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木曜殺人クラブ 二度死んだ男
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木曜殺人クラブ 二度死んだ男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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第1作が抜群に面白かった。映画化されるのが待ち遠しい。 しかし、第2作、ちょっといろんなことが上手く行きすぎる気がする。 どこにもいそうなばあちゃんじいちゃんが、意図せず事件を解決していってしまうのが面白いのだけど、なんだか、スーパーじじばばになって来たように思う。第3作、これ以上、彼らをスーパーにしないでほしいな。 第1作の映画化、スピルバーグが権利を買ったというのが、ちょっと心配。これは、イギリス的な話なので、アメリカ風に味付けして欲しくない。 | ||||
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一気に読ませていただきました。謎解きのどんでん返しは、前作もそうでしたが今作もかなり巧妙に作られていました。最後までこちらの予想を裏切る展開で楽しむことができました。 リチャード・オスマンの綴る世界は、会話の脱線に満ち溢れています。これはきっと007のころからずっと英国で愛されている知的ユーモアなのでしょう。会話の中に突如飛び込んでくる無関係なセリフ群を、さらりと訳している翻訳者の表現力に感服。 著者は特にジョイスの独白に思い入れがあるようで、ジョイスの章は女性になり替わったように生き生きと、思いつくままの言葉を溢れさせていたのが印象に残りました。 私も木曜殺人クラブのメンバーのように、自分のキャリアで培った能力を生かして昔の仲間と一緒に何かができたら楽しいだろうなと感じました。 | ||||
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とても状態もよく満足しています。 | ||||
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一作目に続いて読みました。 登場人物のキャラに馴染んできていることもあり2作目の方が面白かったです。 散らばりまつくった伏線の回収やミスリードはこちらの方が冴えていたかもしれません。 ただトリック?については「そんなうまくいくかい?」ってところがありましたね。 前回も犯罪プロセスの解明には重きを置いてない作品と感じたので今回もそう思いました。 初めて一冊目を読み始めた時は、視点がどんどん切り替わったり、日記風の散漫な描き方に読みにくさを感じたのですが、今はそれぞれのキャラクターの心理が見えることに愛おしさを感じます。 三作目、四作目はまだ翻訳されてないのですが、クラブのその後が気になりすぎるので英語版を読もうとしてます。 | ||||
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男性3人ではなく男女2名づづが老人ホームで暮らしながら殺人事件を解決する勧善懲悪推理小説です。もちろん英国ミステリーの王道ははずしていません。 ①登場人物は全員「偏屈、へそ曲がり、皮肉屋」です。頭脳明晰で抜群な行動力をもつ老人探偵たちの連携プレーが見事にはまります。 ②犯人は絶対に登場人物のなかにいます。でも、いちばん怪しいひとではありません。いちばん意外なひとですがこのパターンは映画などでよく見るパターンです。 ③DNA鑑定、スマホ追跡は「あえて」しません。防犯カメラだけ「都合よく」使います。 ④金言、箴言の宝庫です。「小さい犬は小男と同じだ。いつだって虚勢を張ろうとする。」「男の子の場合、十二歳ぐらいで魅力は消える。もっとも、大半の子はいずれ魅力を取り戻す。」「自分自身を愛せなければ、誰が自分を愛してくれるというのだ。」「人はずっと夢を見ていなくてはならない。」などです。 殺人事件の謎を解き、悪人たちを懲らしめて、お宝をゲットして、世の中のためになることを成し遂げられるか?という盛りだくさんで痛快なハヤカワポケットミステリーらしい物語です。 | ||||
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第一作がすごく愉快で楽しい作品だったので、二作目もさっそく予約して読んだ。ゾクゾクするほどお もしろかった! 一作目からコアの七十代半ばの4人の男女と仲間たちが、今度は二つの事件にもっと直接関わり入り込む。二つの事件を絡めながら。 タイトルが言う「二度死んだ男」が誰なのかは早いうちに想像できるが、事件の紐解き推理は組合せがいっぱいでき、登場人物が議論する中に読者として参加している感じを増幅させる。真相にたどり着けるほど単純ではなかったし、その真相究明策の行動はぶっ飛んでいる。 一作目で想像していた人物像特に容姿がかなり具体的に修正できた。意外?に美女だし男はカッコよかった。いい男といい女のスケベ観の描写もけっさくだった。黄昏年齢で死を恐怖ととらえない4人と仲間たちは関われば命の危険のある事件の謎解きを通じて活力を得ていく。ミステリーではあるようだけど、その中でそれぞれの人生模様や人物像、人の〇〇観がどんどん鮮明になっていくのが物語としてとても面白い。人物の味が増してきて、特に4人が信頼している一見超悪のボグダンが、実に不思議な存在で、たまらなく魅力を増した。男からも間違いなくモテるんだろう。 二作目単品で問題なくおもしろいけれど、もっと深く人間関係を知りたければ一作目も読むのがいいかも。 | ||||
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「木曜殺人クラブ」(2021/9月)は(言い訳になりますが(笑))、タイミング悪くレビューが書けませんでした。 「木曜殺人クラブ 二度死んだ男 "The Man Who Died Twice"」(リチャード・オスマン ハヤカワ・ミステリ)を少し遅くなりましたが、一気に読み終えました。「木曜殺人クラブ」シリーズ、2作目。 舞台は、高齢者たちが住むクーパーズ・チェイス。元MI5のエリザベス。元看護士のジョイス。元労働組合のリーダー、ロン。元精神科医のイブラハム。全員70歳を超える木曜殺人クラブのメンバーたちは健在です。 エリザベスにとっていわくつきの或る人、ダグラスがクーパーズ・チェイスに転居してきます。彼はMI5のエージェントですが、調査対象者から二千万£のダイヤをせしめた疑いをかけられ、クーパーズ・チェイスに潜入中のようでした。 一方、イブラハムが路上強盗に遭遇し、暴行を受け入院。容疑者は浮上するものの証拠不十分で逮捕を逃れ、尚且つ元精神科医であるにもかかわらず(笑)、イブラハムはPTSD?で引きこもりになってしまいます。関連していくつかの殺人事件が引き起こされ、しかしながら「木曜殺人クラブ」の4人は、クーパーズ・チェイスの住人、関係者、MI5、フェアヘイブン警察のドナとクリスらの協力を得ながら、血も涙もないマフィア、ドラッグ・ディーラーを手玉に取り、命知らずの活躍を見せてくれます。そもそも命知らずの高齢者などいないことに気づきました。命を預けていますので怖いものがなくなります(笑)。 パズラーとしても相変わらず秀逸です。PGAツアーのゴルフ・コースのフェアウェイのように平らなシーンが全くありません。すべてがうねりながら構築されていますので、読者は時にクリークという名の謎につかまり、ボールはミスディレクションという名のバンカーに埋まり、渾身の謎解きとしてのアプローチ・ショットはグリーンを越えて戻ってくることがありません。常にそのストーリー・テリングに翻弄されながら大団円を迎えることになります。 鍵は、勿論、主人公とも言えるエリザベスが握っていますが、「人生」を良く心得ているのは間違いなくジョイスでしょう(笑)。何のことかわからないかとは思いますが、"@GreatJoy69"には大笑いしました。 そして、中盤過ぎ、フェアヘイブン警察の主任警部・クリスが恋人パトリスを前にして「涙を流れるままにしていると、湯気のあいだから中華鍋に落ちていった」時、不覚にも胸が打ち震えたことを告白しておかなければいけません。本当に驚いたことに。 いずれにしても「昔はもっとダンスをしていた」4人とクーパーズ・チェイスの住人たちの恐るべき活躍と謎解きを最後までご堪能ください。 | ||||
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