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(短編集)
心臓と左手 座間味くんの推理
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心臓と左手 座間味くんの推理の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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満足しています | ||||
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座間見くんシリーズ やっぱりおもしろい | ||||
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石持氏の月の扉で活躍した座間味くんが本作では連作安楽椅子探偵として活躍する短編集。 本格推理出身の鮎川哲也チルドレンの著者だけに本作は鮎川氏のバーテンシリーズへのリスペクトということだろう。 だが、安楽椅子探偵ものとながら、扱われる事件は宗教団体や過激派などの得意な団体が引き越した事件で統一されている。 そしてその特異な団体内における集団の行動規範が推理の論理の基となるというこの著者お得意の特殊論理推理が展開される。 安楽椅子探偵ものという構造上、推理が強引なのは当たり前で、これは全く欠点にならない。これこそが安楽椅子ものの醍醐味である。 いずれの短編もこのパターンながら扱う題材がユニークなので読ませる。 ラストの一編は月の扉の後日談となっている。先に月の扉を読んでいた方が楽しめるのは言うまでもない。 | ||||
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この人の小説が大好きで、文庫化されると読んでいます。 おすすめです。 | ||||
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「月の扉」の主要人物だった座間味くんが活躍する物語ということで興味を持って読みました。 「月の扉」とは違ってこちらは短編集ということで軽い感じです。 軽い、とはいってもそれぞれの事件は宗教がらみの猟奇的なものもあれば作者お得意のテロリストの話とか様々なものが取り上げられています。 安楽椅子探偵物なので事件解決は多少強引な感も否めませんがど素人である筈の座間味くんの口から事件の思いがけない真実が語られていくさまはなかなか面白かったです。 また最終話は「月の扉」事件の11年後の物語であの救いの無い事件が少しは救われるような、なんともいえない余韻さえ感じます。 この最終話をもって再び「月の扉」が閉じた気がします。 | ||||
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■「貧者の軍隊 他二編」 ■「水際で防ぐ」 外来種の危険性を訴え、固有種を守るための過激な活動をしていた「固有種を守る会」。 そこに所属していた男が、他のメンバーに殺害された。被害者はひそかに外国産 のカブトムシを飼育しており、それが殺人の原因だったと考えられたのだが……。 殺人現場にいた生きたカブトムシの存在を糸口に、「守る会」の資金源に着目し 推理することで、被害者の人物像や「守る会」の実態を、鮮やかに裏返していく 展開が秀逸。読者に、結末を委ねる幕切れの趣向も気が利いています。 ■「地下のビール工場」 数年前、ある貿易会社の社長が、外為法に違反した不正輸出 を企てている、という内容の密告電話が警察にかかってきた。 その後、社長が、不正輸出する品物だったと思しきビール醸造キット を、所狭しと並べた自宅の地下室で殺害されているのが発見される。 事件後、犯人が自殺し、不正輸出は行われ なかったため、すべて丸く収まったのだが……。 何の目的にせよ、たかがタンクを、わざわざ手数料が高い日本から輸入する はずがないという考えを起点に、事件の構図を反転させる推理がお見事です。 ■「沖縄心中」 沖縄の反米軍基地団体と交流があった米兵が、日本人女性と心中事件を起こした。 その米兵は、ドイツへの異動が決まっていたのだが、団体が開いてくれた送別会 の際に、はずみでメンバーの一人を殺してしまったことが心中の原因らしく……。 米兵に仲間を殺されたのに、なぜ団体は警察に通報 しなかったのか? というホワイダニットが秀逸です。 ■「再会」 あの事件以後、ダメ人間になってしまった男の浅ましい心理が論理で暴かれます。 | ||||
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『月の扉』でハイジャック事件に巻き込まれ、その時発生した殺人事件で 強制的に探偵役をつとめさせられた“座間味くん”が、安楽椅子探偵として すでに解決済みとなっている事件の意外な“真相”を解明する連作短編集。 “座間味くん”に話を持ち込むのが、テロ対策を任務とする部署に就いている 大迫警視であることから、扱われる事件がテロリストや過激派絡みである―― というのが本書の特色のひとつです。 また、表向きは解決済みとなっている事件ばかりであるため、“座間味くん”が 導き出す“真相”が必ずしも正しいとは限らない――という含みを持たせている のも巧いところ。 とはいえ、確定されたはずの事件の構図を鮮やかにひっくり 返す“座間味くん”の推理の切れ味は、じつにシャープです。 ※収録されている各短編については「コメント」をご参照ください。 | ||||
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テロ対策を任務とする大迫警視と探偵役・座間味くんの 会話だけで話が進む〈安楽椅子探偵もの〉の連作短編集。 ◆「貧者の軍隊」 一般人には決して危害を加えない正義の素人テロ集団「貧者の軍隊」。 彼らのアジトにおいて、一人のメンバーが密室のなかで死んでいた―。 密室の形成過程がいまいちイメージできなかったです。 ホワイダニットの皮肉っぷりこそ、著者の持ち味。 ◆「心臓と左手」 新興宗教の教祖が死んだ。 彼は幹部に対し、自分の心臓を食べた者を 後継者にするとの遺言をのこしていた。 しかし、幹部の一人は、その権利を放棄し、 なぜか教祖の左手を所望して―。 伏線の妙。 逆説による着想と常人では見過ごしてしまう「不自然」を 抜け目なく掬い取る手つきは亜愛一郎を彷彿させます。 ◆「罠の名前」 人質を殺すために仕掛けられた罠の意図とは? 伏線が不十分なので、やや強引か。 そのため、最後の警察に対する皮肉も、 あまり説得力がありません。 ◆「水際で防ぐ」 外来種排斥運動本部で起きた殺人事件。 「外来種」から発想を飛躍させていくところがいいです。 ◆「地下のビール工場」 何事も慣例に囚われ、柔軟性のない警察の あり方に、痛烈な皮肉がなされます。 まあ、さすがに今回のビール工場のようなケースは、 入念に「検査」されると思うのですが…。 ◆「沖縄心中」 反基地運動をしている人を、ささいな 諍いがもとで殺してしまった米兵。 責任を感じた彼は、日本人の恋人と 心中することで贖罪したというのだが…。 基地問題が孕む矛盾により生じた悲劇―という「美談」。 終盤、その構図が裏返され、シニカルな真相が示されます。 ◆「再会」 『月の扉』の後日談。 最後ということで感動的な展開になっているのがちょっと…。 座間味くんと再会した「ある人物」の間に 絆が芽生えるというのも少しクサいですね。 でも、この違和感も著者の計算のうち!? | ||||
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あの‘座間味くん’が探偵に? 『月の扉』で‘座間味くん’っていいなと思っていたので、期待しながら読み始めたのですが…。 私があまり好きではない『安楽椅子探偵もの』で、がっかり。 刑事と待ち合わせて、食事をしながら‘座間味くん’の推理。7編中6話がこのパターン。さすがに読んでいて飽きてくる。 推理自体は悪くないが、やはりちょっと推理に無理がないか?と疑問に思うことがある。 最後に入っている『再会』がよかったので、☆3つ。 | ||||
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あの‘座間味くん’が探偵に?『月の扉』で‘座間味くん’っていいなと思っていたので、期待しながら読み始めたのですが…。私があまり好きではない『安楽椅子探偵もの』で、がっかり。刑事と待ち合わせて、食事をしながら‘座間味くん’の推理。7編中6話がこのパターン。さすがに読んでいて飽きてくる。推理自体は悪くないが、やはりちょっと推理に無理がないか?と疑問に思うことがある。最後に入っている『再会』がよかったので、☆3つ。 | ||||
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事件について警官が話、民間人が聞き役で事件の真相を言い当てる。 安楽椅子探偵の典型の短編小説です。 「月の扉」に登場した二人の人物 「ハイジャック事件で探偵役を割り振られてしまった青年」 と 「出向中にハイジャック事件にかかわった大迫警視」 によってお話が展開します。 前作を読んでいない人にも、楽しめる独立した短編集になっています。 一つ一つの推理に無理がなくて、「なるほど」と思わせてくれるのでとても面白かったです。 とくに、「罠の名前」 人物の性格から推し量った「本当の標的」にはうならされました。 | ||||
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事件について警官が話、民間人が聞き役で事件の真相を言い当てる。 安楽椅子探偵の典型の短編小説です。 「月の扉」に登場した二人の人物 「ハイジャック事件で探偵役を割り振られてしまった青年」 と 「出向中にハイジャック事件にかかわった大迫警視」 によってお話が展開します。 前作を読んでいない人にも、楽しめる独立した短編集になっています。 一つ一つの推理に無理がなくて、「なるほど」と思わせてくれるのでとても面白かったです。 とくに、「罠の名前」 人物の性格から推し量った「本当の標的」にはうならされました。 | ||||
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作者は作品ごとに探偵役を変えているというか、同一人物が探偵とならないので、 「月の扉」の探偵こと座間味くんが再登場と言うことで、続編かと思って楽しみに していたら、7編の短編集だった。 表題作の「心臓と左手」がちょっと猟奇的だったけれどもね。 でも、最終話の「再会」が続編だね。 シチェーションとして沖縄の事件の時の刑事と酒を飲みながら、 刑事が話す事件の解析を行っているので、読んでいて酒のさかなが美味しそうで 仕方がなかった。 | ||||
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作者は作品ごとに探偵役を変えているというか、同一人物が探偵とならないので、 「月の扉」の探偵こと座間味くんが再登場と言うことで、続編かと思って楽しみに していたら、7編の短編集だった。 表題作の「心臓と左手」がちょっと猟奇的だったけれどもね。 でも、最終話の「再会」が続編だね。 シチェーションとして沖縄の事件の時の刑事と酒を飲みながら、 刑事が話す事件の解析を行っているので、読んでいて酒のさかなが美味しそうで 仕方がなかった。 | ||||
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