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禍
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禍の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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2011年から22年にかけて、『小説新潮』に発表してきた7編からなる最新短編集だ。 収録作はそれぞれタイプが異なるが、すべて広義のホラー小説と言ってよい。ただし、どれをとっても「フツーのホラー小説」ではない。 前作『残月記』で吉川英治文学新人賞とSF大賞をW受賞し、本屋大賞にもノミネートされ、ブレイクしたと言ってよい小田雅久仁。 『残月記』の表題作は、アニメ化か映画化されてもよいくらいの一大エンタメ作であった。 しかし、本書は映像化不可能(もしくは困難)な奇妙な短編揃いで、そこがこの人らしい。 7編それぞれに、「私が書く以上、フツーのホラー小説にはしない」とでも言いたげなヒネリが加えられている。 どれも「怖い」のだが、それはお化け屋敷的な恐怖ではなく、“世界がグニャリと歪んで見えるような怖さ”なのだ。 「こんなの、よく思いつくもんだなァ」と驚かされる話ばかりでもある。 7編すべてが傑作とは言わないが、どれも水準以上だし、「耳もぐり」「柔らかなところへ帰る」はとても気に入った。 「髪禍(はっか)」は終盤の展開がちょっと……。 あと、相変わらず素晴らしい文章を書く作家だと思った。メモしておきたいような名文が随所にある。 | ||||
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脳がグルグル廻りだす! 禍々しくておどろおどろしい悪魔のような。閉じ込められないように。 不気味な世界に落とされる。 | ||||
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読み終わるまで【残月記】と同じ著者だと気付きませんでした この何とも壮大なキミノワルイ世界観 癖になる | ||||
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昨年読んだ小田雅久仁の『残月記』はあまりに傑作で本当に驚かされました。 その衝撃があまりに強かったため、本作品集は前作ほど衝撃を受けることはなかったものの、それでもこの著者が繰り広げるイマジネーションの世界に改めて惚れ惚れしてしまいます。 作品が雑誌などに発表された時期は、『残月記』に収録された3作品が2016年から2019年に執筆されたものであったところ、本作収録の『耳もぐり』は2011年、『食書』が2013年、『柔らかなところへ帰る』『農場』が2014年、『髪禍』が2017年、『裸婦と裸夫』が2021年、『喪色記』が2022年と、4作品が『残月記』収録作品よりも前に、2作品がその後に発表されたものになります。 それぞれ同様のテイストを持つ作品が集まるのを待ち、これを作品集としてまとめ発表されたものと想像しますが、2011年から2022年まで10年以上に渡る期間を経てようやく一冊の本になったものであり、一冊本ができるまでに著者がどんなに大変な思いをしているのか、その生みの苦しみは、本作収録の『食書』からも感じられます。 本作収録の短編から共通するテイストとして、私はクラークの『幼年期の終わり』やグレッグ・ベアの『ブラッド・ミュージック』なんかを思い出しました。 個人的に一番面白く読めたのは『耳もぐり』 この『耳もぐり』の中で紹介される『殺し屋、あるいは愛猫家』という架空のフランス映画のあらすじがとても印象的で、いわゆる作品中作品ですが、この架空の映画を実際そのとおり映画化すれば非常に面白いものができるのではないかと想像しますし、このあたり、巧いなあと感心します。 通常世界が壮絶世界へと展開する際の、どこかユーモラスな感じも好感が持てます。 | ||||
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キム・オンスの「キャビネット」のほうが、グロさは薄いが面白い。 | ||||
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とてつもなく獰猛(どうもう)で、めったくた奔放(ほんぽう)な空想の翼に、脳ミソを鷲掴みされました。脳内の奥深く、問答無用で侵入された心持ち‥‥とでも言ったらいいのか。本書を読み終えた今、呆然としております。 収録された七つの短篇は、以下のとおり。 | ||||
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