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皆勤の徒
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皆勤の徒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 1~20 1/2ページ
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読まずには死なない | ||||
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独特な言葉遣い、世界観に引き込まれる、人類には早すぎる系SF。 椎名誠のSFがお好きな方は、きっと面白いと思う。 僕はそうでした。 | ||||
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途方もない傑作です。とはいえその素晴らしさは筆舌に尽くし難いので、おすすめの読み方を書きたいと思います。 まずは『皆勤の徒』がしっかりとした骨組みを持ったSF小説だということを念頭に置いて読みすすめます。造語や小説内で新たに意味を定義された既成の言葉がこれでもかと作品内に散りばめられているので、それを自分なりに「こういう意味だろうか?」「このことだろうか?」と解釈し、推測し、そのこと自体を楽しみながら読みます。 小説を読み終えた時点で何割理解できていたのかは各々違うと思いますが、答え合わせのつもりで大森望氏の解説に進みます。きっと多少なりとも驚きがあると思います。 次に電子書籍限定で発売の『隔世遺伝』をぜひ読んでみてください。別途購入しなければいけませんが、けっして損はしないと思います。 『皆勤の徒』の世界の広大さ、奥行きの深さにさらに驚愕させられるはずです。 造語や新たに意味を持たせた言葉に、作者がどれほど明確なヴィジョンと責任を持っているか、それを思い知らされ、脱帽します。 担当者が「これはどういう意味ですか?」と酉島伝法氏へ質問すると、そのすべてに対して即座に明確な説明がなされたというエピソードもさもあらんと頷けます。 そして、満を持して『皆勤の徒』2周目に入りましょう。 読了し本を閉じたあと、解釈や推測を微塵も必要としない「ラザニア」なるシンプルな言葉が琴線に触れて胸を震わせていることに気がつくでしょう。 | ||||
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1話、2話を読んで挫折しかけ、解説を途中まで読んで4話目に挑戦するもやはり分からない。 解説を全部読んで塵機、兌換、媒音などヌルヌル世界のSFギミックがようやく掴める。 その後読んだ3話の探偵モノが一番面白かったが、以上の前提知識がなかったらやはり迷子になっていたかもしれない。 解説では「筋金入りのSF専門読者でも、一読して全貌を理解するのはまず不可能だろう」とのこと。マジか。 | ||||
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連作四篇収録。初読の感想はSFなのか、幻想文学なのか、何が書かれているのか、といった感じ。 ただ、解説を読んでから改めて読んでみると、異世界の物語から始まって、話数を重ねる内に、少しずつその世界がどのように生まれて来たかが示されていくようになっていく構成であることが分かる。 改めて読み返して内容を理解出来るようになると、読み応えは十分にあるのだけど、初読は難解。ん?ん?となることが多々ある。なかなか難しいかな。 | ||||
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これが世界水準か。なかなか手強く読み応えあります。決っして途中で投げ出してはいけません。世界は完結しない。 | ||||
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音読による視聴は「皆勤の徒」が初めて。 見知ってる内容ですが、目で見て読むのとはまた違う、異常なスリル感があって朝から鬱々と出勤(褒めてます)。 同音造語で異世界を綴る紙本より音声だけなら理解しやすい感じなので、Kindle本や紙本では途中で退出した方々もとっつき易いのではないかと想像されます。本編を読んでからだとあれらの造語に変換されるので聴いていてギリギリと頭の中に焦燥感が滲み出て大変な気分になります。 | ||||
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いろんな漢字を別の表現で表してみたり、実態のわからない、想像力を必要とする物体や生体がたくさん出てきたりして、かなり読むのに頭を使いました。でも、読んでみると、各作品に関連があって、その世界観というのがだんだん見えてきます。登場人物が人間の形をしているとは限らないと思って読むといいんじゃないかと思います。 | ||||
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SFランキング上位だったので初めてこの作者の作品を読みました。SFを始め様々なジャンルの本を読んできましたが、これまでのどんな作品よりも重厚で、ジメジメして、読むのに体力が必要でした。数本の短編で構成されていますが、途中からやっとそこに共通する大筋に気づき、最後の短編から最初の短編に繋がる、という読後の気持ちよさはありました。次回作もぜひ読みたいと思える作品でした。 | ||||
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日本SF大賞の受賞作家の本。受賞作を読む前に注文。とても綺麗で素早い配送でした。受賞作を読む前にこの作家の文体や世界観に慣れればより一層受賞作を楽しめます。 | ||||
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「皆勤の徒」(酉島伝法)を読んだ。 経文に没入する修行僧のようにひたすらそこにあるはずの真理を求めて一文字一文字舐めるように読み、耽溺する。 この心地よい気持ち悪さったらないな。 これほどまでに魂を鷲掴みにする完璧な異世界に嵌ったのはフランク・ハーバートの『デューン』以来か。 | ||||
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本書は四遍から成る。読み始めると最初は完全に置いてきぼりにされるが、だんだんと「世界」が鮮明に浮き上がってくるような感覚がある。正気の沙汰ではないようなアイテムの多さなので繰り返し読んでも未だ飽きがこない。ハードボイルド物の三遍目がおすすめ。 | ||||
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解説にも書いてありますが4つ目の話から読むと理解も進みやすいと思います。 それでも全貌を完全に把握するのは困難ですが。 SFですが有機的な表現が多いので拒否反応を示す方もおられるかと思います。 ("外回り"や"天降り(あまくだり)"の描写は結構生々しいです) 無理な人には絶対無理ですが、好きな人には極上のSF奇譚です。 あの世界観を編み出した筆者には脱帽です。 | ||||
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椎名誠+筒井康隆+埴谷雄高て感じか とにかく新鮮ではない=独創的ではない そのうえ面白くない 「勘弁してよ」というのが結論だな | ||||
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SF大賞受賞作と言う事で手に取りましたが、世界観・背景が頭の悪い私には全く理解出来ませんでした。 同じような設定での椎名誠のシリーズでは、まだ理解出来るのですが・・・・ 悲しい事に、解説を読んでも解りませんでした。 バカでごめんなさい。 | ||||
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これはブルータルSFだ。 小林泰三やグレッグ・イーガンのハードSFと言われる作品あたりで「あー、しんどいなー」と思ってしまう自分が手を出していい本ではなかった。 話に入ろうとするも、説明のない造語の連続と硬質な文体の波に阻まれ、弾き出されてしまう。 大森望が巻末で詳細な解説をしているが、本編よりは遙かに理解できるものの解説の解説が欲しいと思ってしまった。 自分の稚拙な読解力ではこの世界に入り込むのは不可能なようだ。 しかし、表題作は創元SF短編賞を受賞しているし、何より本書のソフトカバー版は2013年の読者投票で2位に大差をつけ、圧倒的な1位として選出されている。 と言うことは、この作品はSFに造詣が深い方が読めば本当に面白いSF作品なのだろう。 あと、表紙の通り異様で禍々しいイメージが充満しているので、話はともかくそれだけで楽しめるというグロ・気味の悪い物好きの方にもいいと思います。 自分には合わなかったが、「もっとハードなSFを!!もっとハードなSFを!!」と求めるSFジャンキーにはうってつけの作品だと思います。きっと。 | ||||
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でも「ターンA」とは違って、人の再生がまだ上手くいっていない世界。 | ||||
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解説で引用されている作者の言葉に「SFではあたりまえの用語やお約束が、読みなれない者にとっては特殊な世界のものに感じられてしまう。そういう壁を取り払って、SFと意識させないままに、SFの面白さを伝えることができないだろうか。」とあるのだが、この短編中編連作は、解説を担当しているSF評論家の大森望が、元ネタになっている先行作品を紹介しながら、この短編集の裏設定を解凍していかないと、何がなんだかわからない小説群になってしまっている。要は、作者の意図とは裏腹に、二度手間的な小説群になっていしまっていると思う。SF評論家が、この世界観とこの用語は、グレッグ・イーガンの『ディアスポラ』のこれに当たるよ、だとか、作者が好きなSF小説はこれらだよ、と元ネタを紹介してもらわないとこの小説自体がわからないのだ。そこで初めてSFによくある設定を神道的な用語でデコレートしたんだなってことが理解できる。読む順番は大森氏の解説(特にp391~395)を先に読んで、短い断章にパッと目を通して、逆から中編短編を読んでいくのが良いと思う。 | ||||
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冒頭「皆勤の徒」を読み終えた際に、驚嘆しました。ストーリーを一言で表すとSF版蟹工船。ブラック企業で働く従業員の話になります。 他のレビュー通り「造語」と「ダークで未来的な世界観」が際立ちますが、ブラック企業で懸命に働く主人公の姿にブラックユーモアな要素を感じた点も気に入りました。 ---------- しかし、作品全体として見ると、やはりストーリー自体は「特別面白い」という作品ではないと感じます。 一方で、造語も含めSF的な世界観・物語設定は秀逸なので、そこが気に入るかどうかで好みが分かれる作品。 大変個人的な意見になりますが、「好み」が漫画「BLAME!」に通ずるものがあると思います。 | ||||
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ここまで異質な言語を用いかつ異質な世界を描き出すというのは、ものすごいの一言。 しかも解説や副読本を参照しながら何度も読み返すほどに面白さが増すというのも、なかなかない。 間違いなくここ数年の中でベストの1冊。 作者の新しい作品の観光を心待ちにしている。 | ||||
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