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(短編集)
家裁調査官・庵原かのん
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家裁調査官・庵原かのんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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タイトル通りに主人公である家裁調査官が、いわゆる触法少年のその「犯行動機」を洗い出す、という形の連作短編集。それゆえに一つの「お仕事小説」という括りも可能だが、その内容は多様でありながら統一されていて、だから読みやすいという印象を受ける。多様なのは「犯行動機」であり、「統一」されているのは行為の消失点に「家族のあり方」が置かれていることだ。それも当然で、家族こそが子供を取り巻く最初の共同体だからだ。ゆえにどんな行為にどんな動機が存在するのかという推理小説的な一面に加えて、その背景にいかなる家族があるのか、という一面が加わるわけだ。これが面白くないわけがない。 | ||||
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ありがとうございました | ||||
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家庭裁判所の調査官は、裁判官と弁護士の司法界の意向に沿い、子供の連れ去りを容認、親子断絶を推進するとんでもない輩である。 そこには児童心理学など専門性を全く活かしていないAiでもできる仕事であり、世間から軽蔑されるべき仕事である。 虚偽のDVを主張する連れ去り親の意向に沿い、子どもが同居親から「お父さん嫌い」などと言わされているのが明らかにの関わらず、背景調査もせずにはその言葉を採用し、親子断絶をさせる。裁判官と弁護士と並んで離婚ビジネス推進の一味である最低の仕事だ。 | ||||
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少年事件を担当する家庭裁判所の調査官・かのんの活躍を描いた珠玉の小説。 分厚い本だが、内容は短編集なので読み易い。 何よりも揺れ動く少年の心情や街の風景などの描写が秀逸で、ありありと場面が目に浮かぶように丁寧に書かれている。 虐待や貧困など、事件を起こす少年達は皆、大人の知らないトラウマを抱えて心が歪んでいる。そんな彼ら彼女らに寄り添い、凍った心の内を優しく溶かしていくかのんの奔走ぶりが小気味よい。 昭和から平成の時代に「家栽の人」という漫画があったことを思い出した。 | ||||
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いろいろ考えさせられました。風紋とかが好きな方にはおすすめします。 | ||||
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「野良犬」では、補導委託先から急にいなくなった少年が、お使いの途中、母に似た人を見つけ追いかけていき、補導委託先に帰ってこない。一緒に暮らした期間も短ければ、愛情に包まれた記憶もないはずなのに、それでも少年は母親を求めていた。 「パパスの祈り」では、父親はペルー人(スペイン語)、母親はフィリッピン人(カタログ語)、少年は日本で生まれ日本語しか話せない。そんな状況下で、家庭ではどのようにしてコミュニケーションを取っているのか? 今後の日本で起こりうるようなことが書かれている。 少年事件を扱っているが、少年の人生の中で、家裁調査官がその人生に関われる期間など、ほんの一瞬に過ぎない。その後の少年たちの人生の中で、それぞれの考え方が変わっていってくれることを願う世に他ない。そんな切ない立場がよく表現されている。 | ||||
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とても優れた珠玉の短編。作者が伝えたいことがよく分かりますし、最後の一話は、その集大成。薦めたくなる好きな作品の一つとなりました。続編を希望します。 | ||||
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わたしにはつまらなかった | ||||
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ハッピーエンドでもバッドエンドでもない短編のため少し物足りないような?とも思いますが、家裁調査官の日常と考えるとリアリティがある(ありそう)お話ばかりで読了後にスッキリする1冊でした。 | ||||
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家庭裁判所調査官。少年事件と家事事件の調査を行い家庭裁判所裁判官に提出する。それをもとにして、事件の解決がなされる。 乃南アサは、相当に丹念な取材をし、また調査官への敬意と少年たちの未来への愛情を込めて描いた作品だ。少年事件について,その処遇などを知るきっかけになる本でもある。 北九州市が舞台となっていることもある意味で象徴的なのかもしれない。この本で家裁調査官や少年たちの更生と社会復帰に関しての理解が深まって欲しいと思う。 作者には,家事事件についてもこのような小説として出してほしい。 | ||||
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職業上の「範囲」ってもんがあるから仕方ないが「その後」が気になってしまうなー 時間をかけて要支援と思われる被疑者(←って言うのかな)を調査官が理解してもその後にバトンタッチする機関にはどの程度伝わるんだろう…書類で伝わるものと対面で「ああ、そういう事ね」って頭抱えたくなるのってどうしたって理解度が違うだろうなー と、詮無き事に思いを致した 「おとうと」みたいなモンは困るよな~…。ここ迄じゃなくとも自分も「我が家の常識は世間の非常識」で難儀したっけ 楽しく読みました | ||||
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全ての章が面白くて、少しずつ読み進めるのが毎日の楽しみでした。読み終わってしまって悲しい。大好きな本です。 | ||||
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