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西郷の首
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西郷の首の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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本の題名は、「西郷(隆盛)の首」ですが、旧加賀藩士が、西南戦争後に大久保利通を暗殺するまでのいきさつを、加賀藩側から描いた物語です。 人物の描写や場面の展開など、著者の筆致はすばらしいですが、どうにも題材が よくなかったのでは、ないでしょうか。 大久保利通は、権力欲は強かったですが、私利私欲からは ほど遠く、歩き始めたばかりの明治日本が 欧米列強の餌食にならぬよう、あえて非情に徹して、改革を推し進めた人物です。 一方、加賀藩士達は、歴史の流れを見誤ったために、没落し 辛酸を嘗めた訳ですが、だからと言って、大久保を恨むのは 筋違いでしょう。大久保の暗殺には成功しても、今さら武士社会が復活するはずもなく、やはり 憂国の志士と言うよりは、私怨をはらした犯罪者と見るべきでしょう。 彼らの境遇や気持ちには同情しても、残念ながら、英雄視する気には なれませんでした。 | ||||
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物語の進行に興味深く読んでいる。歴史の勉強にもなる。 加賀藩の内部の状況が良くわかる物語になっている。 | ||||
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以前、金沢を旅行して加賀藩の武家屋敷や足軽の住居などを見学したことがあり、そのことを思い出しながら読みました。 私が不勉強ということもありますが、どこまでが史実でどこからが創作なのかというのがよくわからない巧みさで物語が進んでいきます。 ただ、私見では伊東潤氏の作品は初期の後北条氏や武田氏を扱った戦国物がとても面白く、それに比べると本書は題材的なものもありますが今一つ及ばないかなという印象でした。 | ||||
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維新はなったが、困窮する士族の不平不満は高まる一方だった。 そんな中、加賀藩の足軽、一郎と文次郎が選んだ生き方とは!? 戊辰戦争をともに戦った二人だったが、一郎は士族の救済を求め 政治活動の道を選び、文次郎は自らの道を開こうと陸軍へと進んだ。 「西郷さん、どうして起たれたのか?」と思いながらも、西南戦争に 出征した文次郎は、城山で自決した西郷の首を発見する。 西郷と呼応して起つことを逸した一郎は、政府の首魁、大隈の暗殺 へと向かう。 懸命にその企てを止めようとする文次郎だったが、事件は起こってしまった。 「大隈を殺したとて世の中は変わるはずもないではないか…」 そんな文次郎の声は、一郎には届かなかった。 西郷さんや一郎の已むにやまれぬ思いが、痛いほど伝わってくる一冊。 | ||||
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日経に、今年度最高かもとあってよんだが、つまらなくはないが、なにかドラマの盛り上がりに欠けているようで、期待はずれとはいわないが、それほどの読み応えはなかった。 軍人として西郷のくびを見つけた文次郎と、大久保利通を暗殺した一郎の二人の生い立ちと友情を軸にして、金沢藩という明治維新の脇役の氏族の不満を通して、明治維新後の日本の変革の困難をえがいている。 文章も読みやすく、時代物にありがちな堅苦しい形式ばった 表現が少なく、最後まで諦めずによめた。 処刑の方法に、生胴という斬首よりも残酷な方法があるのは、はじめて知った。 また、一郎が維新政府に不満をぶつけた答えが、全ての人を 満足させることは出来ない、政治とは、そうゆうものだと答えは 現在の政治にも通じるものだと感じた。 日経書評ではずれたのは、3冊目なので、私の読書法に問題があるのかな? | ||||
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