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毒猿 新宿鮫II
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毒猿 新宿鮫IIの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.51pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 41~60 3/4ページ
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殺し屋の毒猿を追って来日した台湾の警察官、ホステス、そして殺し屋である毒猿と、彼のターゲットである台湾ヤクザ。それぞれのキャラの絡ませ方が巧く、再読三読に耐える堅固な構成を備えている。また、ホステス奈美が勤めていたキャバレーの店長や、オーナーなど、脇を固める悪役の人物もしっかりと描かれていて、実在感を備えている。この点にも好感を持った。見所は、殺し屋の毒猿がターゲットを追い込んでいくプロセスだろう。毒猿という存在が漂わせている不気味さ、禍々しさや、追い詰められるヤクザ達の恐怖感がじっくりと書き込まれていて、実に読ませる。最後は、(鮫島を別にして)奈美いがいの主要なキャラ達のほとんどが死んでしまうが、哀切な読後感が余韻として残る。これは評判通りの傑作だ。本書のように、再読三読しても愉しめるエンタメなんてそんなには無い。 | ||||
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この作品が出版された当時は歌舞伎町に中国系のマフィアや不法労働者が多く当時の無法振りが巧く描かれている。 台湾からやってきた殺し屋との対決を中心にストーリーが展開するが、台湾の警察と新宿鮫の(個人的な)連携が格好良かった。 結構なボリュームがあるが、挫折することのない一冊であろう。 | ||||
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この作品が出版された当時は歌舞伎町に中国系のマフィアや不法労働者が多く当時の無法振りが巧く描かれている。 台湾からやってきた殺し屋との対決を中心にストーリーが展開するが、台湾の警察と新宿鮫の(個人的な)連携が格好良かった。 結構なボリュームがあるが、挫折することのない一冊であろう。 | ||||
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十数年振りに読み返してみて、改めて名作であると思った。日本のハードボイルドの金字塔といえる新宿鮫シリーズの中でも最高傑作といっていいだろう。最初から最後まで緊張がみなぎり、一分の無駄も隙もない。一気に読んでもよいし、じっくりと時間をかけて読んでもよい。そんな作品はそうざらにない。 この作品の中で鮫島は狂言回しの役割に徹する。もちろん、鮫島らしい魅力は随所にみられるのだが、それ以上に台湾から殺された恋人の仇を討ちにやってきた殺人マシーン楊、その楊を追ってきた、かつて楊の親友であった台湾警察の郭のふたりの造形が凄まじくよいのだ。そして、この作品の主役はなんと言っても、孤高の殺人マシーンを愛さざるを得ないほどの深い孤独をこれまで味わってきた、中国残留孤児の娘、奈美である。 楊と奈美は孤独がゆえに会った時から惹かれあっていくのだが、奈美の楊への純粋で一途な愛が殺伐で残虐な大量殺戮のストーリーに救いを与え、読後、むしろ温かい余韻を感じさせさえする。この愛情深い中国人との混血児、奈美の存在こそが、このハードボイルド小説を希代の傑作にしている所以である。バイオレンスな描写満載だが、そんな場面に目をつぶってでも、これからも多くの人に読んでもらいたい不朽の名作である。 | ||||
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十数年振りに読み返してみて、改めて名作であると思った。日本のハードボイルドの金字塔といえる新宿鮫シリーズの中でも最高傑作といっていいだろう。最初から最後まで緊張がみなぎり、一分の無駄も隙もない。一気に読んでもよいし、じっくりと時間をかけて読んでもよい。そんな作品はそうざらにない。 この作品の中で鮫島は狂言回しの役割に徹する。もちろん、鮫島らしい魅力は随所にみられるのだが、それ以上に台湾から殺された恋人の仇を討ちにやってきた殺人マシーン楊、その楊を追ってきた、かつて楊の親友であった台湾警察の郭のふたりの造形が凄まじくよいのだ。そして、この作品の主役はなんと言っても、孤高の殺人マシーンを愛さざるを得ないほどの深い孤独をこれまで味わってきた、中国残留孤児の娘、奈美である。 楊と奈美は孤独がゆえに会った時から惹かれあっていくのだが、奈美の楊への純粋で一途な愛が殺伐で残虐な大量殺戮のストーリーに救いを与え、読後、むしろ温かい余韻を感じさせさえする。この愛情深い中国人との混血児、奈美の存在こそが、このハードボイルド小説を希代の傑作にしている所以である。バイオレンスな描写満載だが、そんな場面に目をつぶってでも、これからも多くの人に読んでもらいたい不朽の名作である。 | ||||
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素晴らしい。ラストのカスみたいな日本人を皆殺しにする展開は非常に爽快だった。 | ||||
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このシリーズの本当の主人公は「新宿」という街そのものだろう。 新宿・銀座・六本木・ススキノ・大阪のキタ・ミナミなど日本を代表する繁華街の 中でも、新宿でのみ成立する物語であると思う。 まるでブラックホールのような街に警察・やくざ・不法滞在の外国人などが飲み込まれ、 混沌としたカオスの中での物語り、それが新宿鮫というシリーズだろう。 この「毒猿」のよさは、前作よりも、新宿を強烈に感じさせるところにあると思う。 同じ新宿を舞台にした「不夜城」を書いた馳 星周が、前作の出来に疑問符をつけ、 この「毒猿」には大賛辞を贈ったというのも、この本に新宿を強く感じたからに違いない。 大沢在昌には、ミナミを舞台にした「走らなあかん夜明けまで」という傑作があるが、 あれも、ミナミという街でのみ成立する物語であった。 大沢在昌は、街をうまく使うことの出来る作家といえるだろう。 | ||||
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このシリーズの本当の主人公は「新宿」という街そのものだろう。 新宿・銀座・六本木・ススキノ・大阪のキタ・ミナミなど日本を代表する繁華街の 中でも、新宿でのみ成立する物語であると思う。 まるでブラックホールのような街に警察・やくざ・不法滞在の外国人などが飲み込まれ、 混沌としたカオスの中での物語り、それが新宿鮫というシリーズだろう。 この「毒猿」のよさは、前作よりも、新宿を強烈に感じさせるところにあると思う。 同じ新宿を舞台にした「不夜城」を書いた馳 星周が、前作の出来に疑問符をつけ、 この「毒猿」には大賛辞を贈ったというのも、この本に新宿を強く感じたからに違いない。 大沢在昌には、ミナミを舞台にした「走らなあかん夜明けまで」という傑作があるが、 あれも、ミナミという街でのみ成立する物語であった。 大沢在昌は、街をうまく使うことの出来る作家といえるだろう。 | ||||
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1作目をさらにパワ−アップした、シリ−ズ最高傑作といわれる名作。 新宿の暗部を今回は悲しい暗殺者を通して描いている。 毒猿のキャラクタ−も深く描いてあり、追い詰める鮫島との対比も 緊張感があふれている。 やはり、特筆すべきはクライマックスの新宿御苑の対決シ−ン アクションを余すところ無く、描いているところは作者の筆力のすごさを感じます。 このシリ−ズは是非、発表順に楽しんで欲しいものです | ||||
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1作目をさらにパワ−アップした、シリ−ズ最高傑作といわれる名作。 新宿の暗部を今回は悲しい暗殺者を通して描いている。 毒猿のキャラクタ−も深く描いてあり、追い詰める鮫島との対比も 緊張感があふれている。 やはり、特筆すべきはクライマックスの新宿御苑の対決シ−ン アクションを余すところ無く、描いているところは作者の筆力のすごさを感じます。 このシリ−ズは是非、発表順に楽しんで欲しいものです | ||||
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違和感を感じなかった。 台湾の刑事・郭、ホステス・奈美、殺し屋・毒猿と、サブキャラたちが丁寧に描かれているからだろう。鮫島を脇においても違和感を感じず、逆にとても良かった。 前作では新宿を揺るがす警官射殺事件、次はなんと海の向こうからやってきた殺し屋の話。それを追う郭、毒猿を想う奈美。二度言うが人物描写がとてもうまいと思う。それに国際的な話を交えた緊迫感のある展開。前作を凌ぐ(前作を「大傑作」とおいてだが)面白さだ。「新宿鮫」の本当の面白さというのは本作から始まっていると思う(前作も充分いいが)。 読み終わって思うだろう。この作品は傑作だ!(岡本太郎風) しかし、「アクションがすごい」と聞いたが、それほどでもないような・・・、まあその点で☆-1。 | ||||
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違和感を感じなかった。 台湾の刑事・郭、ホステス・奈美、殺し屋・毒猿と、サブキャラたちが丁寧に描かれているからだろう。鮫島を脇においても違和感を感じず、逆にとても良かった。 前作では新宿を揺るがす警官射殺事件、次はなんと海の向こうからやってきた殺し屋の話。それを追う郭、毒猿を想う奈美。二度言うが人物描写がとてもうまいと思う。それに国際的な話を交えた緊迫感のある展開。前作を凌ぐ(前作を「大傑作」とおいてだが)面白さだ。「新宿鮫」の本当の面白さというのは本作から始まっていると思う(前作も充分いいが)。 読み終わって思うだろう。この作品は傑作だ!(岡本太郎風) しかし、「アクションがすごい」と聞いたが、それほどでもないような・・・、まあその点で☆-1。 | ||||
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新宿鮫シリーズの中でも もっともスケールが大きいのが本作だ。おそらく映画化して一番「映える」のも本作だと思う。もちろん 本日段階という留保付きだが。 鮫島が完全に脇役として喰われているくらい 毒猿の存在感が大きい。戦闘シーンが目立ちがちだが この毒猿の性格等の造形が実に良く出来ており 殺人者としての威圧感に満ちている点がすばらしい。 そうして見せ場は もちろん新宿御苑での最後の場面だ。毒猿が 腹膜炎で死んでいく姿は幾分滑稽味があるが それまでのシーンは迫力満点だ。 | ||||
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新宿鮫シリーズの中でも もっともスケールが大きいのが本作だ。おそらく映画化して一番「映える」のも本作だと思う。もちろん 本日段階という留保付きだが。 鮫島が完全に脇役として喰われているくらい 毒猿の存在感が大きい。戦闘シーンが目立ちがちだが この毒猿の性格等の造形が実に良く出来ており 殺人者としての威圧感に満ちている点がすばらしい。 そうして見せ場は もちろん新宿御苑での最後の場面だ。毒猿が 腹膜炎で死んでいく姿は幾分滑稽味があるが それまでのシーンは迫力満点だ。 | ||||
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新宿鮫シリーズの第2作です。 前作がびっくりするほどの出来だったのですが、意外な展開に正直驚きました。 なにせシリーズ最大の戦闘シーンというか、人死にが発生する作品なのですから。 これは「鮫」に限らずハードボイルド・サスペンス全般を通じても「多い」と思います。 ここはファンの間でも意見が分かれるところではないでしょうか。 私はこの点に鑑みて星を1つ引きました。 作中に登場する「台湾閣」ですが、実在の建物です。 ネットで画像検索すればヒットしますので、1度ご覧になってみると終盤のイメージがリアルに伝わると思いますよ。 | ||||
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シリーズの主人公である鮫島が中心ではなく、中心は台湾から来た刑事と殺し屋、そして奈美の三人である。 そしてこの三人の関係がとても心を揺さぶる。 二作目にして主人公を中心から外したというのが普通ではありえない気がする。そこがこの作者の面白さではないだろうか。 ただもっと欲を言えばこの作品はもっと中心三人の心情というか人間的なものを感じられるものにして欲しかったと思う。そういったものがもっと描けた、描いて欲しいと思ってしまったので四つ星です。 | ||||
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台湾から来た「職業兇手」(殺し屋)「毒猿」。 容赦なく、冷静沈着に粘り強く、狙った獲物を確実に殺していく。 軍隊の特殊部隊出身で、トム・クランシーのジョン・ケリー (容赦なく、他ライアンシリーズ)を彷彿させる。 そんな「毒猿」を助ける中国残留孤児の娘、奈美。 「毒猿」を追って台湾からやって来た刑事の郭。 この三人を中心として物語が動く。 それぞれの造形が秀逸。 もう鮫島クンは完全な脇役。 あえて新宿鮫にする必然性も感じられない程。 優れたシリーズ物は一作目より二作目の方が面白い。 パトリシア・コーンウエルの「検屍官シリーズ」しかり。 シリーズ物として成功するには、一作目で優れた評価を受けた 上で、二作目は、さらにそれを上回る面白さが必要だ。 その意味では、新宿鮫シリーズがこれだけ長く続いたのは、 この二作目の成功が大きいと思う。 | ||||
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台湾から来た「職業兇手」(殺し屋)「毒猿」。 容赦なく、冷静沈着に粘り強く、狙った獲物を確実に殺していく。 軍隊の特殊部隊出身で、トム・クランシーのジョン・ケリー (容赦なく、他ライアンシリーズ)を彷彿させる。 そんな「毒猿」を助ける中国残留孤児の娘、奈美。 「毒猿」を追って台湾からやって来た刑事の郭。 この三人を中心として物語が動く。 それぞれの造形が秀逸。 もう鮫島クンは完全な脇役。 あえて新宿鮫にする必然性も感じられない程。 優れたシリーズ物は一作目より二作目の方が面白い。 パトリシア・コーンウエルの「検屍官シリーズ」しかり。 シリーズ物として成功するには、一作目で優れた評価を受けた 上で、二作目は、さらにそれを上回る面白さが必要だ。 その意味では、新宿鮫シリーズがこれだけ長く続いたのは、 この二作目の成功が大きいと思う。 | ||||
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新宿鮫シリーズはすべて眼を通してきましたが、最高傑作はこの毒猿だと思います。すさまじい乱闘シーンを読み終えたときは思わず冷汗をかいていました。他の作品以上に緊張感に溢れ、鮫島の魅力を余すところなく魅せてくれます。大沢在昌氏の作品はこの他にもずいぶん読みましたが、主人公の強烈な個性が際立つこのシリーズが一番気に入っています。風化水脈以来3年間も新しい鮫作品が見られないのは残念。是非鮫島を復活させてもらいたいものです。 | ||||
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新宿鮫シリーズはすべて眼を通してきましたが、最高傑作はこの毒猿だと思います。すさまじい乱闘シーンを読み終えたときは思わず冷汗をかいていました。他の作品以上に緊張感に溢れ、鮫島の魅力を余すところなく魅せてくれます。大沢在昌氏の作品はこの他にもずいぶん読みましたが、主人公の強烈な個性が際立つこのシリーズが一番気に入っています。風化水脈以来3年間も新しい鮫作品が見られないのは残念。是非鮫島を復活させてもらいたいものです。 | ||||
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