増大派に告ぐ
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作中人物が非現実的な妄想癖拗らせてたらファンタジ―小説だ?アホ抜かすな。 実質は、不幸な境遇のホームレスと中学生が各々の罪と屈託を抱えて、その連鎖を紡ぐだけのただの胸糞系小説。 読者としての幼稚な感情任せで客観視もできず結果詐欺みたいなことしてる、活字離れの功労者たる選考委員たちに乾杯。 | ||||
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図書館で借り、買って読んでいないので恐縮ですが、最後がホームレスを虐める少年の犯罪に収斂させてしまっているのが勿体ないと思いました。最後の少年たちの笑いは何の笑いなのかと思います。中盤が他の方も言っているようにダラダラとしていた感じで、最後の事件を中盤に置いて、そこからホームレスと中学生の二人の主人公の関係を深める、というのか、例の妄想が広がる感じになって欲しかった。出刃包丁で逆に大輔なりが反撃された方が嬉しかったかな。よく考えたら、三十歳のぐらいのホームレスやもん。 | ||||
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ファンタジーノベル大賞ということで読んでみた。 面白い! が明るい気持ちにはなれない本。ただただ陰鬱。狂気の妄想と現実が交錯して進んでいく見事な物語。 登場人物のホームレス、彼の妄想を見てみると明らかに精神を患っている(統合失調症?)ように思えるのだが、精神病の一言で片づけてしまうのは味気ない。 妄想が邪魔をして現実がねじ曲がって見えているけれども、そのぐにゃぐにゃの世界の中に僅かだけ、彼にしか見ることのできないリアルがあるのだと思った。顕著なのが「増大派」と「減少派」を見分けること。 さてこの話はよくあるファンタジーとは程遠いので、読者の大半は「何故これがファンタジーノベル大賞?」と首を捻ることになるのではないだろうか。確かにファンタジーというカテゴリだけにおさまる作品ではない。が、まぎれもないファンタジー作品であることは間違いない。 何故ならこの作品世界は妄想と現実が癒着し不可分なものとなって、ある種幻想的と言っていい感じに織り上げられているからである。マジックリアリズム的、と言おうか。仮にこのホームレスが見ている世界をイチ、ニ、サン、ハイ! で体験できたなら、そこには今までの現実とは何かがずれている奇妙でファンタジーな異世界が広がっているのではないだろうか。 ちなみにファンタジーノベル大賞の講評を何年分か読んでみると、選考委員さえ「ファンタジーとは何か」と考え込んでいるのが見て取れる。確かにこの問い、簡単には答えがでない。突き詰めて考えると物語とはすべからくファンタジーである、とさえ言えるのだから。 | ||||
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他に考えようがない幸福な出合い。だから誰にでも読める終局に向け、プロセスを楽しめるか問われる。 | ||||
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大きな物語を書くという欲望がある。むやみに風呂敷を広げるということではなく(それはそれで物書きの原初的な欲望に違いないが)、抽象化、図式化した世界にキャラクターを放り込み、プロットを単純化し、ひたすら彼らがあるがままの世界と真摯に対峙することを要求する。つまるところ神話を語るという欲望だ。毒々しい作家の情念に導かれた物語は落ちるべくしてすとんと落ちる。命綱なしのダイビングの意気を買いたい。 | ||||
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