■スポンサードリンク
脱北航路
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
脱北航路の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
基本的にはかってアリステア・マクリーンやジャック・ヒギンズが得意とした戦記冒険小説。 舞台が亡命潜水艦11号とそれと直接対峙する北朝鮮軍、海上保安庁の巡視船などの現場に固定され、背後で意思決定する(あるいはしない)政治家や軍上層部の様子は直接描かれないので重層的な厚みはない。あくまで戦場アクションの推移のみを追う物語となっているので「亡命の結果」も描かれない。そのあたりが著者の代表作「機龍警察」シリーズなどとは最も違うところ。 また日本の拉致被害者を連れて亡命する北朝鮮の潜水艦の話だから、出てくる兵器が最新の物さえ旧ソ連が開発したもののコピー。 ほとんどSFめいた電子兵装やドローン兵器が一般化した現代から見ると時代遅れ・・・と言うか基本第2次大戦時の兵器思想と変わらない兵装で戦う印象である。 登場人物の熱い魂で勝負の「漢たちの戦争」物語は私などは久しぶりに胸躍ったが、若い世代にはどうなんだろう?という気もしないではない。 内容的には北朝鮮=「壊れた国」日本=「積極的な意思決定ができない国」という単純化がされている。 徹底的な思想教育がされているあの国の軍人が個人の、人間としての怒りだけで国を捨て友軍と命がけで戦うようなことがあり得るのか、また命令があるとは言え目の前で自国民を含む要救助者が死んでいくのを民間人(漁師たち)が見ている前で傍観あるいは救助妨害する自衛隊や海保の隊員があり得るのか(あくまで後方ではなく現場の、だが)については作品の性格上仕方のない要素かもしれないが気になった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
脱北者の潜水艦ものと聞いて楽しみにしていたが、筆者のこれまでの作品と比べると戦闘描写が少しあっさりしていたのが気になった。 敵が1隻ずつしか登場しないのも予定調和的だし、陸上戦闘や裏切り者が出てこないのも物足りない。一番緊迫して文章も長く割いていたのがラストの引き揚げシーンなのもなんだか肩透かしだ。 また、白骨街道から氏の日本に対する不信感があからさまなのも不快だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北朝鮮の拉致被害者を伴って、日本に潜水艦に乗って脱北する軍人達の物語。 映画クリムゾンタイドのような内紛はあまりなく、ひたすら過酷な追っ手からの海中逃走劇を描きます。 序盤は非常にハラハラする展開で良かったです。 中盤は、コルベット艦か潜水艦とのバトルで、ここもそれなりに読ませます。 逃走する側が、メチャクチャ有能なのは仕方ないとして。 終盤は浪花節、という感じでしょうか。 劇中で出てくるクリヴァク級は北朝鮮では戦力化されてないはずですし、北朝鮮の作戦展開力が凄すぎますが、そこは許容範囲かと。 全体としてスナックムービーのようなノリなので、月村作品=高評価、というのには違和感があります。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!