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ペーパー・リリイ
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ペーパー・リリイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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佐原さんの作品に惚れ込んで、速攻買いました。読みやすく、キラキラしていると思いきや、いろんな要素が入っていて面白い。ファンタジー?ホラー?青春?それをギュッと一つの物語にしているのは凄すぎます。佐原さんの作品大好きです! | ||||
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タイプも違う年齢も離れている女2人が大金持って逃避する小説です。 ひと夏のエモさがある小説ですがさっぱりしていてとても良い。 終わり方も、やられたーって感じで思わず笑ってしまいました。 | ||||
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読み始めてすぐ、ははあ、これはサハラさん版「テルマ&ルイーズ」じゃないかと思ったから先を読むのがとても怖かった。ふたりを好きになればなるほど、いつひどいめにあうんだろう、どんな悪いやつに出くわすんだろう、等々、なんか、かまえてしまって。あまり言うとあっちもこっちもネタバレの危険が発生するので「なんもいえねえ」(by櫻井とりお)が正しいのだが、だいじょうぶ。こわくないよ。スカーッとします。 年齢差のある女がふたり、あてはあるけれど計画性なく、つまりほぼいきあたりばったり、爆裂疾走する。コロナでとじこもっていたこころがポップにはじけてはねる。杏が好きだ。このたくましさ、したたかさ、ねじれてももどる柔軟さは、実にいまどきのわかもの、令和のヒロインだと思う。こういう軽やかでしなやかな女の子にわたしもなりたかったよう。 ペーパーは「ペーパームーン」なんだそうだ。映画を知っているひとは「ははあ」とうなるだろう。この映画の演技で史上最年少アカデミー助演女優賞に輝いたテイタム・オニールは、主演ライアン・オニールの実の娘さんだ。実生活ではほんとうの父娘である役者たちが、紙の月――記念写真スタジオのやすっぽいセットのふざけた顔の三日月――に象徴される「にせの親子」「かりそめの親子」「はためからはふつうに親子に見える年齢差バディ」に扮したわけだ。その父親の職業が詐欺師である。 それを思えば、タイトルが実に絶妙だ。 いま「ゆり」といったら、誰だって「ああ」とうなずくものがあると思う。書き手がサハラさんだし。が、そこに「ペーパー」がつくのだ。運転免許でペーパードライバーとか。思い出してほしい、にせものは実はほんものだったことを。ただ事実がふつうにほんものであるよりも、よほど本質的なほんもの。っていうか、ほんものってなに? にせって、どの部分が。ああ、なんてややこしい! 第二回氷室冴子青春文学賞大賞であった「きみのゆくえに愛を手を」が単行本「ブラザーズ・ブラジャー」になり、ぶらぶらと略されたりBBと称されたりしているサハラさんの今度の本が、今後いったいどう呼ばれることになるのか。楽しみだ。わたしは「かみゆり」を主張する。だってそうでしょう。かみのゆりだよ。紙の、神の、上の、ゆりだ。 この夏、この物語を読んで爽快になって、「ああ、わたしも走りたい、走ろう!」と叫ぶひとが、たくさんあらわれるに違いない。 | ||||
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