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天使の牙
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天使の牙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
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近未来が舞台の警察ものだと思っていたら、なんと現代劇でした。でも、脳移植なんて頭部のすげ替えよりも困難です、サイボーグ手術のほうが納得ができるくらいのとんでも設定ですよ。なかなか良作だった「フェイス/オフ」にならって顔面移植とか全身整形とか、現代医学で対応できるような違和感のない設定にたどり着けなかったのでしょうか? しかも、作中でこの脳移植ネタが繰り返し登場するものだから、違和感が膨れ上がっていく一方でした。奇をてらうのも、過ぎたるは及ばざるがごとしですね。 | ||||
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良い状態という事で購入!届いた状態は、全体的に色褪せはしてるわ、ザラザラで汚いわ、表紙は、折れてるわ、しかも表紙の画像が違うわで、読む気にならない!もしこれがここで言う「「良い状態」ならばもうここでは買わない!何回か「良い状態」で購入してますが今回の様な酷い状態はなく気持ちよく読めてました!返品考えましたが口コミ読んでたら返品送料やら色々書かれてたのでそんなん払ってたらマイナスになるのと、何より手間なので、今回は諦めてお金捨てます! | ||||
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私が知る限りでは日本初の脳移植小説だと思います。 麻薬組織クラインのボスの愛人の女が逃げだし、警察に保護を求めて、彼女の警護を言い渡されたのがヒロイン。 恋人の仁王と呼ばれる古芳との婚約までしていたのだが、潜伏していたホテルを武装ヘリで銃撃されて二人とも絶命してしまった。 ヒロインに警護を命じていた警察庁の幹部は、アメリカ人医師に依頼して肉体が無事な麻薬組織クラインのボスの女と、脳だけが無事なヒロインを合体させて脳移植を行い、新たなヒロイン神崎明日香の誕生となるものの、訓練を受けていなかった愛人の女のからだのままなので、脳移植を受けたヒロインは組織の追及を受けて逃げ回る。 それを助けるのが恋人が死んだものと報されて自暴自棄になっていた古芳である。 麻薬患者の描写とかがすごかったのを記憶している。 もう一度読み直したい作品である。 また脳移植問題についてはさほどのページが割かれているわけではないが、拒絶反応なども描かれていなかった。 その点については作者の甘さを感じる。 しかしはらはらする作品でした。 | ||||
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女性主人公物の大沢氏は食わず嫌いだったのですが、複数の読友さんの感想を読み手に取りました。 他の男性主人公物同様、いやそれ以上に楽しませてくれます。 食わず嫌いは良くないですね。 引き続き下巻に入ります! | ||||
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アスカが入院するまでは少しかったるい感じがするが、 ページのいたるところに、若年作家じゃかけないような上手い表現が登場する。 それも作家としての巧さをひけらかすことを抑えて、無駄を省いているから重くない。 また中盤以降から一気に加速する逃走劇と追走劇のテンポの良さ! これは下巻にも言えることだが、 それぞれが別のことを考えている心理を、読者が上からワクワクしながらながめる楽しさがあるのが素晴らしい。 また逃げこみ先での治療道具などをみても、 伊坂作品みたいに、とってつけたようなというか、もの凄い偶然と不自然な好都合によってそこに置かれていて、 それでもって物語が展開するのではなく、 「そこにあるのが当たり前」すぎるほど自然に配置されているのが、作者の巧さをあらわしている。 しかもそういう自然配置物や背景を上手に利用して、それでもってストーリーを進め、ストーリーに厚みをもたらしているから、 不自然さがなく、物語に没頭できるのだ。 こういう小説を読んだとき、読者は初めて読む楽しさを知ることができると思える作品だった。 | ||||
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仁王とアスカに魅入られた。 あっという間に読み、気づいたら午前4時! | ||||
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昔SFの火星のプリンセスシリーズで脳移植の美しいヒロインの活躍がありましたが、それを思い出しました。 100年ほど早いSFの世界の気がしますが、エンターテインメントとしてはめちゃくちゃ面白かったです。 美しい容姿と獰猛なほどのたくましい精神力を兼ね備えながら自分のアイデンティティーに苦しみ死んだ方がましだと煩悶しながら 恋人との共闘でお互いを取り戻す様子が胸に迫ります。 | ||||
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警察機構に食い込むほどの犯罪組織とそれに少人数で立ち向かう主人公と、 基本的な流れは他の作品と似通ったようなものだが、次々に現れる追っ手との対決や いくつかの視点で語られる彼らのストーリーが話を盛り上げ、引き込まれるようにぐいぐい読ませる 体の入れ替わりは良くあるネタだが、弱体化したことによって今まで恐れていなかった犯罪者を恐怖し、 やりたいことに肉体が追いつかないというもどかしさは中々悪くなかった ただ終盤は金村や神視点だけじゃなくて、普通に古芳メインがあっても良かった 大沢氏のファンなら満足できる作品だろう | ||||
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<概要(ネタバレあり)> 犯罪組織「クライン」によって射殺されてしまった女警官・明日香はクラインのボス君国の女・はつみの体に脳移植をすることによって一命を取り留めた。明日香の恋人であった古芳は、明日香を殺害した君国を殺害するため、はつみの体を持つ明日香と行動を共にする。秘密漏洩を防ぐためにはつみの殺害を企てる「クライン」。はつみと古芳の逃避行。君国を追いつめる古芳。そして、二人の恋の行方は?手に汗にぎるアクションエンターテイメント! 上下巻合わせて800ページ程度の長編小説ですが、あっさり読むことが出来ました。 アクションでこれだけのリアリティーのある描写はさすがは「大沢在昌」。 時間をつぶす娯楽小説にはピッタリの作品でしょう。 強いて言えば、アクションの描写が多く、ストーリーが短く感じたこと。 これだけの設定ならば、もうすこし話を広げることが出来たのではないでしょうか。 ちょっとだけ物足りない気もしますが、読みやすさは抜群。オススメの本です。 | ||||
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肉体と精神が切り離せるという発想は、死を人間の終わりだとは考えたくない宗教的な願いから生まれた思想であり、科学的ではない。しかしこの発想は近代科学的な粉飾をほどこされ、脳さえ保存できれば永遠に生きられるというアイデアにつながった。 最先端の科学では、人間と極めて近い思考ができる人工知能を作ろうとしたなら、人間と極めて似た肉体を与えなくてはならないとの予想がある。 つまり思考は、肉体からのフィードバックによって調整されているのだ。 圧倒的に秀でたスポーツマンは、我々凡人とはまるで違った方法で世界を見ているのかもしれない。その肉体がまるで違っているがゆえに。 脳だけで人格は保存できたりはしないのである。 しかしそういった事実を描いた小説は極めて少ない。 作家もまた、自己の肉体の檻の中で、自己の肉体が生み出す発想の限界の中に生きているのである。 本作は、一見荒唐無稽な設定のように見える。 息つく間もなく事件が繰り出される典型的な娯楽作品であり、寝る間を惜しんで読んでしまう非常に楽しい本である。 だがここには、肉体が違うことによって心が違ってしまうという当たり前だが誰も気づかない真実が描かれている。 大沢在昌という作家の、他者への想像力と観察力が結実した、極めてすぐれた人間理解が描かれた、娯楽だけにとどまらない素晴らしい小説であることを、あなたはこの本の冒頭わずか1/3までで知ることができるだろう。 | ||||
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私が初めて手に取った大沢さんの作品が「天使の牙」だった。 それまでハードボイルドなど読まなかった私だが、 本を開いてすぐその世界に引き込まれ、一気に読み切った。 麻薬組織のボスの愛人はつみが逃げ出し、その護衛を任された女刑事明日香。 組織の人間に銃撃され二人とも重症を負うが、脳移植によって 身体ははつみ、そして明日香の頭脳を持った「アスカ」として蘇る。 あらすじをさらっとまとめるとSFと捉えられかねないが、間違いなくハードボイルドである。 恋人で元同僚の仁王に自分の生存を伝えられない苦しみや、 さらに警察内の裏切り者が彼かもしれないという困惑と葛藤。 組織との戦いという本筋に隣り合うアスカの心中が 同じ女性として共感し感情移入してしまう。 大沢さん本人も、女性の大沢作品入門としてオススメしている作品である。 | ||||
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近年まれにみる仰天な作品でした。 たぶん、男性と女性では、感想が違うのだと思います。 脳が残った不細工な女刑事と、体が残った美人の女。 不細工な女刑事の脳を美人の脳に入れて、捜査開始! そのラストが、 「ブサイクだったのが、美人になってよかったね」…、ってあなた…。 それは、ないでしょう。ディズニーの「美女と野獣」で、野獣がいきなりマッチョな王子様になったときをはるかにこえるありえないラストで、感動も何もありませんでした。 | ||||
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断然、原作がいいです!! かなり昔に読んだのですが、いまになってもレビューを書いておすすめしたいくらい、 わたしのなかのブックランキングは高いです。 ページをめくるごとにぐいぐいと物語に引き込まれ、一気に最後まで読まされてしまいました。 アクションシーンは迫力満点で、身体を入れ替わった主人公の心の葛藤などが見事に描かれている傑作だと思います。 読み出したらとまらないノンストップアクション劇!! 現実のしがらみを何もかも忘れさせてくれる本。 まだ知らない方はぜひ一度お手にとってくださいませ。 | ||||
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かなり前に一度、読んでいたのに、うっかり購入してしまったので、通勤中に読み返しをば。 昔、読んだ時は、普通に面白かったイメージが残っていたのだが、読み返すと仁王の心の内の描写が、もうちょっと読み足りなかったなと。 無口なキャラはいいが、そんなキャラの心の内は、もっとざわざわしてて欲しかったと。 君国以上の心の内の描写をね。 | ||||
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読み出したら一気に最後まで読まざるをえないオモシロ本であることは間違いないです。 ただ、あちこちにハリウッド映画並みの腑に落ちない点が散見されて、それが気になってしまって感情移入の度合いが半減してしまいました。 ・どうして悪役側はいつも主人公側の行動予測をそこまで読めるのか ・どうして主人公側はいつも裏をかかれていながらその裏をかこうとしないのか ・協力をしてもらった人が次々に殺されているのをわかっていながら、なぜさらに協力を求めるのか そして極めつけ。 ・悪役を殴って倒しておきながらどうしてそこで殺してしまわないのか ハリウッドのアクション映画を観て、銃を持ちながらも最後には殴りあいで決着をつけるパターンが気にならない人にはオススメだと思います。 | ||||
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肉体と脳が入れ替わる そしてその相手は刑事に終われる奴の情婦 飛鳥刑事はその苦悩の中 元相方の刑事とどうかかわって行くのか 架空の中のこことではあるが 人の心理を衝く大作長編恋愛ストーリー | ||||
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主人公あすかは捜査中に射殺されてしまうが、最新医療技術を使い違う人物に脳移植される。そして、あすかは恋人にもそのことを言えず孤独と戦いながら捜査をするという話。私はハードボイルド系の小説はあまり読まないのですが、この本は楽しめました☆★だから、ハードボイルド系の小説は読んだことがないという方にもおすすめです!! | ||||
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新宿鮫シリーズと佐久間公シリーズを読んだ後、これはあまりに漫画っぽい。ご都合主義のストーリーも随所に展開されており、書籍で言えば、シドニー・シェルダン的。ミステリーのハーレクィーン。仁王はとても魅力のある面白いキャラ。明日香もアスカもとても良い人なんでしょうが、ヒロインとしての抜群の魅力は感じません。今後美しい仮面をつけたアスカを期待したいと思います。大沢さんは男性を描くのがお上手です。この小説では、脇役の仁王の幼馴染みが余りに哀れです。また、全ての主たる筋書きを書いたと言える芦田課長が単に正義の強力な味方なのか(そうなんでしょうけど)、自分勝手な人なのか、あそこまで強烈な人なので、もう少し芦田を読みたかった、と思いました。悪の主役、君国は少しかっこ悪すぎですね。彼は最後、ハーレクィーンしていました。それでも大沢さんの本は安心で読んでしまいます。買って損はないということです。そこがすごいところです。本当は星は3つ半です。これが漫画なら星5。きっと天使の爪も買ってしまうでしょう・・・・・ | ||||
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頭は以前のキオクが残っていても体は別人。 家族も恋人も、明日香は死んだと思っている。 孤独な上に敵から追われる。 信用できるのは、自分の頭だけ。体はまだ、動かし方がよく分からない。 別人の体を持つ自分は明日香?はつみ? ハードボイルドは、無口な男性が、一人で事件解決をする印象があります。 本作は、女性が主人公のため、話の印象も、やわらかいです。心情も丁寧に描かれていて、新しい自分と以前の自分との折り合いをどうつけていくか悩む姿に共感できます。 体が入れ替わることで、明日香の考え方や価値観が変化していく過程が見所です。 | ||||
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脳移植という驚きの方法で、河野明日香はよみがえる。しかし、体は神崎はつみのものだ。なぜ自分がこうまでして生かされたのか、その理由に苦しみながら、彼女は徐々に君国を追い詰めていく。恋人だった古芳、彼は敵なのか?悩みながら明日香は突っ走る。息詰まる展開は、この本を一気読みさせてしまう。単なるハードボイルドではない。人間の孤独、悲哀が織り込まれ、この作品をより深いものにしている。文句なく楽しめる一冊。 | ||||
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