です。とはいっても、主人公の刑事は殉職寸前に脳移植によって死を免れた女性刑事。しかも、警察には犯罪組織の息がかかっており、主人公はひたすら逃げまくる。...エンターテイメントです。 本書は映画化されています。原作を読んでから映画を観たのですが、主演された佐田真由美さんが、原作を読んだ時にイメージした通りの美女で、なかなか気に入りました。ただ、作品全体としては原作の方が上かな。 大沢在昌さんの作品って、物語の舞台の地理的なイメージが具体的に湧くんだよね。地方都市、別荘地、海岸...そんなところが映画で感じられなかったのもちょっと残念。
天使の牙〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (角川文庫)より
4041671159
No.7:
(4pt)

超一級品のエンターテインメント

ハードボイルド&アクションという風貌の作品なのに、SFの様な設定の「脳移植」が差し込まれることでこの作品に拒否反応を示す人もいるでしょうけど、読んでいるうちに作品の力強さにどんどん引っ張られて、そんなことは全然気にならなくなります。愛する人が消えてしまった悲しみを心に秘める登場人物の描写が非常に上手です。善玉だろうと悪玉だろうとその点は一緒というのは心にずっしりと響きました。明日香とはつみが全く共通点のない何から何まで正反対な女性として描かれていて、その対比が巧みなことも、この作品のレベルを一段と引き上げています。
天使の牙〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (角川文庫)より
4041671159
No.6:
(4pt)

映画とは違うストーリー

映画を観ました。原作とは違いいろんな点で変更されている部分がありました。スクリーンでしか映えないストーリーというのは確かに在るのでこの変更点は仕方ないでしょう。さて、原作のほうです。上巻では、心は女刑事・明日香、体は麻薬元締め君国の愛人・はつみの誕生に至る経過を描く。日本の地方都市を舞台にして(映画とは違いなんでもない地方都市が舞台になっているところが好きだ)、麻薬シンジケート、警察庁、一匹狼の刑事、明日香、この四つどもえの追跡劇が描かれる。滑稽無糖さと細部のリアルさが大沢の真骨頂。読みだすと止まらない。
天使の牙〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈上〉 (角川文庫)より
4041671159
No.5:
(5pt)

面白い!

個人的に、守られるだけの非力なヒロインは好きではない。あっさり敵(?)に誘拐されて主人公をしょっちゅうピンチに陥らせる、すぐ涙を見せる、そんな弱いキャラを見ると同性としてイライラするからだ。そんなわけで、男性が男たちの世界を描いたもの、というイメージのハードボイルドにも手を出しかねていたのだが、偶然手にした本作は違った。とにかくヒロインのアスカがタフでかっこいいんである。脳移植によって、鍛えた以前の自分の身体とは正反対の女性に生まれ変わった彼女だが、どんなハードな状況に陥っても決して弱音を吐かないのだ。真実を知らないかつての恋人に憎まれても、巨大な組織からたったひとり、狩りの獲物のように追い詰められようとも。そのあまりのかっこよさとストーリの面白さに、上下巻をほとんど一気に読んでしまった。未読の人には強烈にオススメできる一冊だ。
天使の牙〈下〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使の牙〈下〉 (角川文庫)より
4041671167

スポンサードリンク

  



12>>
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!