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(短編集)
ララピポ
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ララピポの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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Kindleを買ったので、余りの面白さに繰り返して読んでいるこれを、文庫から電子書籍に変えました 作品は☆5つ 値段が高いので☆マイナス2つ | ||||
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対人恐怖症のフリーライター、杉山博(32歳)。NO!と言えないカラオケBOX店員、青柳光一(26歳)。AV・風俗専門のスカウトマン、栗野健治(23歳)。文芸コンプレックスの官能小説家、西郷寺敬次郎(52歳)。専業主婦にして一応AV女優、佐藤良枝(43歳)。デブ専裏DVD女優のテープリライター、玉木小百合(28歳)。選りすぐりの負け犬たち、ここに集合。最新爆笑小説。 | ||||
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金や性欲が全てな人間らしい人間たちを下品に軽いタッチで書いた作品で、 基本的には面白いのだがどの話も終わり方が暗く、救いの無いものが多い ダメ人間には暗い人生しかないのかと読んでいて気が滅入る 軽いノリの作品なのだから、最後まで明るくバカバカしく書いて欲しかった 悪い作品ではないだけにその辺が惜しく感じられた | ||||
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きっと、世の中の大半の人はこの部類なのではないか、そう思った。もちろん自分も含めて。そうでなかったら、辛いから、きっとソウニチガイナイと思うことにしよう、 | ||||
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読み応えのあるエンターテインメントな小説ではありませんね。 構成のおもしろさはありますが、期待すると損をします。 軽くて娯楽を求める方にお勧めです。 | ||||
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奥田英朗得意の群像劇だが、残念ながら氏の傑作『邪魔』のような濃密さがなく、 全体的に薄っぺらい印象を受ける。 別に教訓めいたものを書いてほしいとは思わないし、作者も教訓めいたことを 書こうと思ったわけではないだろうが、それにしても奥田英朗の力量からいけば 手を抜いたとしか思えない内容だ。 ただ展開の上手さや、仕掛けのしたたかさは流石で、つまらない訳ではないので、 それなりに楽しませてくれる。だけど読後に「だからどうしたの?」と思ってしま うのも事実。 奥田作品の中では駄作だと思う。 初めて奥田英朗を読もうとする方には、この作品と『真夜中のマーチ』はおすすめ しない。「大した作家ではないな」と思われるのは辛いから。 面白い作品がいっぱいなので、是非良い出会いをしてもらいたい。 | ||||
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直木賞作家の奥田英朗が描く底辺な人間たちの物語。 フリーライターの博は対人恐怖症のために外にも出かけられず、仕事にありつけないでいた。そんな矢先、上の階の住人が女を連れ込みセックスをはじめる。その声に惹かれて彼は盗聴をはじめ……。 本当にどうしようもないと言いたくなるような人たちばかりが出てくる短編連作集。こういうのだと、大半は「ダメだけど愛すべき」となるのだが、奥田英朗はそうはしない。 登場人物をとことん突き放し「ダメ人間」としての姿を徹底的に描く。どこまでもダメッぷりに迫る。でも、否定はしない。 肯定も否定もせず冷めた視線で描かれる「ダメ人間」たちは、とてもリアルだ。そして同時にとてもシュールでもある。 嫌悪感と共感。 読んでいるうちに、そのどちらもを感じさせられてしまうというのは、やはり上手いってことなんだと思う。 独立しているように見えて、じつは密接に絡み合っているストーリーも上手い。 イヤだけど面白い本だなぁと思った。 | ||||
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奥田さんにしては締まりの無いオチが気になりましたが、とても面白かったです。 [最悪]や[無理]などの社会諷刺的な話とも通じる皮肉や社会問題にも多々触れて味の濃い話ですが、卑猥な描写の多さにも驚きましたw ただ奥田さん特有のクライマックスの疾走感やサスペンスにも似た緊張が無く、刺激が性的な描写に負けていたのでこの評価です。 | ||||
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楽しく読めました。 値段以上には確実に楽しませて頂きました。 この作品については元々以前映画も鑑賞済みで、2作品合わせ、見た者を決して退屈しない作品という、お菓子箱の様な?読後感を与えてくれました。 奥田さんの作品はこちらが初なので、機会があれば別の著者も拝見したいと思います。 | ||||
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どうしようもない人たちの どうしようもない物語。 世の中には救われない人も いるんだよ。 | ||||
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奥田氏の小説の中ではかなり特異なもの。 性衝動をテーマに本当にしょーもない人たちがしょーものない言動をしながら 負の連鎖を繰り返していく連作短編集。 負の連鎖というと悲劇的な感じがするが、そこは奥田氏の軽妙なタッチで 喜劇として描かれ、非常に読みやすい。 性衝動がテーマなだけに性描写はかなり過激。過激というより単にエロいw その辺が苦手な人は避けておいた方がよいだろう。 また、最終的にも結論が書かれているわけでもないので、 しょーもない人たちの人生はしょーもないままである。 エロい喜劇を手軽に読みたい人には面白いと思う。 しかし奥田氏は作品ごとに見事に作風が変わる。 氏の他の小説にはほとんど性描写は出てこないので、 この一冊で氏の小説を避けてしまう人がいないかと余計な心配w | ||||
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堅苦しくなくレビューも好評で軽く読めそうだったからあらすじをザッとみて面白そう!と確信して1日で読んでみた。イケてない。負け組男女の連鎖ストーリー(登場人物に作家や女にモテる男もいて別の面から見れば恵まれていて決して負け組とは思えないが)に悲惨なんだが作者の軽快なコメディタッチの文章でそこまで悲壮感がなくサクサクと読み進められた。何ていうんだろう?教訓めいたこともなく(言うならば沢山の人が居て人と人は繋がっているという感傷もない表題)主役が各章で代わるので視点も代わり当たり前だが見えなかった側面も見えて面白かった。読んだからと言って特にどうとは思わない。一年後にも心に残らない消費小説だと思った。しかしどうせ視点が代わるならゴミ屋敷の旦那と娘や脅迫状を受け取った豪邸の人の心理も読みたかったな。 | ||||
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本当にどうしようもない人たちばかりの短編集。 自分のことは省みず、世の中に対してばかり文句を言っているような・・。 各々の人が安易な道に逃げて、それみたことかと転落していきます。 すがすがしいほどに。 今の世の中ってこういう人がいっぱいいるのかなあ。 自分もまあ、世の中に対して言い訳とか、文句とか 不公平だーとか、いっぱい言いたいことあるけど、 この人たちほどひどくない。 読んだ後、どうしようもない気持ちになりました。 でもなんとなく彼らに対する作者の視線に優しさみたいな ものを感じるのはなぜでしょう。 その感じが全体の味を深めてくれているような気がします・・・。 | ||||
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6話からなる連作短編集です。 しかも、「しりとり」のように、前作の登場人物が次作で主人公になり、繋がってゆきます。 この構成のユニークさが、各編の登場人物や出来事に違った観点を与え、それらの重厚な深みを与えています。 主人公たちは、謂わば人生の落伍者とも言える「破滅型」の人間たちです。 この人間たちを通して、人間の「弱さ」が伝わってきます。 彼らは、ある意味、現代の格差社会にあって、落伍者と言えるかも知れません。 だからと言って、彼らに悲哀感をそれほど感じる訳でもありません。 現代社会の風俗(分けても性)の問題を取り上げながら、彼らが現代社会の中で藻掻いている姿が淡々と描かれており、作者の文章力で一気に読ませます。 | ||||
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面白い小説で一気に読み終えた。冒頭からなにやら私小説風の描写が意味ありげだなと思っていたら、案の定どんでん返しがあった。実に鮮やかでまんまとやられたっていう感じ。 内容は「格差社会における負の連鎖」とでも言えばいいのか、向上心も道徳心も失くした(はじめから持ち合わせていない)欲望だけを持った雑多な人間が次々と登場する。彼らを結びつけるのは弱者が弱者を収奪するという「弱肉強食」ならぬ「弱肉弱食」の食物連鎖にも似た社会の構図である。 この小説には勝ち組の人間は登場しない。全部が全部負け組みの人間ばかりである。そんなところが現代の閉塞感を表していて考えさせられる。でもそれでいて重くなく、あっけらかーんとした印象を受けるのは筆者の力だと思う。 | ||||
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この本の帯には、「最新爆笑小説、誕生!」という派手なキャッチ・コピーが躍っている。「ララピポ」という、いかにもそれらしいタイトル名も相俟って、私は、てっきり、この本を、「伊良部シリーズ」のようなユーモア小説と思って読み出したのだが、この本は、笑えない。笑えないどころか、読んでいて、良い意味ではなく、切なくなってしまうのだ。よくもここまで、社会の底辺に生きる、いわゆる負け組みといわれる人たちや、その心の内を、これでもか、これでもかと思うほど、情け容赦なく、えぐってくるなと思うのだ。この本に「最新爆笑小説」などというキャッチ・コピーを付けるコピー・ライターの感性は、一体、どうなっているのだろうか?本気で、そう思ってしまうのだ。 たしかに、6編の作品それぞれの主人公に関連性を持たせ、ドラマとしても連続性を持たせた構成は上手いし、前半は、随所に、いかにもユーモア小説作家らしいセンスが光ってはいるのだが、読み進めるほどに、負け組みとして生きる主人公たちの救いのなさがいたたまれなくなり、各話の読後感が非常に悪いのだ。特に、第1話では、「ここまで書いていいのだろうか?」と心配になるほど、主人公に、容姿や学歴差別の言葉を、しつこいほどしゃべらせているのだが、笑えないストーリーだけに、しゃれにならず、読んでいて不快に感じた人も多いのではないだろうか? 正直いって、この本を読んだ後で、作者が、この本を読んだ読者に、一体、何を伝えたかったのかを考えてみても、私にはさっぱりわからなかった。何のメッセージもない、単なる大衆小説といってしまえばそれまでなのだが、それなら、「伊良部シリーズ」のように、徹底した罪のないユーモアでまとめてほしかった。「世の中なんて、所詮は、こんな風に、救いのないのが、現実なんだよ」などという哀しいことを、わざわざ、このような小説で描写する必要もないと思うのだが…。 | ||||
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空中ブランコやインザプールの伊良部先生シリーズを読んだ者としては、評価が難しいですね。 面白い事には間違いないのですが、伊良部シリーズの温かみが無いように思います。町長選挙の伊良部先生がいま一つだったことを考え合わせると、奥田さんはスランプなんでしょうか? 天真爛漫な伊良部先生シリーズの復活を祈っております。 | ||||
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6人の駄目さ加減と絶妙の絡み具合に感心(?)しているとあっという間に読めてしまいます。ほとんど笑えるキャラクターの登場人物達なのですが、ちょっとしたところに実はほろりとさせるところもあったりします。例えばごみ屋敷に住む熟女AV女優良枝の最後の呟きや、ホームレスになった官能小説家敬次郎が味わうくつろぎ、スカウトマン健治の恋心など……、ペーソスっていうんでしょうか。 どうしようもないし、必死で生きてるわけでもないけど、これって結構普通だよなあと思わせてしまいます。だからといって、「『負け組』たちを描くことで現代社会の生と性を浮かび上がらせる」とか、そういう意図も感じられません。著者はどこかで「説教くさいのは嫌い」と仰ってました。淡々と読んで、時に噴出し、時にジンと来る。それがいいのだと思います。 | ||||
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奥田英朗らしさが出ている本だと思いました。『東京物語』と比べると一風変わっていた気がしましたが、きっとこれが作者のよさなのだと思いました。短編集じゃなくて長編の方がおもしろかったかも・・。 | ||||
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負け犬と呼ばれても仕方のない人生を生きていて、 でもその現状を打破しようという気はなくて、 ズルズル堕ちていく悲しい人たちをコミカルに描く連作短編集。 堕ちる = 性に倒錯する。 負け犬たちの行き着く先は、深刻な犯罪や精神の破綻ではなく性への欲求。 他人から見れば「情けない」以外の何者でもない堕ちっぷりを描きます。 声を出して笑うような爆笑もなく、“呆れ笑い”を浮かべつつ読めるのは さすが奥田英朗のコメディセンスの成す世界。 そこにちょっと切ない感情も浮かんでくるから不思議。 ブラックでエロス満載の奥田ワールド。 読後は奥の深さに気づかされるはずです。 | ||||
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