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チーム・バチスタの栄光
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【この小説が収録されている参考書籍】
チーム・バチスタの栄光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 41~60 3/4ページ
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人をバカにした口調で物語が進行するが、個人的には面白いと思う。 医学会の抱える問題、というよりも現在の多くの組織が抱える問題に 共感できた。 人物の設定、キャラの立て方については、良いと思った(上巻だけ読 んだ場合)。 わくわくしながら下巻に進めるが、下巻はガッカリする。 白鳥が机上の空論でもってスピーディーに犯人を絞り込んでいく。 犯人は・・・ 動機は・・・ こんな結末だったらガッカリだなという最悪の予想通りの結末で私は 存分に失望した。 教授の追試は・・・ 等の謎についても、最終の大団円もやっつけ感が漂い私は失望した。 上巻が大変面白いので、上巻だけ読んで自分なりのエンディングを想像 した方が楽しいかもしれない。 | ||||
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ミリオン突破と映画上映開始と言う話題性にそそられて読んでみました。 最初は、例えばバブル経済絶頂期のことを「いけいけどんどんの地代」とか、田口外来のことを「愚痴(口)外来」と命名されていたり、ちょっと文章の品のなさが気になりましたが、ここはエンターティメントとしてのミステリーということもあって、差し引いて読みました。 ストーリーはバチスタ手術(左心室縮小形成術)が立て続けに失敗しはじめてからの真相究明をしていく、田口と白鳥の活躍伝です。 主人公の田口氏のチーム・バチスタに対するパッシヴ・フェーズ調査と、厚生省の白鳥のアクティブ・フェーズ調査の兼ね合いがとても面白いです。このコンビがバチスタ手術の内情や名声にメスを入れていきます。白鳥が犯人や犯行手口を推理したのは殆ど天才的ですが、白鳥が登場してからのストーリー俄然面白くなっていきます。 こんな事件は本の中で楽しみたいですね。不定愁訴外来の田口先生が竹内結子さんなら診て貰いたいと思いました。 | ||||
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現役の医者が著者と言うことで、医療関係の記載は専門的でわかりやすく書かれています。 しかしながら、聞き込み中心の犯人当て小説と言うことで、決して新しい小説とは言いがたい。 さらに、犯人の動機に説得力が無いのが欠点。 応募小説と言うことで、枚数に制限があったのだろうが、人間の書き込みが足らないような気もする・ デビュ−作と言うことなので、しかたが無いところもあるだろうが、ここまで話題になった作品で期待していただけに残念だ。 少々退屈な物語運びを助けているのが、軽快な語り口と際立った白鳥のキャラでしょう。 このキャラは良い! | ||||
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まだ上巻ですが、某有名ドラマ(漫画)と扱う疾患が同じなのでダブって見えました。 この人がこのキャラに近いかな?という感じで読んでました。そういう意味二重に楽しめました(ははは・・・)。 上・下巻とも薄いのでかなりテンポ良く、パパッと読めそうです。なんとなく先が読めてしまうような気もするのですが…。 | ||||
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上巻の出来の良さに比べ、下巻は残念な結果になっている。後半クライマックスにさしかかり、白鳥の調査が佳境に入ってくる辺りから、物語の展開が錯綜し始め、臨場感が薄れ始める。「犯人とおぼしき人間を追いつめながら、証拠がそろわず、最後の詰めのところでさらにどんでん返し(白鳥はそれをきちんと予期していた)」というのが作者の狙った構成だと思うが、この段取りはきちんと伝わってこない。1度目のクライマックスの収拾の仕方がうまくないので、ラストのどんでん返しが生きてこないし、現場がひっくり返るような騒動になっているはずなのに、全然それが伝わってこない。 それに犯人の動機にリアリティーが描き切れていない。 こうしたストーリー構成の崩れは、執筆の緊張感が最後まで持続しなかったような印象を受ける。もう少し踏ん張れれば、大傑作になったのにと残念である。 さらに後日談が長すぎる。おそらく作者の本当の意図はこの後日談に集約されているのだろうと思うが、これでは小説としてのおもしろさを阻害してしまう。作者自身の問題意識はよくわかるが、もっと効果的にそれを盛り込む方法を思考するべきだったと思う。 もう一つ白鳥のキャラが薄い。魅力ある要素をたくさん持っているが、田口に比べて、職業的なリアリティーが足りないと感じた。この物語のキャラは、この職業的なリアリティーによってより魅力的に描かれているので、唯一医者でない白鳥にそれがないというのは、作者の職業環境がそのまま出てしまったような気がする。 上巻の出来の良さを考えても、惜しい作品と言える。上巻と、何とか踏ん張っていた前半に免じて、星三つ。 それでもこれだけの作品は、なかなかないと思うけど。 | ||||
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あとがきも含めてベタ褒めの評価の多い作品ですが、読んだ印象としてはかなり軽く、 ライトノベルのような読後感でした。 あとがきによると「このミス」の選考でも「キャラが立っている」と 評価されていたとのことですが、 典型的なホームズ&ワトソンスタイルで、 探偵役・白鳥のセリフは時として冗長に感じました。 ごく簡単な内容を英語の用語で理論風に仕立てる手法は、 外資系のマーケッターに多いパターンと言えます。 せっかく医療の専門分野を舞台にしているので、 もっと緻密な情報量で構築してもらったほうが楽しめたように思いました。 また、この分量で上下巻に分けるのも疑問でした。 とはいえ、軽い気持ちで読める良作だと思います。 | ||||
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う〜ん、はっきり言って下巻に「人物相関図」さえつければ上巻は要らないと思った。 どなたかが言われてた「古館っぽい言い回し」だけで疲れてしまった。 それでも下巻には時々、ドカン・ドカンと突然真実が判明するのでまだ心地よいです。 映画では田口→竹内結子、白鳥→阿部寛とCMされてますが、 シリーズ化してら面白いかも。 | ||||
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本書が大絶賛を受けているのは理解できる。 スピーディな展開の気持ち良さを味わえ、人物同士の掛け合いの妙を面白く読めた。 しかし、本書のテーマが重たいが為にスピーディかつ軽いタッチで描かれているのかも知れないが、 それが使い捨て社会と評される現代を、奇しくも投影した作品である様にも感ぜられた。 重たいテーマをじっくりと読むのは気が重くなりがちだけれども、 読書にさえスピードを要求されかねない今だからこそ、もっとじっくりと読ませて欲しいと思う。 自分には、アンビバレンシーを感じさせ、もどかしくさせられる作品だった。 | ||||
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第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作の文庫化,上下巻の上巻です. 主人公の一人称視点,また会話を中心に進むのでテンポがよく, 老害や権力争いなど,ややステレオタイプの感じは受けるものの, そのぶんわかりやすく,デビュー作ながら粗も少なく読みやすいです. ただ,著者は現役医師で,医療現場,特殊な手術チームが題材のため, 専門用語が多く,それ自体はわからなくても読むことはできるのですが, 手術の場面など,作品の雰囲気がすべて味わえないのがちょっと残念です. しかし,上下巻に分冊しておいて200ページほどという薄さは不満です. 下巻にしても約250ページで,上下巻をあわせても450ページとちょっと. それぞれの価格は安く,上下巻の分かれ目も自然だったように思いますが, これくらいのボリュームなら,1冊にしてじっくり読ませてほしかったです. | ||||
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第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作の文庫化,上下巻の下巻です. 上巻が『問題編』なら,探偵役が登場するこちらは『解決編』です. ただ,いきなり特別な手段を持ち出し,それがはまって解決の流れは, 「実は○○で」とあとづけの説明があるだけで,物足らなさが残ります. また,その犯人に動機にしても,言わんとすることはわかるものの, 事件の真相を含めて,そこへ繋がる『伏線』はまったくありませんし, 解決の呆気なさもありピンとこず,どうも入っていくことができません. 事件解決のあと,主人公が舞台となる病院や関係者らにおこなった行動も, いささかドラマじみているというか,青くさくやり過ぎに感じてしまいます. ほかにも,探偵役が用いる心理面からの相手へのアプローチにしても, 意味や役割はわかるものの,その手法だからこそのものがあまり見えず, たびたび口にされる『横文字』だけが,浮いているような印象を受けます. 『医学ミステリー』とありますが,病院や医療界の暗部を覗くようで, 事件や謎解き,犯人捜しなどでなく,登場人物や物語を楽しむ作品です. | ||||
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バチスタ手術中に起こった殺人を解き明かすという内容です。前半部分は、細かな説明や分析描写が続き、後半から徐々にスピードが上がってゆきます。ある程度まで、誰が犯人なのかわからないというよりも、誰もが犯人の可能性があると考えるように書かれており、ウソや残酷な事実をぶつけ精神的に攻撃し、人間の多面性を引き出して真実を突き詰めます。京極夏彦の京極堂シリーズを好きな方には、よいのではないかと思います。心臓外科などに専門的知識の ある方には、不満が多いようです。あと、男性が男性の目線で書かれているので、医療関係の女性にも、不満に思う部分があるかと思います。読み物としては、☆4ですが、前半を読むのに時間がかかり疲れるので☆3 | ||||
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様々に意見が分かれる本書ですが、私はあまり高評価ではありません。 話の流れ自体はミステリーを読む楽しみに溢れているのですが、文章がどうにも好きになれません。 なんせ修辞が多すぎる。 そうきたか!というような、クスッと笑える比喩も多いのですが、 この物語には、「イン・ザ・プール」や「空中ブランコ」のような小さな笑いはなくてもいいのではないかと感じます。 それらの修辞により、本筋が霞むようなところがあり、もっとスッキリとストーリーを楽しみたかったという思いが残りました。 この手の話は一気に読み進められるのですが、なかなか読み進められず、 読み終わった時にはホッと安堵するような気持ちさえありました。 医学関連のミステリーは大好物なので、やや残念です。 | ||||
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東城大学付属病院で不定愁訴外来で勤務勤務する主人公・田口光平は病院の出世や派閥争いには無関係の安穏とした日々を過ごしていた。同病院臓器統御外科のアメリカから招聘された桐生が行う心臓の難手術:バチスタ手術は成功率100%を誇っていたが,ここ3例失敗が続いていた。その原因究明の院長命が何故か田口へのもとへ下る・・・ 第4回このミステリーはすごい大賞受賞作。物語前半は手術失敗の原因究明を田口が手術スタッフへの聞き取り調査を中心に進めていき,ある程度おだやかな物語であるが,そこへ厚生省から派遣された白鳥の登場で物語は一変する。傍若無人,我田引水であるが頭の切れるこのキャラの変な?!調査法をポジとし,前半の田口の調査のネガと対照させることで調査を最終段階へ導いていくところは面白いと感じた。ただ,あまりにも白鳥のキャラが飛びすぎている感は否めないと思う。また,インザプールの主人公を彷彿するのは自分だけであろうか? | ||||
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第4回『このミステリーがすごい!」大賞作品です。ダントツで選ばれた そうですが、その割には、ミステリーはすごくないです。 物語の背景は興味深いし、登場人物のキャラクターも印象的(特に主人公 の田口と外科の桐生は魅力あり)。文章のテンポも軽快で、物語にぐいぐ い引っ張りこまれていきます。で、手術の失敗で第1部が終わり、「さー て2部で犯人が・・・」と思ったら、そこからがいまいち。急に白鳥とい う中途半端な人物が横から出てきて、最初から全部知っていたかのように 事件を解決していってしまいます。第1部って一体なんだったんでしょう か??ミステリーとしてももうちょっと思い入れやどんでん返しが欲しか ったです。 ミステリーとしてはつまんなかったけど、物語を読む楽しさは十分味わえ た作品でした。 | ||||
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不定愁訴外来という設定はとても面白かったし、そこでの風景もリアルでよかった。厚労省の役人白鳥もよかった。 が、作者は内科医で心臓外科は専門外なんでしょうが、もう少しきちんと取材してから書かれたほうがよかったと思う。バチスタ手術そのものが今の日本の心臓外科の世界では見限られている術式であるための違和感もさることながら、そもそも術中にこのような行為が行われたからといって心臓がまるきり拍動しないということは決してないし、またこの状況で心臓がぜんぜん動かないからといってその場で臨終を宣告して終了するなどという事態も考えにくいと思う。一般の方はごまかせるでしょうが、その専門の人間にはこのことが非常にひっかかり興を削がれてしまいました。著者が医者ならばこそきちんと調べてから書いてほしかったです。 | ||||
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大賞受賞作品であって、医師が書いた医学ミステリーということで気になっていて買いました。 何より登場人物の性格、言動が生き生きと表されていてすごく読んでいて面白いです。 ジャンルはミステリーですが、人物のやりとりが可笑しくて、笑ってしまうような作品です。 謎解きの方も医学素人には分かりにくいものでしたが、上手く組み立てられて満足のいくものでした。 ただ気になったのが、主人公の回想シーンがよく出てくるせいで、始め読んでるうちに どれが現在のことで、どれが昔のことなのかがよく分からなくなりました。 2回目以降は問題ないですが、初めて読むには少し注意深く読まないとならないかも。 すべての登場人物が個性的で、上手く描かれているため続編を読みたくなる作品だと思います。 | ||||
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神経内科教室の万年講師の田口と、厚生労働省の変人役人・白鳥が、3例続けて起きた手術死の真相を探る。2人がそれぞれの方法で関係者の話を聞き込み、そこから事実や深層心理を引き出していく課程では、自分も一緒に行間から謎を探りながら読みました。結論は流れから外れすぎてて、肩透かしされたような気分になりましたが、内容が深く専門的なのにコミカルで、楽しく読めました。 | ||||
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術中死の影に隠された真相は何か?この深刻な問題に立ち向かうのは田口公平。 問題の深刻さと、田口のキャラにはかなりの開きがある。それがこの作品の魅力と なっている。このキャラは、奥田英朗さんの作品「イン・ザ・プール」などに登場 する伊良部医師を思い出させる。手術室という限られた空間の中での患者の死は、 事故死か他殺か?その息詰まる緊迫感は、さすがに現役の医師であるという作者に しか書けないのではないだろうか。真実が絞り込まれていくさまは読み手をひき つけて離さない。そこでまた、田口に負けず劣らずのキャラを持つ、厚生労働省の 白鳥が登場。彼もかなりの変人だが、その推理力はお見事。最後の最後まで楽しめる 作品だった。 | ||||
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「このミステリーがすごい」の大賞受賞作品。 小説の中のリアリティは、作者が現役医師なので、記述はしっかりしており、特徴あるキャラクターを生かして、文体も軽快なので、どんどんと読み進めます。大学病院の内情も若干暴露しつつでなかなかいい感じです。 ただし、ミステリーとしてみるならば、残念ながらどこがミステリーなのか良く分かりませんでした。 謎解きの伏線もあるとは思いますが、素人に対しては弱いです。 | ||||
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読者には絶対にわからないような犯人の決定方法は如何なものだろうか せめて手がかりくらいは示してくれないと・・・ というわけでミステリとしてはあまり楽しめないと思う。 犯人が誰か、手口はどうか という事を意識しないで読んでいけば普通に面白い作品。 語り手による文章がやや軽いので比較的読みやすいのも良いと思う。 が。 いきなりバチスタとか言われても普通の人にはイメージしにくいでしょうに。 文章中に説明があるが、やはり絵で見たことがない人にはわかりづらいのではないだろうか。 漫画:医龍 を見ている人や専門的な知識がある人ならよりわかりやすく、より楽しめる作品かもしれない。 というわけで、この本を読むならば、まずある程度の知識を得ておく事をお勧めする。 | ||||
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