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紅蓮の雪



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【この小説が収録されている参考書籍】
紅蓮の雪
紅蓮の雪 (集英社文庫)

紅蓮の雪の評価: 4.33/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

全体的な雰囲気はよかった。

数作ぶりに遠田潤子さんらしさが出ている作品だと感じました。ただいくつかひっかかる点もあります。
序盤で伊吹があっさり大学を中退してしまうことに違和感をおぼえたところ、案の定、旅役者の一座に入るための伏線でした。そもそも一座にすんなりと受け入れられること自体も不自然に感じます。私は演劇の世界を知りませんが、こんなにもおおらかな人々ばかりなのでしょうか。それに、たまたま伊吹が剣道の有段者で日本舞踊も嗜んでいたというのも都合がよすぎると感じます。
また作品全体を通じて演目の解説がいくつか出てきますが、説明的な文章になっていて、作品全体から浮いている印象があります。読者に対してある程度の知識の提供は必要ですが、小説として自然な描写で行ってほしかったと思います。
そして終盤では、朱里は実は伊吹を守ろうとしていたといった旨の記述がありますが、その論理展開が私には理解できませんでした。ただし、この点は私の読み込みが足りないためとも思われます。
やや厳しい評価となってしまいましたが、たいへん好きな作家さんなので、これからも読んでいきたいと思います。
紅蓮の雪 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:紅蓮の雪 (集英社文庫)より
4087446166

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