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ジェネラル・ルージュの凱旋
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【この小説が収録されている参考書籍】
ジェネラル・ルージュの凱旋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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メインとなる舞台は東城大学病院のICU. その描写には、臨場感がある。マイケル・クライトンの「ER」を思い出させる。 事件はある匿名の手紙から始まる。東城の救急救命センターの部長が、ある会社と癒着し、ワイロをもらっているという内容である。果たして、真相はいかに。 どうやら、時期的には「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行で話が進んでいくようだ。「螺鈿迷宮」の前の出来事である。予備知識なしでもそれなりに楽しめるが、「ナイチンゲール」「螺鈿」を読んでおくと、事件との関連性や前後関係がよく分かって、面白さが増すだろう。 著者は、この作品の中で、国の進める大学病院の独立行政法人化に疑問を投げかけている。物語の中で、ICUの部長は言う。救急救命部門は警察や消防署と同じように、「身体」の治安を守るためのセクションであり、採算など考えていては成り立たないと。私もそれに賛成である。本来、人の命を守るべき医療に、特にその代表とも言うべき救急医療には、国が全面的にバックアップをするべきであろう。救急医療は、資本主義の競争原理が最もそぐわない部門である。なにしろ、確実な予算や予定などは立てられないのだから。国は、財政と命と、どちらが大切だと考えているのだろうか。当たり前のことだが、人ひとりの命に代えられるものなど、この世にはないのである。 物語全体としては、読ませる力は十分にある。だが、ミステリーとしての要素は、「ナイチンゲール」よりさらに薄くなっている。この著者の作品は、ミステリーを期待して読んではいけない。あくまで、エンターテインメントとして楽しむべきである。 | ||||
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メインとなる舞台は東城大学病院のICU. その描写には、臨場感がある。マイケル・クライトンの「ER」を思い出させる。 事件はある匿名の手紙から始まる。東城の救急救命センターの部長が、ある会社と癒着し、ワイロをもらっているという内容である。果たして、真相はいかに。 どうやら、時期的には「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行で話が進んでいくようだ。「螺鈿迷宮」の前の出来事である。予備知識なしでもそれなりに楽しめるが、「ナイチンゲール」「螺鈿」を読んでおくと、事件との関連性や前後関係がよく分かって、面白さが増すだろう。 著者は、この作品の中で、国の進める大学病院の独立行政法人化に疑問を投げかけている。物語の中で、ICUの部長は言う。救急救命部門は警察や消防署と同じように、「身体」の治安を守るためのセクションであり、採算など考えていては成り立たないと。私もそれに賛成である。本来、人の命を守るべき医療に、特にその代表とも言うべき救急医療には、国が全面的にバックアップをするべきであろう。救急医療は、資本主義の競争原理が最もそぐわない部門である。なにしろ、確実な予算や予定などは立てられないのだから。国は、財政と命と、どちらが大切だと考えているのだろうか。当たり前のことだが、人ひとりの命に代えられるものなど、この世にはないのである。 物語全体としては、読ませる力は十分にある。だが、ミステリーとしての要素は、「ナイチンゲール」よりさらに薄くなっている。この著者の作品は、ミステリーを期待して読んではいけない。あくまで、エンターテインメントとして楽しむべきである。 | ||||
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本作品は、今までの謎解きミステリーと言うよりも、ヒーロー物語の印象が強い。 そしてその正義の味方の目を通して写る、現代医療の問題提示。と書くと、堅苦しいイメージがあるかもしれないが、いつもの筆者の持ち味で、軽妙に描かれている。 本書を読むならば、1作目から順に読み進めることをお勧め。物語がかなり繋がっているので、途中から読むと、楽しさが半減してしまう。 本作は、終盤の少々強引な展開のため、☆はひとつ減。 | ||||
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本作品は、今までの謎解きミステリーと言うよりも、ヒーロー物語の印象が強い。 そしてその正義の味方の目を通して写る、現代医療の問題提示。と書くと、堅苦しいイメージがあるかもしれないが、いつもの筆者の持ち味で、軽妙に描かれている。 本書を読むならば、1作目から順に読み進めることをお勧め。物語がかなり繋がっているので、途中から読むと、楽しさが半減してしまう。 本作は、終盤の少々強引な展開のため、☆はひとつ減。 | ||||
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