ウォンドルズ・パーヴァの謎



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

0.00pt (10max) / 0件

Amazon平均点

4.00pt ( 5max) / 1件

楽天平均点

0.00pt ( 5max) / 0件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []-
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2007年03月
分類

長編小説

閲覧回数1,784回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数0

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

ウォンドルズ・パーヴァの謎 (KAWADE MYSTERY)

2007年03月31日 ウォンドルズ・パーヴァの謎 (KAWADE MYSTERY)

「遺言状を書きかえたい」というセスリー氏に呼ばれた弁護士がウォンドルズ・パーヴァ村に赴くと、セスリー氏はアメリカに行ったという。弁護士は狐につままれるが、その翌朝、隣町ボスベリーの肉屋で、牛肉を吊るす鉤にぶらさげられた首なし死体が発見される。現れては消える頭蓋骨、屋敷の森の“生け贄の石”周辺の怪しげな出来事、複雑怪奇な事件に乗り出したのは、精神分析学者で、魔女の血を引くともいわれる名探偵ミセス・ブラッドリー。英国ヴィレッジ・ミステリの逸品。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

ウォンドルズ・パーヴァの謎の総合評価:8.00/10点レビュー 1件。-ランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

現在レビューがありません


※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.1:
(4pt)

首なし死体と移動する頭蓋骨の黒い哄笑に満ちた異色ミステリーをお楽しみ下さいね。

近年紹介の機会が増え人気が出つつある英国女流ミステリー界の異才ミッチェル女史の異色初期長編小説が翻訳刊行されました。本書は女史のシリーズ探偵の精神分析学者ミセス・ブラッドリーが登場する第2作です。未訳の処女作ではまだ脇役扱いだったらしいですが、本書では本当に活発で精力的な活躍を見せてくれていて、ありきたりでない奇妙な老嬢探偵の魅力が一気に花開いています。彼女は一見普通のお婆さんなのですが、にこりと笑うと思わずぞっとするような薄気味悪さで、動物園のワニが舌なめずりする微笑み、中国の死刑執行人の笑みという印象を持たれるといいますから魔女の末裔という噂も容易に信じられます。事件は英国の小村ウォンドルズ・パーヴァのお屋敷から主人ルパートが忽然と姿を消して開幕します。その翌朝、隣町ボスベリーの肉屋で牛肉用の鉤にぶらさげられた首なし死体が見つかり、やがて現われた頭蓋骨が何時の間にやら姿を消す騒動が起こる。最近近くに移り住んで来た素人探偵ミセスBが戸惑い気味の警察を全く当てにせず、独自に手掛りを追って村人達に聞き込みを開始します。
推理という面ではミセス・ブラッドリーは犯人の心理や性格を重視するタイプで直感的に殺人者を感じ取る類の超自然的推理方法ですので、事件の解明には必ずしも論理的な整合性は期待出来ないでしょう。本書を純粋にミステリーとして見た場合の一番のネックは、首が切断されて移動する理由とその必然性が曖昧な部分です。私は著者の作品を読むのはこれが3作目でして、細かい事にこだわらない大らかな謎の解明にはすっかりお馴染みになりました。そこで得た結論は著者の持ち味が緻密な推理にはなく、恐怖とは違う奇妙でねじれた黒い哄笑とでも呼ぶべきブラック・ユーモアにありそうだという認識です。私としては今後も数々のけったいな作品群が紹介される事を期待しております。
ウォンドルズ・パーヴァの謎 (KAWADE MYSTERY)Amazon書評・レビュー:ウォンドルズ・パーヴァの謎 (KAWADE MYSTERY)より
4309801048



その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク