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違法弁護



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【この小説が収録されている参考書籍】
違法弁護
違法弁護 (講談社文庫)

違法弁護の評価: 4.09/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(5pt)

リーガル小説の第一人者らしい内容

著書は少ないけど、筆者はリーガル小説の第一人者だと個人的には思っています。

この作品も「検察捜査」と並ぶ傑作だと思います。
筆者らしいきめ細かい舞台設定と重厚な内容にエンターテイメント性も加味した作品に仕上がっています。
違法弁護Amazon書評・レビュー:違法弁護より
4062077019
No.10:
(3pt)

司法ドラマ満載の作品。

長編。検察と警察、公安、国際弁護士が凌ぎを削る司法ドラマ。決して重厚ではなく、比較的読みやすい作品。弁護士に求められるモラルとは何なのかを問う、違法弁護。映像化すれば面白い作品だが、文字だと緊迫感が今一つだったのが少し残念。筋書き通りの展開で盛り上がりにやや欠ける印象。
違法弁護Amazon書評・レビュー:違法弁護より
4062077019
No.9:
(3pt)

話は面白い

作者が現役弁護士なこともあり、弁護士絡みの知識が身についたり
普通のミステリでは見られないような展開が見られるのは非常に面白い
ただヒロインの性格がかなり最悪なので、人によってはイライラさせられるかもしれない
そこを割り切って読めばいい作品だろう
違法弁護Amazon書評・レビュー:違法弁護より
4062077019
No.8:
(4pt)

違法弁護

個人読書履歴。一般文学通算409作品目の読書完。2012/08/05
違法弁護Amazon書評・レビュー:違法弁護より
4062077019
No.7:
(4pt)

グリシャムのThe Firmを思い出しました

ネタバレになってはいけないので、詳細は避けますが、物語はある警官殺害事件を契機に、巨大なローファームや検察庁上層部、神奈川県警などの思惑が入り乱れて、深く暗い闇が徐々に明らかになっていくという話で、巧みなストーリー展開と流れのある文章で一気に読まされます。

専門用語の使用・解説については、物語の進行上どうしても必要なところ以外は極力絞ってある印象で、非専門家にとっても読みやすいものと思います。また、本書において重要なベースとなっていることの一つに、弁護士大増員計画に伴い多くの弁護士が深刻に共有していた懸念というものがありますが、弁護士大増員が現実となった今読んでみますと、懸念が当たっている部分が多い一方、本書で言う”町弁”もそれなりに生き残っており外れている部分もあり、そういう目で見ても本書は興味深いところがありました。

話の筋とは余り関係ないことですが、妙な共通点から、The Firm(邦題は「法律事務所」)を思い出しました。The Firmでは田舎の妙なところ(メンフィス)にある一流事務所?に入所した若い弁護士が、本書では横浜にある一流&巨大渉外事務所に入所した若い弁護士が、それぞれ主人公となります。グリシャムが流行った当時、NYの某一流事務所に勤務する知り合いの米国人弁護士がそんな田舎にそんな一流事務所などあり得ないと笑っていましたが、グリシャムほどではないにせよ「横浜にはそんな一流&巨大渉外事務所はあり得ないだろう!」と冒頭から突っ込みを入れたくなりました。

まずはお勧めです。
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4062077019
No.6:
(4pt)

安心の内容です。

法曹界の説明のくだりが少々難しような〜です。物語は安心して読み進めていけるないようです。ようするに普通です。
違法弁護Amazon書評・レビュー:違法弁護より
4062077019
No.5:
(5pt)

現役弁護士、渾身のリーガルサスペンス

 現役の弁護士である著者、中島氏のリーガルサスペンス。
 
 氏の描く作品には、いつも現代(…といっても大分出版から年月が経っているので当時というべきですが…)の法曹界への問題提起が含まれており、それをベースに、法曹界に身を置く(美人な)女主人公が活躍する構図となっています。
 この作品では、横浜の大手一流法律事務所に勤める、野心満々で世俗的な水島百合子弁護士が、当事務所では異端に人の良い同僚とともに、突然、きな臭く犯罪の臭いのする企業の刑事弁護担当に任命されることになります。クライアントが殺人や拳銃の密輸に関わっていることに気づきながらも、水島は、パートナー(事務所代表弁護士)への出世の野心のため、弁護を続けるが・・・。
 はっきりいって、水島弁護士のキャラ造詣は、ヒロインとして、相・当・普通じゃないと思います(笑)。こういう、かなーり"腹黒"な女性は、普通、ヒロインの適役として登場するはずでは・・・・いえ、実際には、弁護士をやっている女性にはこういう人もいるんでしょうから、リアルでいいのですがね…(^^;;)。はっきりいってかなり嫌な女性です。ただし、もちろん、有能では有るので、物語上重要な役割を果たします。
 
 水島弁護士や大手法律事務所の利益第一主義に反感を抱く捜査本部の警察官や、刑事部とのパワーゲームに奔走する公安部、海千山千のエムザ法律事務所弁護士達、そのなかで浮きまくる弁護士が1人(最後には彼は水島氏と対極の道を選びますが、彼女は、彼と自分の人生が一瞬だけ交差し、そして生涯二度と交差することがないことをずっと忘れないでしょう)。人はそれぞれの立場と価値観と譲れない一線を抱えている。そのことを、この物語の登場人物は、まざまざと体現してくれます。リアルな人物描写と著者の弁護士業務経験に基づく骨太なストーリーが、この作品を一級のリーガルサスペンスに仕上げています。
面白いです!! (ただし、読後は、やや微妙な気分になります…。後味が悪いという程ではないですが…)
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4062077019
No.4:
(4pt)

違法弁護

『検察捜査』が、検察官の圧倒的な不足という状況を背景にした作品ならば、こちらは弁護士の過剰供給を背景とした作品。ストーリーは、倉庫街で起きた警官射殺事件の犯人を追う刑事と、倉庫の管理を担当する女性弁護士・水島の視点で進む。当初は、「倉庫にあったのが何か、そして犯人は?」という部分が中心に進むのだが、公安の影がちらつくなどし、いつのやがて背後関係を巡るホワイダニットへと変貌して行く。主人公一人の視点で描かれていた、ある意味では単純なフーダニットであった『検察捜査』よりも確実にサスペンスとしての完成度は上がっている。用語説明などが多いのは確かだが、比較的すんなりと読める、というのもありがたい。なかなか面白かった。
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4062077019
No.3:
(4pt)

弁護士倫理を問う

現役弁護士である中嶋博行氏の長編は、決まって女性法曹が主人公である。この作品は弁護士、それもタイム・チャージ制で莫大な報酬を稼ぐ、巨大な外資系ロー・ファームのアソシエイトだ。司法試験の大量合格で、増大する弁護士人口。スケール・メリットを求めて大型化する法律事務所。所属する組織の暗部に苦悩する主人公。守秘義務という足かせを打開する、起死回生の一手。弁護士間競争への期待と不安を描き出した名著だ。執筆当時に司法改革を先取するこの作品を書き上げた著者に拍手。
違法弁護Amazon書評・レビュー:違法弁護より
4062077019
No.2:
(5pt)

和製リーガル・サスペンス。徹夜必至の面白さ!

面白い!弁護士が書いた、弁護士が主人公の小説だからリーガル・サスペンスと呼ばれるのが妥当な分類なのでしょうが、逢坂剛『百舌の叫ぶ夜』にも通じる国産謀略サスペンスです。横浜の倉庫で起こった警察官が銃殺された事件を発端に、その管理会社、弁護会社、横浜県警、検察、公安など様々な思惑が絡み合い、事は進展して行きます。単純に女弁護士・水島や横山県警の柴田の視点で一貫して描けばフーダニットとしても構築できたはずですが、敢えて犯人を中盤あたりで明かしてしまい、ワイダニットとすることで、サスペンスとして多重視点での駆け引きの面白さを生み出しているのだと思います。確かに解説にもあるように、弁護士の人数が増えても我々が困るわけではないので(むしろ現在が保護されすぎだから良いことだと思えてしまいます。弁護士=金持ち=嫉妬という構図ですね)、水島たちに感情移入しにくいのが問題かも。そういう意味でもやはり、本作の主人公は物語そのものといえるかもしれません。真相解明への鍵がある一点から崩壊していくカタルシスは、まさにミステリの真相解明の爽快感に通じる、まさに徹夜本!といえる傑作です。
違法弁護 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:違法弁護 (講談社文庫)より
4062639130
No.1:
(4pt)

リーガル・サスペンスの第一人者

著者の中嶋博行は現役の弁護士でリーガル・サスペンスの第一人者である。本職が弁護士ということもあり、文章はあまりうまいほうではない。警察側と弁護士側から描かれているが、それぞれが中途半端で感情移入できにくいのが一員だろう。中島氏の小説にはいつも登場人物も美人女性が出てくるなど登場人物のキャラ設定にも問題があるように思う。 しかし、法律や司法制度の知識をうまく活用したストーリーの流れは、面白い。弁護士の増員やロースクール構想も触れており、「業界」の内情と知識を広く伝えてくれている。また捜査内部から情報が漏れているという意外な展開で、法律の知識がなくても十分楽しめるであろう。
違法弁護Amazon書評・レビュー:違法弁護より
4062077019

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