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禍の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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久々に読書で生理的嫌悪感を堪能した。筒井康隆の「宇宙衛生博覧会」以来、ですわ。 耳、口、鼻、目、髪・・・肉と身体のパーツそれぞれにテーマを置いた独立した・連作でない短編集。 特にイケているのが「耳もぐり」と鼻の「農場」と「髪禍」。 どこかでサブリミナル的に読んだりしているかも・・と誤解しているが、それぞれ本としては読んだことはないものばかり。 この読んだ気がする・・・というのがミソというかトラップで、それってきっと読んでたんじゃなくて、前から夜の夢の(悪い夢ね)繰り返し見てきて体験してきたからではありませんか?? 読み終わったあとで、しみじみと自分の耳を鏡で見て「ああ、なんて変な形してるんだろう・・・?」とか「うう、なんか耳の形前からこうだったっけ?なんか変わったような気がする・・」 と独り言うのがおススメの読後スタイルですわ。 表紙もそれぞれにステキで”映え””してる。 書籍版は真っ黒に焼け焦げたような色合いのドールのフィギュア人文字。コミックス版は、なんじゃこりゃ、な人の指先。 これって、この形に指を組むことができれば誰でも貴方でも耳もぐりができますよっていう、本の中のアレ、であります。 | ||||
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没入感がすごい。読んでるとおかしくなる。 | ||||
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今までに、読んだ事が無い作家 | ||||
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ホラーというより、純文学寄りの幻想文学とか、前衛小説といったジャンルに分類されそう。短編集だけど、文章が長く、情景描写、心理描写、比喩が細かいので、小説を読みなれていないと、読むのが大変だと思う。文章も改行の仕方も、気軽に読めるエンタメではない気がする。どの短編も変身、変化がテーマなんだな。〝禍〟とは変身せざるを得ない事態を指しているのかな? | ||||
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耳、鼻、口といった人間の「からだ」をテーマに、未だかつて誰も見たことがない景色を見せてくれる本作。 各短編の主人公と共に読者である我々も全く予期せぬ、とんでもない結末へと一直線へと進んでいく。 日常の何気ない風景がほんの些細な違和感をきっかっけにどこまでも瓦解していく様は、おぞましいと感じつつも目をそらすことができない。 強制的に読者を歪な世界へと誘う、その吸引力、没入力は圧巻。 また本作は、映画やドラマといった直接的な映像表現を前にしても一切引けを取らない。 それほどまでに本作で描かれる光景は、我々読者の脳内に対して直接的に広がっていく。 自らの想像を遥かに凌駕する世界を体験する、それこそが読書の醍醐味であることを本作は思い出させてくれるのだろう。 | ||||
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この作家の作品が未読で、これから読む人、購入を検討してる人に「どんなジャンルの話?」と聞かれても答えるのは難しい。 SFファンタジーホラーにユーモアを練り込んだ短編集、とでも言おうか。奇想天外である。一見ナンセンスとも取れる出だしからの盛り上げ方には迫力がある。ただしほとんど「オチ」はないものと思った方がよい。起承転結ならず、起承転転である。ミステリー系のオチ好きはちょっと足を掬われるかもしれない。 (以下、ネタバレ含みます) 1話目「食書」SFホラー。これにはちょっとした「オチ」があって(多分だけど)笑いを取りに行っている。 2話目「耳もぐり」奇抜なSFホラー。これ好きな人多いはず。 3話目「喪色記」SFダークファンタジー。 4話目「柔らかなところ‥」 ちょっとエロいファンタジー+ユーモア。 5話目「農場」ホラー。不気味。ホラー好きにはおすすめ。 6話目「髪禍」SFホラーファンタジー。アニメ的世界観。 7話目「裸婦と裸夫」ファンタジーユーモア。ちょっと筒井康隆を彷彿。たぶん笑いを取りに行っている。 参考まで。読む価値あります。 | ||||
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とても面白かったですっ | ||||
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ありがとうございました! | ||||
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数多くのホラー系小説を読みましたが、最も心にもたれる一作でした。 薄く見える本ですが、行間が狭いこともあって、実はかなりのボリュームです。 食傷気味になるくらい。 1つ1つの話は切り口が違って面白く、ちょっと笑ってしまうシーンもありますが、読後感どうこうではなく、兎に角重たいんですよね。 読んでて疲れる、というか。ホラー小説としては面目躍如なんだと思います。 また、表現方法が非常に独特で、擬人的な比喩などが凄いですね。 ここまで色々な表現ができるのか、と驚きの連続でした。 個人的には、お勧めの一作です。 滅茶苦茶怖くて眠れない、みたいなことはないですが、1回くらいは悪夢もみるかもしれません。 | ||||
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場面に適した表現がなされていて唸らされました。今、なかなかエンタメではこういう文章に巡り会えない。作者の表現に対する真摯な態度が伝わってきます。ただ話の展開がどぎつくおもしろければいいという昨今の小説にはない満足度。 | ||||
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とても面白く一気読みしました。 | ||||
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絶対にありえないことなのに、さも身近で起こっていそうに感じてしまう恐ろしさ、身の毛もよだつ怪奇を受け入れざるを得ない読者が続出しているでしょう。安部公房を想起させるような巧みな筆さばきで、読む者を逃れられない深淵へと誘い込まれます。「買い」ですー。 | ||||
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2011年から22年にかけて、『小説新潮』に発表してきた7編からなる最新短編集だ。 収録作はそれぞれタイプが異なるが、すべて広義のホラー小説と言ってよい。ただし、どれをとっても「フツーのホラー小説」ではない。 前作『残月記』で吉川英治文学新人賞とSF大賞をW受賞し、本屋大賞にもノミネートされ、ブレイクしたと言ってよい小田雅久仁。 『残月記』の表題作は、アニメ化か映画化されてもよいくらいの一大エンタメ作であった。 しかし、本書は映像化不可能(もしくは困難)な奇妙な短編揃いで、そこがこの人らしい。 7編それぞれに、「私が書く以上、フツーのホラー小説にはしない」とでも言いたげなヒネリが加えられている。 どれも「怖い」のだが、それはお化け屋敷的な恐怖ではなく、“世界がグニャリと歪んで見えるような怖さ”なのだ。 「こんなの、よく思いつくもんだなァ」と驚かされる話ばかりでもある。 7編すべてが傑作とは言わないが、どれも水準以上だし、「耳もぐり」「柔らかなところへ帰る」はとても気に入った。 「髪禍(はっか)」は終盤の展開がちょっと……。 あと、相変わらず素晴らしい文章を書く作家だと思った。メモしておきたいような名文が随所にある。 | ||||
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脳がグルグル廻りだす! 禍々しくておどろおどろしい悪魔のような。閉じ込められないように。 不気味な世界に落とされる。 | ||||
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読み終わるまで【残月記】と同じ著者だと気付きませんでした この何とも壮大なキミノワルイ世界観 癖になる | ||||
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昨年読んだ小田雅久仁の『残月記』はあまりに傑作で本当に驚かされました。 その衝撃があまりに強かったため、本作品集は前作ほど衝撃を受けることはなかったものの、それでもこの著者が繰り広げるイマジネーションの世界に改めて惚れ惚れしてしまいます。 作品が雑誌などに発表された時期は、『残月記』に収録された3作品が2016年から2019年に執筆されたものであったところ、本作収録の『耳もぐり』は2011年、『食書』が2013年、『柔らかなところへ帰る』『農場』が2014年、『髪禍』が2017年、『裸婦と裸夫』が2021年、『喪色記』が2022年と、4作品が『残月記』収録作品よりも前に、2作品がその後に発表されたものになります。 それぞれ同様のテイストを持つ作品が集まるのを待ち、これを作品集としてまとめ発表されたものと想像しますが、2011年から2022年まで10年以上に渡る期間を経てようやく一冊の本になったものであり、一冊本ができるまでに著者がどんなに大変な思いをしているのか、その生みの苦しみは、本作収録の『食書』からも感じられます。 本作収録の短編から共通するテイストとして、私はクラークの『幼年期の終わり』やグレッグ・ベアの『ブラッド・ミュージック』なんかを思い出しました。 個人的に一番面白く読めたのは『耳もぐり』 この『耳もぐり』の中で紹介される『殺し屋、あるいは愛猫家』という架空のフランス映画のあらすじがとても印象的で、いわゆる作品中作品ですが、この架空の映画を実際そのとおり映画化すれば非常に面白いものができるのではないかと想像しますし、このあたり、巧いなあと感心します。 通常世界が壮絶世界へと展開する際の、どこかユーモラスな感じも好感が持てます。 | ||||
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とてつもなく獰猛(どうもう)で、めったくた奔放(ほんぽう)な空想の翼に、脳ミソを鷲掴みされました。脳内の奥深く、問答無用で侵入された心持ち‥‥とでも言ったらいいのか。本書を読み終えた今、呆然としております。 収録された七つの短篇は、以下のとおり。 | ||||
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