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(短編集)
月の松山
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月の松山の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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時代もの九編、現代もの一編が収録されている短編集。 表題作「月の松山」は余命宣告された武士が愛する者たちの幸福のために取った行動に胸が熱くなる作品です。収録作の中では「初蕾」がダントツで良かったです。幼い頃から不幸ばかり背負ってきたお民が恋人との赤子をその両親のもとで育てていく物語。世間も人も信用せず生きてきたお民が人の温かさを知ることで成長していく姿に感動します。 ラストの現代もの「失恋第六番」は私にはその面白味が理解できませんでした。 | ||||
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いつもの周五郎節が冴える、中では、失恋第五番が、いつもとは少し違う、作風の現代小説。 | ||||
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最初の「お美津簪」が一番良かった、泣けました。最後の「失恋第6番」はつまらなかった。 | ||||
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時代小説では圧倒的な藤沢周平ファンです。 山本周五郎作品も何冊か読みましたが、本作が短編集ではあるが味わい深く最も印象に残っています。 表題にもなっている「月の松山」という作品もよいのですが個人的には「初蕾」という作品が大好きです。 不幸な生い立ちの茶屋勤めの少女と若武者が心を通わすが事件が起こり若武者は同僚を斬り殺し出奔してしまった、しかも「待っていてくれ」ではなく「お互い遊びだ割り切っていてくれていると思うが」と捨て台詞を吐いて去られる。 若武者の始末に両親は藩の沙汰を待たずに即刻住居、家財道具の全てを藩に返還するという潔さが藩主の誉れを受け特別に扶持(生活費)と領地への永住、知古の業者から里山の住居を貰い受け隠居する。 暫くすると玄関に生まれて間もない赤子が捨てられていた。 村役に預けるべきだとの主人の主張をはね除け母親は育てることにした。しかし年齢もいっており乳を上げることが出来ない。暫くは近所の若い母親に頼んでいたが毎日となると双方気まずくなる。そこで乳母を雇い入れることとした〜 ここからの展開は涙もろい私にはハンカチなしには読み進められませんでした。 今レビューを書きながらも思い出して涙ぐみそうです。 「月の松山」は武家社会の男、一角の剣士として実力を認められた男の矜恃を見せ涙を誘う。 「初蕾」は蓮っ葉に見える女の芯の部分での女性らしさや想いに涙を誘われる。 藤沢作品と共通した美点、言葉遣いや表現方法など堅苦しくなく馴染みやすいので時代小説初心者、ことに本作は女性にお勧めです。 | ||||
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