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皆勤の徒
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皆勤の徒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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読まずには死なない | ||||
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独特な言葉遣い、世界観に引き込まれる、人類には早すぎる系SF。 椎名誠のSFがお好きな方は、きっと面白いと思う。 僕はそうでした。 | ||||
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途方もない傑作です。とはいえその素晴らしさは筆舌に尽くし難いので、おすすめの読み方を書きたいと思います。 まずは『皆勤の徒』がしっかりとした骨組みを持ったSF小説だということを念頭に置いて読みすすめます。造語や小説内で新たに意味を定義された既成の言葉がこれでもかと作品内に散りばめられているので、それを自分なりに「こういう意味だろうか?」「このことだろうか?」と解釈し、推測し、そのこと自体を楽しみながら読みます。 小説を読み終えた時点で何割理解できていたのかは各々違うと思いますが、答え合わせのつもりで大森望氏の解説に進みます。きっと多少なりとも驚きがあると思います。 次に電子書籍限定で発売の『隔世遺伝』をぜひ読んでみてください。別途購入しなければいけませんが、けっして損はしないと思います。 『皆勤の徒』の世界の広大さ、奥行きの深さにさらに驚愕させられるはずです。 造語や新たに意味を持たせた言葉に、作者がどれほど明確なヴィジョンと責任を持っているか、それを思い知らされ、脱帽します。 担当者が「これはどういう意味ですか?」と酉島伝法氏へ質問すると、そのすべてに対して即座に明確な説明がなされたというエピソードもさもあらんと頷けます。 そして、満を持して『皆勤の徒』2周目に入りましょう。 読了し本を閉じたあと、解釈や推測を微塵も必要としない「ラザニア」なるシンプルな言葉が琴線に触れて胸を震わせていることに気がつくでしょう。 | ||||
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1話、2話を読んで挫折しかけ、解説を途中まで読んで4話目に挑戦するもやはり分からない。 解説を全部読んで塵機、兌換、媒音などヌルヌル世界のSFギミックがようやく掴める。 その後読んだ3話の探偵モノが一番面白かったが、以上の前提知識がなかったらやはり迷子になっていたかもしれない。 解説では「筋金入りのSF専門読者でも、一読して全貌を理解するのはまず不可能だろう」とのこと。マジか。 | ||||
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連作四篇収録。初読の感想はSFなのか、幻想文学なのか、何が書かれているのか、といった感じ。 ただ、解説を読んでから改めて読んでみると、異世界の物語から始まって、話数を重ねる内に、少しずつその世界がどのように生まれて来たかが示されていくようになっていく構成であることが分かる。 改めて読み返して内容を理解出来るようになると、読み応えは十分にあるのだけど、初読は難解。ん?ん?となることが多々ある。なかなか難しいかな。 | ||||
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音読による視聴は「皆勤の徒」が初めて。 見知ってる内容ですが、目で見て読むのとはまた違う、異常なスリル感があって朝から鬱々と出勤(褒めてます)。 同音造語で異世界を綴る紙本より音声だけなら理解しやすい感じなので、Kindle本や紙本では途中で退出した方々もとっつき易いのではないかと想像されます。本編を読んでからだとあれらの造語に変換されるので聴いていてギリギリと頭の中に焦燥感が滲み出て大変な気分になります。 | ||||
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いろんな漢字を別の表現で表してみたり、実態のわからない、想像力を必要とする物体や生体がたくさん出てきたりして、かなり読むのに頭を使いました。でも、読んでみると、各作品に関連があって、その世界観というのがだんだん見えてきます。登場人物が人間の形をしているとは限らないと思って読むといいんじゃないかと思います。 | ||||
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SFランキング上位だったので初めてこの作者の作品を読みました。SFを始め様々なジャンルの本を読んできましたが、これまでのどんな作品よりも重厚で、ジメジメして、読むのに体力が必要でした。数本の短編で構成されていますが、途中からやっとそこに共通する大筋に気づき、最後の短編から最初の短編に繋がる、という読後の気持ちよさはありました。次回作もぜひ読みたいと思える作品でした。 | ||||
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日本SF大賞の受賞作家の本。受賞作を読む前に注文。とても綺麗で素早い配送でした。受賞作を読む前にこの作家の文体や世界観に慣れればより一層受賞作を楽しめます。 | ||||
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「皆勤の徒」(酉島伝法)を読んだ。 経文に没入する修行僧のようにひたすらそこにあるはずの真理を求めて一文字一文字舐めるように読み、耽溺する。 この心地よい気持ち悪さったらないな。 これほどまでに魂を鷲掴みにする完璧な異世界に嵌ったのはフランク・ハーバートの『デューン』以来か。 | ||||
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本書は四遍から成る。読み始めると最初は完全に置いてきぼりにされるが、だんだんと「世界」が鮮明に浮き上がってくるような感覚がある。正気の沙汰ではないようなアイテムの多さなので繰り返し読んでも未だ飽きがこない。ハードボイルド物の三遍目がおすすめ。 | ||||
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解説にも書いてありますが4つ目の話から読むと理解も進みやすいと思います。 それでも全貌を完全に把握するのは困難ですが。 SFですが有機的な表現が多いので拒否反応を示す方もおられるかと思います。 ("外回り"や"天降り(あまくだり)"の描写は結構生々しいです) 無理な人には絶対無理ですが、好きな人には極上のSF奇譚です。 あの世界観を編み出した筆者には脱帽です。 | ||||
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でも「ターンA」とは違って、人の再生がまだ上手くいっていない世界。 | ||||
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冒頭「皆勤の徒」を読み終えた際に、驚嘆しました。ストーリーを一言で表すとSF版蟹工船。ブラック企業で働く従業員の話になります。 他のレビュー通り「造語」と「ダークで未来的な世界観」が際立ちますが、ブラック企業で懸命に働く主人公の姿にブラックユーモアな要素を感じた点も気に入りました。 ---------- しかし、作品全体として見ると、やはりストーリー自体は「特別面白い」という作品ではないと感じます。 一方で、造語も含めSF的な世界観・物語設定は秀逸なので、そこが気に入るかどうかで好みが分かれる作品。 大変個人的な意見になりますが、「好み」が漫画「BLAME!」に通ずるものがあると思います。 | ||||
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ここまで異質な言語を用いかつ異質な世界を描き出すというのは、ものすごいの一言。 しかも解説や副読本を参照しながら何度も読み返すほどに面白さが増すというのも、なかなかない。 間違いなくここ数年の中でベストの1冊。 作者の新しい作品の観光を心待ちにしている。 | ||||
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かつて椎名誠の作品を読んだ時の衝撃。いや、それ以上だ。文字のすべてが異形の匂いを立ち昇らせており、ページをめくるたびに、自分自身がその作中の生き物であるかのような錯覚を覚える。まさに天才の業。 | ||||
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「魔書」の金字塔です。 何度も読んで、1冊目はボロボロになってしまいました。 「なんだこれ?」魔可不思議な生き物達に脳が釘づけされる。 そして容量が少ない脳に新しい世界が書きこまれていく。 読む度にそれが繰り返され、快感になっていく。 まさに「魔書」。100年に1冊の稀代の名作。 最大級の賛辞を贈ります。読まずに死ねるか! | ||||
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甲殻類のような鎧を背負い,知性を持つ巨大な軟体動物,妖怪としか思えない奇怪な風貌の生命体,知性を持つ昆虫,臓器が降る世界,城と城の結婚・・・・怪奇譚としか思えない異形の世界が展開する短編4編。 おぞましい世界観の上に,難解な造語が飛び交い,正直,最初はとっつきにくかったのですが・・・・読み進むうちにはまってしまいました。 難解な造語を多用しているのに,社長と取締役という日常的な用語が出てきたりします。しかも,社長と対立している勢力は「外回り」と呼ばれています。人間の外形をした部下は霊長類ならぬ「隷重類」(奴隷の意味なのでしょうね)と命名され,トラブルを起こして本体から切り離された個体は,社団法人ならぬ「遮断胞人」と命名されるなど,現実とはあまりにもかけ離れた異世界なのに,日常のサラリーマン社会を思わせる用語が織り交ぜられ,現実と非現実が交錯します。4つの短編それぞれは,時代は異なるものの,同一の世界を描いており,前篇を読むと,関連性がわかります。 まさしく「異形」そのもので,どうしたらこんなストーリーが思いつくのか,それだけでも驚きなのですが,この異形の世界が実は・・・・というオチが最高の驚きです。 一見すると難解で,それだけに敬遠してしまう人も多いと思うのですが,巻末に,全編を通した世界観が丁寧に解説されていますので,場合によっては,そこを読んでから,本編を読むと良いかもしれません。 いずれにしても,他に類を見ない独創性や,構築された異形の世界の完成度の高さという点で,最高傑作であることは間違いありません。怖いもの見たさ,あるいは騙されたと思って読んでみてください。 | ||||
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最初はちんぷんかんぷんで、とりあえず最後まで読めと言われて読む。そして、解説読んでからの2回目を読んでみました。まぁ、読みにくいですが、気付けば慣れてページを送る自分がいました。言葉遊びにニヤつきながら、また時間をおいて読み返そうと思う。表題作が好み | ||||
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表題作は訳がわかんないながらもサラリーマン生活の長い私にはユーモラスな話に思えた。社長が現場で排泄しちゃった物の後始末とか、高度な風刺かな、とも思いながら読んだ。 二作目の「洞の街」は冒頭宮沢賢治風なのかなと読み始めたが、そうでもなかった。 「天降り(あまくだり)」で主人公が苦境に立たされるあたり、やっぱり風刺かな、とも思ったが天降りがこの世界では必要な現象らしいので、風刺ってわけでもないんだろう。 一番面白かったのが「泥海の浮き城」。ハードボイルドっぽい展開だが、これを読んでいて私は人生で初めて自分が人間以外の生物になったような気持ちになった。 複雑で異質、極めて濃密な世界ではあるが、映像化できないことはないと思う。ただ自分が異生物になる感覚は文字で読んで感情移入することでしか経験できない。小説の凄さを思い知った。 映像化ということで言えば最後の「百々似隊商」が一番向いてるか。キャラクター豊富でアクションも派手だし、ストーリーが世界観と結びついてるし。何より泣かせどころがある。 今回紙の本で読んだけど、電子書籍版で持ち歩いて時々読み返したいような作品。 いやぁ、SFってこんなところまで行けるんですね。 | ||||
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