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瑠璃の契り



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瑠璃の契りの評価: 3.93/5点 レビュー 15件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.93pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

まあまあ

魑魅魍魎が住まう骨董業界を生き抜く孤高の美人旗師・冬狐堂こと宇佐見陶子。目利きの命である眼を患った彼女を食い物にしようと、同業者がわけありの品を持ち込む。それは、不思議と何度も返品されてくる和人形だった―「倣雛心中」。他、表題作を含め全四篇を収録した古美術ミステリーの人気シリーズ第二弾。
瑠璃の契り―旗師・冬狐堂Amazon書評・レビュー:瑠璃の契り―旗師・冬狐堂より
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No.3:
(3pt)

そこはかとない違和感が…

骨董業界を舞台にした短編ミステリーです。
作者の骨董業界への造詣の深さ、良く作りこまれ世界観、洗練された都会的な文章、伏線はあまり張られておらず「あーやっぱりこの人が犯人か…」って思って読み進めたら待っている思いもしない展開。

どれをとっても一級品なんですが、なんというか、作品の所々にそこはかとない違和感・無理した感を感じるんです。

他の方も書かれていましたが、まず台詞がそう。
なんか小芝居がかっていて、これネタで戯言言い合ってるんだよね?と思う事しきり。子供が考えた大人の小洒落た会話という感じ。
あと文中に散りばめられている微妙に「中二病」っぽい表現にも辟易しました。全てカタカナで表記した文章「ナンデワタシハキヅカナカッタノカ」とか、主人公の前夫が外国人という設定なんですが普通に「ジェームス」や「スミス教授」とかそういう呼び名で良いだろうに「プロフェッサーなんたら」とか書いてみたり。

それさえなければ素晴らしい作品かと思います。
瑠璃の契り―旗師・冬狐堂Amazon書評・レビュー:瑠璃の契り―旗師・冬狐堂より
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No.2:
(3pt)

骨董の戦い

 2005年に出た単行本の文庫化。
 旗師・冬狐堂を主人公とした短編集。
 「倣雛心中」「苦い狐」「瑠璃の契り」「黒髪のクピド」の4篇が収められている。
 張りつめたような雰囲気は相変わらず。読んでいて、つい緊張してしまうほどだ。展開はキツいし、結末も苦い。他人への不信感が芽生えてしまうような本だ。
 それでも魅力的なのは不思議。
 ミステリとしては、いまひとつ。骨董に、どうやって人間の憎しみとか悲しみを埋め込んでいくかというところに主眼がある。
瑠璃の契り―旗師・冬狐堂Amazon書評・レビュー:瑠璃の契り―旗師・冬狐堂より
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No.1:
(3pt)

心に秘められた思いを映す謎

 我が家ではちょっと人気の北森鴻。今回は副題が「旗師・冬狐堂」とあります。旗師とは、店舗を持たない骨董業者のこと。主人公の宇佐美陶子は、骨董目利きの要である目を患いながら、骨董にまつわる様々な謎に引き込まれていきます。ここに収められた4編は、一編一編独立した物語でありながら、プロフェッサーD・人形・カメラマン横尾硝子などのキイワードに引きずられるように、人の心に秘められた思いをさらけ出していく点が共通しています。それは、笑顔に隠された悪意であったり、夢を断念させられた思い出であったり、隠されていた思慕であったり、旧家の悪行であったり。 ここで北森鴻の筆が描くものは、謎解きというより、それに絡まる人の心です。どろどろした人の性(さが)が表に出ていて、読後感はウェットですね。同じ作者の「蛍坂」のしっとり感に比べて、やや後味が良くないかな。でも、骨董品に関する薀蓄や取りあげられた品物の描写が詳しくて、物知りになった気分です。冬狐堂シリーズは他にもありますが、どうしようかな。
瑠璃の契り―旗師・冬狐堂Amazon書評・レビュー:瑠璃の契り―旗師・冬狐堂より
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