■スポンサードリンク
ソルトマーシュの殺人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ソルトマーシュの殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
訳者あとがきを読むとこの作家の特徴として、「話の内容が奇抜且つエキセントリックであること、なのに語り口が扇情的でない事、そのミスマッチを文書の巧みさで面白く表現していること」と解説しているが、自分の読後感想はひたすらわかりづらいということに尽きる。(翻訳の問題もあるのかも知れない) ミス・マープルを下品に且つブラックにしたような婆さんが探偵役であるのだが、この人物が思わせぶりで謎かけのような言動を繰り返し、事件とはあまり関係ないと思われるようなあちこちの藪を中途半端に突いて事件を余計ややこしくしている。 最後はバラバラになった点が事件が1つにまとまるのであるが、それすらはっきりとは説明されずしっくりこない。 起こるべくして事件が起こり、探偵役はその本筋から事件を追っていくという通常の推理小説とは様相が異なるので、好みは分かれると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある牧師館のメイドが殺害され・・・というお話し。 舞台設定はこの頃によくあったような筋だし、登場人物も割とありふれた感じだし、どちらかというとこの時代に盛んに書かれた類型的なミステリに思えますが、なかなかどうして実に読ませる作品でありました。 この辺の理由は解説にある通り、この著者の筆力、文章の巧さに依る所がおおきいのではないかと思いました。極私的な感触ですが、何と言うか文章に余裕があり、そこら辺が殺人を扱いながらもあまり不快になったり血生臭さくなったりしない大らかさになっているのではないかと感じました。 また、主役の探偵の奇をてらった様な設定も異色の探偵としてとても楽しめました。 数年前からロラック、マクロイ、フェラーズ等女流の本格推理小説の作家の再評価が始まってますが、できればこの著者の再評価もお願いしたいです。巻末の著作リストをみると、膨大な未訳作品が乗っているので。 一風変わった本格ミステリの佳作。機会があったら是非 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても不思議な魅力を持ったミステリです。イギリスの小さな村で起こる殺人事件。語り手は、村の教会の副牧師。その穏やかな語り口で、彼の恋愛模様を交えながら、物語はすすんでいく。などと書くと、星の数ほどあるコージー派ミステリっぽいものかと思われるかもしれません。確かにコージー派にはピッタリの舞台と事件です。が、クッキーに紅茶のコージー派(偏見かなり有り)には決して書けないようなミステリです。殺人事件をはじめ、こまごまとした事件が何件か起こるのですが、ちょっとズラして(詳しく書くの、やめときます)書いてあって、その技巧に舌を巻き、悪辣と言ってもいいくらいの意地悪さに怒りをとおりこして感動すら覚えてしまいます。その勢いにかられて読み進んでいくと、一番最!後!!にある探偵(これがまた不思議で魅力的(?)な女性)の手記、これにアゼンとさせられます。最後の最後まで、なんとも人を食ったとんでもないミステリ、おすすめです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
探偵が魔女!というだけでも、変わっていますが何とも凄いのは筋の外れたところで事件が起きること。誘拐されたり殴り合いがあったりクリケットの試合が克明に書かれていたりしている最中に、脇から死体が転げだしてくるのです。それでいて全くまとまりがないのかというとさにあらず。結局一つの方向に収束してしまいます。どたばたしている内に散会してしまい人がすくなくなってから無理矢理犯人を挙げる解決といい、今までの日本には無かったストーリ立ての傑作です | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!