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ライノクス殺人事件
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ライノクス殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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都筑道夫が述べたように、P・マクドナルドは趣向に淫した作家であった。 本書も独特の趣向の作品である。 さて、それが作品の内容と面白さという点で機能しているかというと、いまひとつとしか言えない。 確かに、解決にいたるロジックは面白いし、都筑の言う「モダン・ミステリ」の作家だろう。 しかし、クラシック・ホラーとモダン・ホラーとを比べた場合に、どちらがより恐怖感を味わえるかといったら、その恐怖の種類が違うことを考慮にいれても、私はクラシカルなほうに軍配を上げる。 ミステリの場合も、モダンが必ずしもミステリとしての面白さ、すなわち魅力的な謎とそのきれいな解決、ということにならないのである。 ミステリにおける魅力的な謎の占めるファクターは大きいのだ。 だから、島田荘司のミステリは面白い。 読んでいる時は、間違いなく面白い。 しかし、本作の読後に残るものは、ストーリーではなくその趣向であろう。 傑作といわれるミステリは、すべてそのストーリーが記憶に残るものであることを考えると、本作を手放しで称賛しにくいところである。 しかし、この趣向はまちがいなく記憶に残る。 本作の最大の欠点は、ストーリーよりもその趣向が強く印象づけられてしまう、ということであろう。 | ||||
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