■スポンサードリンク


(短編集)

赤と青とエスキース



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
赤と青とエスキース

赤と青とエスキースの評価: 4.28/5点 レビュー 82件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.28pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全82件 61~80 4/5ページ
No.22:
(5pt)

いい気分に浸れる

メルボルンに交換留学生と渡った女性(仮にAさんとする)と現地にいる日本人男性(仮にBさんとする)、画家のジャック・ジャクソン。Aは絵のモデルになるのだが、時間がないためエスキース(下絵)だけとなった。エスキースには赤い服に青い鳥のブローチが描かれていた。作品自体は連作短編集のような趣なのだが、実は赤や青という色や、ジャック・ジャクソンが描いた絵がつながっていき、人のつながりの妙を感じる。冒頭でAさんBさんと書いたのは、ネタバレになってしまうから。人の縁を絵と額縁の縁にもたとえられ、気持ち良い読書になる。さらりと読めたが、いい気分に浸れる作品。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.21:
(5pt)

最高のシチュエーション

この作家は、面白い作品が多く、今回も大いに期待して読ませて頂きました。最高です。本当に最後までよく考えて書いていらして思わずうなりました。本当によくできた作品です。あまりに面白すぎて寝るのも忘れてしまいました。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.20:
(4pt)

書き方

書き方も内容も良かった。
本当に感動しました!
オススメです!
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.19:
(4pt)

穏やかな揺らぎ‥

読み終わって久しぶりに絵を描きたくなった。絵なんて下手くそなのに。そして久しぶりに美術館へ行きたくなった。味わいのある読後感がそうさせる。装丁が実にいい。裏表紙まで凝っている。そこに小さく写り込んでいる絵とその絵の額縁‥凄い!これがあの『エスキース』か! プロローグとエピローグが色彩を持って繋がった。赤と青‥2つの異る色彩が、ずっとそばにいるということ。それこそが深い愛情なんだ。おだやかなゆらぎを感じる洗練された文体。いい本に出会った。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.18:
(4pt)

期待通りでした

気がついたら、一気に読んでいました
奇跡❗️こんなふうに最後に繋がってるんだ…って納得して読ませていただきました
青山さんの作品大好きです
これからも…繋がる作品楽しみにしています
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.17:
(5pt)

皆んなにおすすめしたい本。

青山さんの小説を初めて読みました。
共感出来るシーンが有ったり、とても面白かったです。他の小説も全部読みたくなりました。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.16:
(5pt)

人生経験がある人に響く作品

最後まで読んだ人は分かると思うけど、この作品は人を選びます。

今までの人生を葛藤して苦労しながら泣きながら歩んできた人たちには響くと思うが、本当の絶望をまだ経験した事が無い比較的若い層の人達には、この話はどこにでもある綺麗なだけの物語だけかも知れない。

全て読み終わった時というかエピローグを読みながらこれは全ての生ける人達が何度も当たり前に体験する失敗ありきの人生を謳歌する話なんだと感じながら読んでいた。

私の失敗だらけの人生も、もしかしたら小説になり得るのかもしれないと感動した。

どこの誰でも歩む道をこの様に綺麗な文章で描ける作者の文才は改めて賞賛しかない。

人生足掻きながら諦めず生きてきて、未だに底辺だけど、この作品を読めて本当によかった。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.15:
(5pt)

一見関係が薄い人達の繋がりが見事

これまでの著者の作品の中で一番良い。

一枚の絵と、オーストラリアで出会った2人の周辺に広がる物語。
一見別々の話を、最後のストーリーで回収していく手腕は見事で読者に安心感を与える。

全体的に流れるような展開で嫌味がなく、誰でも読みやすくストーリーに入り込める。
反面きれいすぎる展開で清涼感を感じる一方、人間の悪意的な面のインパクト的には弱いので重厚感としては弱く、読了後に読み終わった充実感が足りない部分はある。
とは言え、著者の作風的にはベストな展開ではないだろうか。

登場人物をつなげて広げる作風は本作でも上手く生かされている。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.14:
(5pt)

伏線回収!

Audibleで聴きました。

耳で聴くことの良いところは

『あれ?もしかして』
『この人って・・・』って推理

しないところにあると最近気付きました。

いい意味での『受け身』

ネタバレをすんなりと受けとることができます。

そのネタバレが非常に心地よい作品でした。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.13:
(4pt)

エスキースという一枚の下絵を巡る壮大な物語

始めはメルボルンで出会った男女の恋愛小説かと思いきや、エスキースという一枚の下絵を巡る壮大な物語だった。

物語は4つの短編とエピローグから構成される。それぞれエスキースという絵画での繋がりがあるものの独立した短編かと思いきや、エピローグで明らかになる真実は人生の紆余曲折を描いたもので、読後感もすごくよかったし、タイトルも秀逸だと思う。

短編に出てくる額職人と漫画家の、それぞれの弟子と師匠の関係性も好きだった。

個人的に印象的だった言葉を以下に抜粋。

・額装は高名な画家や美術館だけのものじゃない。ごく普通の一般家庭で、もっと日常的に楽しめるはずなんだ。人の営みと共に絵があり続ける、真の豊かな生活。

・よく、人生は一度しかないから思いっきり生きようって言うじゃない。私はあれ、なかなか怖いことだと思うのよね。一度しかないって考えたら、思いっきりなんてやれないわよ。でも私はね、人生は何度でもあるってそう思うの。どこからでも、どんなふうでも、新しく始めることができるって。そっちの考え方の方が好き。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.12:
(4pt)

素敵な話、ただなんとなく、ネタバレは、結構早く、気がつく

表紙が素敵なので、つられて、注文
短編の集まりかとおもったら。ここに出てくるメルボルンに、いきたくなりました

ぜひ、映画かを
是枝監督がよいなぁ、
ヒロインは、深津さんと西島さんが良いなぁ
いっぺんに出てくる、ヒロインは、誰かなぁ
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.11:
(5pt)

映画を見ているように鮮やかなストーリー

青山さんの作品は全て読んでいますが、また違う風を吹かせてくれたなあ、と言う印象。
3回読み終えたいま、脳裏には鮮やかな画像がいます。ストーリーの絶妙な繋ぎ技には、またしても心を掴まれました!
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.10:
(5pt)

2度読みは確かに必至でした。

これはすごい。忘れられていたジグソーパズルが、ふと思い出されて一気に完成に近づきますが、どうしてもピースが足りません。そのようなもどかしさから、すぐにページを戻って確認したくなってしまいます。

「そういうことだったのか」

終盤まで謎を謎として読んでいないので、エピローグでの回収ラッシュに戸惑います。そして頭の中が忙しくなるのが心地いいです。さすが本屋大賞候補。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.9:
(5pt)

清涼感

4つのエピソードとエピローグから構成され、エピローグで謎が明かされます。読書後になんとも言えない清涼感が残る作品です。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.8:
(4pt)

赤と青の化学反応

本書は2022年本屋大賞候補作★4

エスキースは、美術分野では作品を制作するための着想や構想、あるいは構図を描きとめた下絵のこと。
何をどんな風に表現したいのか、自分の中にある漠然としたものを描きとめて、少し具体的にするために描くのだそうです。

デッサンやスケッチと似ていますがそれらと決定的に違うのは、本番の作品を必ず完成させる、描き手にその意思があるということ。

ジャック・ジャクソンというオーストラリア人画家が描いた「エスキース」という絵が、4編で構成された本書の各編に登場し物語が進行します。

4編のタイトルは
1章:金魚とカワセミ
2章:東京タワーとアーツ・センター   
3章:トマトジュースとバタフライピー  
4章:赤鬼と青鬼
いずれも赤vs青となっているところがミソ。

暖色を代表する赤と寒色を代表する青は真逆で、両者を対比したり合体することによって生まれる効果で、テーマをより鮮明にする意図があるのでしょうか。
止まれ・進め、積極・消極、快活・陰気、晴れ・雨、プラス・マイナス・・などいろんなシーンが考えられそうです。

本書では引っ込み思案のレイと陽気なブーのラブストーリーを軸に、有名画家の絵を引き立てるための無名な額縁職人などのストーリーが展開します。

中でも3章の、二人の漫画家の対照的な生き方のエピソードがとても面白い!!
遅咲きマンガ家タカシマ剣と、彼の元から巣立った若手の超売れっ子マンガ家砂川が、エスキースが飾られている喫茶店で対談したときのエピソードです。

タカシマの雄弁で陽気な上昇志向に対し、砂川はマスコミなどにほとんど露出しない控えめなキャラ。
彼は自分のことよりも、自分の作品がマスコミなどで取り上げられ、多くの人に読んでもらうことを最優先しています。

そんな砂川がタカシマに「(あなたの)作品がタカシマさんに救われたんです」というシーンがとてもいい。
これまで、偶然と幸運の積み重ねでマンガ家デビューにこぎ着けたと思っているタカシマにとって、この言葉は何よりの励みと救いになったことでしょう。

喫茶店でオーダーしたメニューが、二人の性格そのままにタカシマがトマトジュース、砂川がバタフライピーというのも面白い。

最後は赤と青が混ざって化学変化を起こしたような、すてきなシーンでした。

ジャック・ジャクソンが描いたエスキースは、下絵がそのまま本番の作品になりましたが、この先本番の絵を完成させるのは誰なんでしょうか?
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.7:
(4pt)

メルボルンの美しい街並みとホテルから見た夜景を思い出した。

オーストラリアのメルボルンの若き水彩画家ジャック・ジャクソン。彼は、友人の日本人のブーから、もう直ぐ日本に帰る交換留学生のレイの絵を描いて欲しいと頼まれた。レイは、「期間限定の恋人」だった。黒髪がキレイで、赤いブラウスを着て、青い鳥のブローチをしていた。彼女を見ていることで、ある描き方のインスピレーションが湧いた。そのことで、ジャックジャクソンは画家として、目覚めるのだった。
エスキースというのは、下絵である。その完成した絵が、日本の画廊にきて、額縁を作って欲しいと画廊主に頼まれる。額縁は、絵より目立ってはいけない。空知という額縁職人は、メルボルンに行って、ジャックジャクソンにあっていた。ジャックジャクソンは、メルボルンのシンボルのアーツセンターを青色で描いていた。その色合いを見て、空知は赤い東京タワーを描いた。ジャックジャクソンの絵の額縁が、あまりにも貧しかった。日本で額縁とは何かということを考えて、額縁職人になろうとしたのだ。絵と額縁の完全な結婚を目指す。桜の木で、真鍮箔に、鳥の羽を彫刻した。赤いブラウスの女の絵に、額縁にあっていた。
その赤いブラウスの女の絵は、喫茶店に飾られていた。師匠の漫画家と、弟子だった漫画家が、ウルトラマンガ賞をとった。弟子の漫画家のクールさが浮かび上がる。その対談が、喫茶店で行われた。対談の本に掲載された二人の写真の背景に赤いブラウスの女の絵が写っていた。
画廊に勤めている茜は、パニック障害に陥っていた。別れた彼の飼っていた白い猫に癒された。
そして、最終章に、ジャックジャクソンに描かれた赤いブラウスを着た女の秘密が解き明かされる。
バラバラな物語に見えて、赤いブラウスの女の絵がつながりを見せる。ふーむ。巧みな物語。セレンディピティによって、絵と人がつながっていく。
メルボルンの美しい街並みとホテルから見た夜景を思い出した。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.6:
(5pt)

優れたアート

これはとてもいい物語です。読みやすいし、アートとして優れたフィクションだと思います。青山さんの物語を読むと、いろいろな能力に気づきますが、その一つは登場人物とほかの内容をうまく繋げることです。この本を最後まで読むと、おそらく多くの読者がその巧みな繋ぎ方に感銘を受けると思います。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.5:
(5pt)

なんで、こんなにも愛おしい・美しい言葉が紡げるのだろう

赤と青で描かれた、エスキース(下絵)と題された一葉の画。
プロローグと独立した4短編。それぞれの中に同一の画が登場します。そして、エピローグで…

「その瞬間、体のまんなかが、ぐいっともぎとられた。目が、そらせなかった。」
「私は、自信もないくせに見栄っ張りで、~いつまでも未熟で」
「奇遇だね。俺もまったく同じだ」
「俺は君の気高い生命力を知っているよ」

なんで、こんなにも愛おしい・美しい言葉が紡げるのだろう。
これは、恋と愛と人生の物語。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.4:
(2pt)

「仕掛けに満ちた」との宣伝文句だが、仕掛けと甘味料が過剰ですね。

「仕掛けに満ちた」との宣伝文句のとおり、ちょっと仕掛けが過剰。名前をあかさずに登場した人物が、あとになって実はその前に登場した〇〇さんだったという仕掛けは、著者が優越的立場を利用して読者をミスリードして驚かせる仕掛けであり、フェアでないし、つくりのもの感が否めない。ほっこりする話ではあるけど、無理やりほっこりさせようとしているように思えて、私には感情移入しにくかったです。
  青山さん、『鎌倉うずまき案内所』を読んだ時、ジャック・フィニィを思わせるファンタジーの作家だなと思って嬉しくなりました。でも、本作のようなリアルな設定の物語は、リアルでもファンタジーでもない、なんか中途半端な小説になるのでしょうか。甘味料がたくさん入った感じのライトノベルで、こういう話が好きな人いるだろうけど、私には甘味料過剰でした。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642
No.3:
(5pt)

赤と青とエスキース

読み始めは単なる恋愛小説かと思いました。
読んでいくうちに目が離せなくて気づいたら3時間ぶっ通しであっという間に読み終えました。
途中から涙がするっとこぼれ、とっても温かい気持ちになりました。
この本の題名の意味と込められた想いが溶けた時はなんとも言えない幸せな気持ちになりました。
ありがとうございます。
赤と青とエスキースAmazon書評・レビュー:赤と青とエスキースより
4569850642

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!