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(短編集)

人柱はミイラと出会う



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【この小説が収録されている参考書籍】
人柱はミイラと出会う

人柱はミイラと出会うの評価: 3.56/5点 レビュー 9件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

評価が分かれる

同一の登場人物が出てくる短編が七本収録されている。 「現代日本に人柱があったら」「政治の舞台に黒衣がいたら」といったSFとファンタジーが混ざったような設定の舞台で、ミステリが起きる。 一本一本が短く、こってり系というよりあっさり系。 パズルミステリに近いが、読み手はゲストとしてギャラリーに徹し、世界観と謎解きを楽しむ作風である。 キャラクターノベルではなく、架空の社会が主人公、登場人物は添え物という印象を受けた。 社会の設定に関してはかなり入念に作りこまれている。惜しむらくは、浅く広く整合性を持たせる方向で、深みが出なかったことだ。 一風変わったミステリが好きな人に薦める。
人柱はミイラと出会うAmazon書評・レビュー:人柱はミイラと出会うより
4103046716
No.4:
(3pt)

ヘンな風習の日本へようこそ

アメリカからの留学生のリリー・メイスが、日本に来て初めて知る「人柱」という職業。
彼女がステイ先の一木慶子の従兄・東郷直海がその職についていることから、その日本の
風習を詳しく知ることになるというお話です。
その内容は、
 ・立派な職業人柱。その職場で殺人?「人柱はミイラと出会う」
 ・議会で陰謀「黒衣は議場から消える」
 ・ハデな生活には裏がある「お歯黒は独身に似合わない」
 ・常識を逆手にとって「厄年は怪我に注意」
 ・鷹も警察の一員「鷹は大空に舞う」
 ・ダンボール一杯に込めたメッセージ「ミョウガは心に効くクスリ」
 ・このお金は一体何?「参勤交代は知事の務め」
 
と、7つのお話からなるミステリィの連作短編集です。
人柱という古来の悪しき風習を、職業としてしまうそのアイデアが面白い。そのアレンジが
お見事です!
だからか、「人柱」が立派な職業のひとつなんて、ものすごーく変な世界ですが、違和感なく
読めてしまいました。
人柱はミイラと出会うAmazon書評・レビュー:人柱はミイラと出会うより
4103046716
No.3:
(3pt)

発想がユニーク♪

土木工事の安全を願って行われる現代の人柱の儀式。工事が
終わり地上へ出られる帰還式の日、部屋にいるはずの曽根の
姿が消えていた。そこには寝袋に入ったミイラが・・・。
表題作を含む7編を収録。
発想がユニークだった。人柱、お歯黒、厄年、参勤交代など、
今ではもう見られなくなったり聞かれなくなったりする事柄を、
現代社会に鮮やかに蘇らせている。読んでいて、「実際にあっても
いいかも♪」と思うほどすんなりと受け入れられるのが不思議だ。
昔の人はいろいろな物や事柄をとても大切に思い生活してきたの
だと、あらためて感じた。ミステリーとだけ捉えて読むのではなく、
ミステリーと日本の伝統的な風習の両方を味わいながら読もうと
するほうが、より楽しめるのではないだろうか。
人柱はミイラと出会うAmazon書評・レビュー:人柱はミイラと出会うより
4103046716
No.2:
(3pt)

良くも悪くも石持浅海風

 石持浅海は本格ミステリーの中でも、特にロジックに主を置いた作家だ。そしてそのロジックは特殊な状況下での自然な状況と言う、一見矛盾している場所を基点にしている。そういう意味で、「過去の日本の風習や風説」が現代まで真実として続いているという設定は、石持浅海の得意分野であり、その点に関しては上手く纏めていると思う。特に「既婚者以外はお歯黒をしない」と言う前提を基にした3作目は秀逸だと思う。だが。
 私にとって作者の一番嫌いな点は、「中途半端な善人さ」だ。ネタバレに近い為詳しくは言えないが、それが最も現れているのが鷹匠の話。何故こういう展開にしてしまうのだろうか。もちろんそういう点を支持する読者もいるだろうが…
 supernaturalな結末を迎える第一話を含め、石持浅海の(各人にとって異なるだろうが)良さ悪さを含めた連作短編集である。現時点での作者の入門書には最適かもしれない。そういう意味で☆三つ。
人柱はミイラと出会うAmazon書評・レビュー:人柱はミイラと出会うより
4103046716
No.1:
(3pt)

謎解きが弱い

留学生リリー・メイスが体験する不思議な日本の風習。
そしてそれに絡む事件の数々。
その謎を解決するのは
人柱職人として活躍する東郷直海。
いつしか直海に恋心を抱いたリリーは?
謎解きに恋物語をアクセントにして物語は進みます。
が、
イマドキこんな風習は残ってませんよね?
って言うかもともとないのもあるけれど・・・。
建物を建てる際に数ヶ月から数年間、建物の基礎部分で過ごす人柱職人。
既婚女性のシンボルお歯黒。
知事が東京と地元を1カ月おきに行き来する参勤交代。
鷹匠が犯人逮捕に鷹を使う警察鷹。
議会で議員に付き従う黒衣制度。
いまどきこんなもの魅せられたら外国からの留学生でなくても
驚きますよ。
その辺の設定から
微妙に面白いんだけど、
謎解きがちょっと突飛と言うかなんと言うか。
それだけの材料でそんな謎解きができるなんて・・・。
無理があるような気もしますが、
まぁ、ノンフィクションだしな。
それに変に恋愛的な話を入れる必要もなかったんじゃないかと
ふと思いました。
人柱はミイラと出会うAmazon書評・レビュー:人柱はミイラと出会うより
4103046716

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