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鼓動
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鼓動の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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書評で見かけて手にしました。ミステリーとして謎解きの面白さは控えめでした。むしろ氷河期世代の救いのない社会派小説として読むべきか。ただ、時代背景などを登場人物に乗り移った作者が説明しすぎで、物語に入り込めない。きっと真面目な書き手なんだろうな。 | ||||
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この著者の作品を読むのは初めてですが、映像作品の「絶叫」「ロストケア」が素晴らしかったので、新作であり、かつまた引きこもりやバツイチなどの独身者の孤独を2020年に実際に起きた「渋谷女性ホームレス殺人事件」の設定を借りて描いているということで、大きな期待をもって読み始めました。 率直な感想を言うと少々期待外れと言うことになります。 もちろん、設定や展開はそれなりに読ませてくれますが、他のレビュアーも書いておられる通り、対照的な二人の主人公の独白体が多く、説明を読まされ続けているようで、主人公たちへの感情移入(反発も含めて)ができず、独白体のため物語の動きが緩慢で面白味を感じにくい作品でした。特に犯人の独白は、過去の自分を振り返っての描写が、自分語りになっているので何度もそれが続くと退屈でした。 何とか読み通せたのは、やはり題材とテーマが今の社会に合致しているので、後半にはその辺がクローズアップされてグッと心を鷲掴みにしてくれるだろうという微かな期待は持ち続けることができたからです。 三百数十頁の作品で、終盤の二百四十頁前後から一気に物語の謎が解明されるのですが、これも必然と言うよりも取ってつけたように解決に向かい、少々興ざめになります。このまま終わるなら、大したことがない作品だと思ってラストまで向かうと、ようやくラストの三十頁あたりから一気にクライマックスを迎え、最後、主人公の二人が取調室で向き合うやり取りだけは惹きこまれて読むことができました。 このラストのために、それまでの冗長な独白体があったのだと思うと納得もできましたが、それでもやはり小説作品としては「せっかくのテーマと社会性」なのにもう少し物語を膨らませて主人公たちに感情移入できる表現や展開は出来なかったのかと惜しまれます。 著者には誠に失礼な表現になりますが、映像作品の「絶叫」と「ロストケア」は著者の着眼点と、社会に対する作家としての真摯な思いを評価されたのだろうと感じました。 素材が素晴らしいので、映像化に当たって脚本が腕を振るい、俳優たちが素晴らしい演技をして作品の質が数段上がったのだろうと勝手に推測しておきます。 そんなこんなで星は3つですが、このような切り口の作品こそ、現代の小説に求められている社会派小説ではないかと思いますので、これからもこうした作品を読ませていただきたいと思います。 | ||||
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著者の作品は一通り読んでいて今作も楽しみにしていました。 今作は時代性を特に強調したいせいなのか説明調の文章が多く、部分部分で共感できるところはあっても、登場人物への感情移入や物語の没頭度でいうと私にとってはイマイチでした。 著者の得意とする社会派ミステリーは、その時代の社会問題を題材としてうまく扱いながらもその中に小説独自の人生が色濃くあるのが好きだったのですが…今回はありきたりというか、どこかで見たり聞いたりしたような話という印象で終わりました。期待度高めにあっての星3です。 次作も楽しみにしています! | ||||
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