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ギャンブラーが多すぎる
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ギャンブラーが多すぎるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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★無しでもよい。何が面白いのか?不可解。正直、詐欺に会ったような作品だ! | ||||
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本書『ギャンブラーが多すぎる』の原書のタイトルは、 Somebody owes me money 原書のタイトルと比較すると、日本語の書名は意訳です。 意訳し過ぎです。 直訳例「おれの金(かね)を無断で借りているやつは誰だ」 意訳例「おれの金を受け取るために誰に会えばいいのか」(66頁) 「おれ(me)」とは、「チェット・コンウェイ」。29歳(196頁)のタクシー運転手。 「だれか(Somebody)」とは、よくわかりませんが「トミー・マッケイ」(競馬のノミ屋)。 トミーは誰かに拳銃で殺されます。 「おれ」はトミーから競馬の払い戻し金を受け取れるはずだったのだが…… 読者が本書にタイトルを付けるとしたら、「トミー殺人事件」(331頁)。 400頁以上を費やして犯人捜しをするミステリー小説です。 結局、殺人の真犯人は? 「おれたちみんなが同時に閃き、六人の声が一斉に叫んだ。『XXX だ!』」(407頁) だれかが「おれ」に借りているお金の金額は 「九百三十ドル」(40頁、78頁、276頁、277頁、343頁、401頁) 「おれにはあの金が必要なんだ」(83頁) 「払い戻し金を受け取れないとなった今、誰から金を受け取ればいいのかということだ」(104頁) 「おれ自身の探求物――九百三十ドル」(139頁) 「おれがいまいましい九百三十ドルをもらいたがっていると伝えてくれ」(413頁) マネー、マネー、マネーの人生…… 本書中で感心したセリフ。 「『意地が悪いのね、チェット。あたしの身の安全のために、その拳銃が必要なの』 『ないほうがずっと安全だよ』おれは言った。『ほかのみんなもね』」(116頁) アメリカにおける銃規制の賛否両論のキモが簡潔に表現されています。 1969年の作品。 | ||||
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軽快で小気味の良いストーリーにあっという間に引き込まれていく…ただ、時代の隔たりが習慣の違いをまるで異世界の出来事のように感じさせるし、思いがけない追跡劇は突拍子もないが面白い。また、チェットが独白で「よく聞いてくれ…」?と、呼びかけてくるし、アビーは種明かしを受けて「でも、フェアじゃないわ」「殺人犯を知らないのに、一度も会ったこともないのに…」と続けるように、登場人物であることを失念した発言を挟むが、これは作者の読者に向けたフレンドリーな一面だと受け取れる。 | ||||
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表紙のイラストに惹かれて、書店にて購入。タクシー運転手のチェットは、ギャンブル仲間で、親しいようで全くよく知らないノミ屋のトミーに競馬配当金を受け取りに自宅を訪れたところ、彼が死んでいたところから始まる。 彼は事件とは無関係なのだが、トミーの死がきっかけで、ちょっとした事情から、ギャング達に命を狙われてしまうようになりなんとか真犯人を探すため奔走する。 ギャングに命を狙われる辺りから、段々頭がこんがらかってきます。チェットとともに読者も何がなんだかわからないじょうたいになりそう。 犯人が誰か、とかではなく、チェットが次々、対立しあうギャング間のトラブルにまきこまれていく過程がなんだかおかしいです。 60年代の小説とは思えない今風小説で、楽しいストーリーを求めているならおすすめです。 | ||||
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本書『ギャンブラーが多すぎる』の著者ドナルド・E・ウェストレイクは、多くのペンネームを持っている。 リチャード・スターク名義の悪党パーカー・シリーズなどは有名です。 ジェイソン・ステイサム主演で映画化された『悪党パーカー/地獄の分け前』は、評者も観ましたが、ストーリーは知っているのに何度観ても楽しめました。 本書『ギャンブラーが多すぎる』は、1969年の作品ですが、未訳だったから昨年木村二郎氏の翻訳で出版されました。 訳者の木村二郎さんも解説で60年代後半のニューヨークの街のことや時代背景を知っているほうが読んでいて楽しめると書いています。 が、ノンストップ・コミック・ミステリーとして気楽に読み進めば、ポーカーのことや当時の映画俳優(ロバート・ミッチャムやカーク・ダグラス)など知らなくても十分楽しめる作品です。 タクシードライバーのチェットは、ある日金持ちそうな紳士にチップの代わりに競馬の穴馬を教えられた。 チェットは、競馬のノミ屋のマッケイに電話してチップ分の3ドル54セントを賭けることにした。 ポーカーでも負け続けていたチェットにやっと運が巡ってきた。 その馬が勝ち馬になり、配当金が9300ドルになった。(60年代の1ドルは多分今の10ドルくらいかな) 約束の時間に配当金を受け取りに行くと無残な姿でマッケイが殺されていた。 チェット殺しの犯人として二組のギャングが争うなかに巻き込まれたチェットの運命は如何に? ネタバレになるからこのあとは、ノンストップ・コミック・ミステリーならではのストーリーを、本書を手に取って楽しんでみてください。 なかなか面白いですよ! | ||||
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さすが ウェストレイクさん! キャラクター 設定 ストーリー 結末 見事に愉しい作品 ★★★★★ ーーとしたいところですが 訳(どうした 二郎さん!?)? 編集? 校正? ウェストレイクさん大ファンの私でも ちょっっっと読みづらい でも ウェストレイクさん または ユーモアミステリ初心者の方に ぜひ 読んでいただきたい 面白いことは間違いないのだから P.S.ストーリーの詳しい内容はほかの方のレヴューをご参照ください | ||||
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最後にウェストレイクを読んだのは2007年。別名義のリチャード・スタークにしたって2005年が最後である。記憶の底から浮上してきた腐乱死体のような古い作品が、現代の水面にいきなり浮上してきたといった有様なのだが、実際に読んでみると、ネットやディジタルでいっぱいのこんな時代であるからこそ、むしろあの時代のアナログ的なものが詰まった本書は、新鮮さいっぱいであるように痛烈に感じさせられる。 この明るさ。このスリル。この謎多さ。それでいて場面展開とストーリーテリングの見事さ。ああ、ウェストレイクよ! この感覚は間違いなくあの作家! と、手に持つ文庫本の感触までが、なぜかとても懐かしく感じられるのである。翻訳としては何十年ぶりの新作となるこの本。その価値に有難く手を合わせながら大事に読もうと挑んでみた本作だが、ぐいぐい読まされる展開の妙が、ページを繰る手にブレーキをかけたがらない。 ノンストップで雪崩れ込む一人称の語り口。60年代のニューヨーク。平凡なタクシー運転手が巻き込まれるあまりに奇妙な殺人事件。次々と現れる粗暴な不審人物たち。二組の暗黒組織の両側から命を狙われ、刑事からも疑惑をかけられ、それでいて、出会った関係者のレディとのラブ・ロマンスにも陥りながら、ドタバタ劇のスピード感を一瞬たりとも落とさぬまま、サバイバルの出口を探し求める主人公の姿に、読者は驚き呆れること必至であろう。 ウェストレイクという作家は、各種の別名義を使いながら、次々と傑作を書いてしまったホンモノの天才である。巻末に作品リストがずらりと並ぶが、これが圧巻。今の世に、半世紀前の物語を読むのははて? と思われる方、騙されたと思って是非、本書を手に取って頂きたい。現代の東京でだって札幌でだってどこの都市であっても起こり得るかもしれないミステリアスな事件の裏側を、読者諸兄と何ら変わらない平凡な主人公の眼と心とで楽しんでほしい。 ジェットコースター・ストーリーとは本書のような物語のこと。内容は悪夢だがどこまでも明るく楽観的な主人公の、その語り口に舌鼓を打ちつつ、ギャンブルの歓びと恐怖とを秤にかけつつ、本エンタメを楽しく味わって頂きたいと思う。 | ||||
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古き良き時代のニューヨークを舞台に「コメディーあるある」のなぜ追われるのかわからないカップルがとにかく逃げまくる。たまたまノミ屋から馬券を買っていたタクシー運転手は、乗客のお告げで大勝ちするが、集金に向かうとそのノミ屋は殺されていて、2大ギャング勢力から追い回される。なぜか警察はたいした捜査をしてくれないので、逃げまどいながらすべて自力で犯人捜しまでしなくてはならない、という巻き込まれ系活劇です。 乗客のお告げ、刑事との対峙、犯人の結末など回収されない伏線が多いのが難ですが、細かいことは気にせずに雰囲気を味わうシチュエーション・コメディーとして気軽に読める作品です。 | ||||
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タッチが軽快で読みやすい。 読んでみると、最後に犯人が。 上手く作られているので、読み終えると、最近流行りの謎解きのよう。 軽い気持ちで読みながら、犯人誰なのかしらってちょっと思いながら読むときっと楽しめる。おススメです | ||||
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本屋さんをぶらぶらしていたら、ドナルド・E・ウエストレイクの本が新潮文庫から出ているのを発見。令和四年八月一日発行。ウエストレイクの文庫本は、版を重ねることなく消えていくことが多いような気がする(角川文庫は版を重ねているのかな?)。なので、とりあえず購入。主人公チェスター・コンウェイの「おれ」による一人称一人語りの本作は、ドートマンダーものなどのユーモアミステリー?の系統に連なるウエストレイク節が楽しめる快作だった。翻訳は、ウエストレイク本の訳でもお馴染み木村二郎氏。「ギャンブラーが~」という邦題は、「悪党どもが多すぎる」にひっかけてのものだと思うが、「ギャンブラーが」というよりは、「ギャンブル好きが」という方があたっているかもしれない。この本は主人公が、訳が分からず事件にまきこまれていくのが面白い。訳が分からない状況で混乱しているところに、いろいろな人物が出入りしてくる中盤は、圧巻といっていいような面白さ。読んでいるこちらも、主人公と同じように唖然としてしまう。被害者の妹アビーとの、地に足ついたような冒険も楽しい。帯にローレンス・ブロックのコメントが載っているが、チェット(チェスター)とアビーのコンビは、泥棒バーニーとキャロリンを思わせるものがある。1969年の作だが本邦初訳。巻末のウエストレイク著作リスト(すべてを年代順に並べるのでなく、名義ごとにまとめてくれると良かったように思う)を見ると、ドートマンダーものを含めて、未訳のものがずいぶんある。まとめて翻訳してくれることを切に願う。ウエストレイク新参の新潮文庫さん、よろしくお願いします。 | ||||
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競馬で稼いだ金をノミ屋に取りに行ったら、ノミ屋が殺されていて・・・というお話。 巨匠といわれるドナルド・E・ウェストレイクが60年代に発表したクライム・ノベル。特に画期的、斬新な仕掛けがある訳でもなく、新味もないですが、安心して読めるフィクションでした。 以前の日本の出版界では、こういう作品が毎月当たり前の様にでておりましたが、最近は推理小説/娯楽小説に特化した出版社以外でこういう作品が出にくくなっており、この作品もかなり古い作品なので、今何で唐突に翻訳されたかは知りませんが、素直に嬉しいです。 以前、さる出版社の翻訳部門の編集者の方とメールのやり取りをした事があるのですが、こういう娯楽小説が売れ行きがあまりよくないので、いずれなくなる可能性もある、と弱気な事を仰っておりましたが、その出版社である作品が異例の売れ行きで売れたので、まだ大丈夫では、と思ったのですがその作品が最後の打ち上げ花火みたいで、以後はあまり売れなくなってしまったので、残念です。 でもこういう風に唐突にいい時代や状況を超えて面白い普遍性のある作品が翻訳されたので、繰り返しになりますが、単純に嬉しかったです。この作品の売れ行きを見て、また別にこういう傾向の作品が翻訳されると嬉しいです(多分無理であろうと思われますが)。 ともあれ、職人作家の鑑といえる巨匠が書いた良作として評価したいです。機会があったら是非ご一読を。 | ||||
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主人公チェットはギャンブル好きのタクシーの運転手。 最近ポーカーの負けが込んで懐が寂しくなった彼は、ある日乗せた客からある馬に賭けてみろと勧められた。二十二倍以上の配当になるからその情報をチップ代わりに、というのだ。自分の勘を信じて客の勧めに従った彼は見事大穴を射止める。 大喜びで懇意のノミ屋に出向いた彼は、殺された当のノミ屋の死体発見者になってしまう。 ノミ屋の元締めであるギャング組織、これに対立するギャング組織、加えて殺されたノミ屋の妹までが彼を疑って追い回す。 犯人は誰だ?と考えるのが普通だろうがチェットの関心はそこにはない。ホンネはこうだ。 いったい誰が俺に金を払ってくれるんだ? ウェストレイクがドートマンダー物の第一作「ホットロック」の前年、1969年に送り出した単発のサスペンスコメディ。 洒落た、あるいはピントのずれたマシンガントークで繰り広げられるドタバタ劇。どこへ転がっていくのか分からないスラップスティックを楽しむ作品なので、ミステリやサスペンスの要素は希薄。 往年のアメリカTV番組、「奥様は魔女」や「じゃじゃ馬億万長者」みたいに録音笑いが聞こえてきそうな文章で読むシットコムです。読んでいる間は非常に楽しいのですが、読後に何かが心に残るというようなことはありません。 時間つぶしに軽くて面白い本を、ということならおすすめです。 | ||||
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