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脱北航路



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【この小説が収録されている参考書籍】
脱北航路

脱北航路の評価: 4.33/5点 レビュー 24件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(5pt)

手に汗握る展開で緊迫感のある世界に引き込まれる --- そしてそこには様々な人間ドラマが ---

祖国に絶望した北朝鮮海軍の潜水艦艦長と仲間の軍人たちが、45年前に拉致された日本人女性を連れ、軍の大演習の最中に老朽化した潜水艦に乗って日本への亡命を図る。
 大胆な発想で脱北と拉致を巧みに絡め合わせ、リアリティ感と切迫感に溢れた読み応えのある作品に仕上げられている。作品の舞台の大部分は老朽化した狭い潜水艦の中であるが、手に汗握るストーリー展開で緊迫感のある世界へと引き込まれて行く。
 そして、潜水艦という限られた空間の中で登場人物が発する言葉を通して、主人公の艦長をはじめ乗組員たち個々の過去や想い、拉致された日本人女性の心情が見事に描き出されている。
 特に、亡命を阻止するために主人公たちを追ってきた北朝鮮の潜水艦との戦闘シーンと、主人公たちが乗っている潜水艦が沈没しはじめ乗組員たちと拉致被害者の日本人女性が辛うじて脱出し救助される場面は、迫力と緊迫感があり、読んでいてハラハラドキドキさせられた。
 拉致された日本人女性が必死に祖国日本の政府、護衛艦、巡視船等に訴えかける言葉に胸が熱くなる。予想はしていたが、責任を取りたくないので見ないふりをしようとする日本政府、迅速に決断し対処できない日本政府には本当に腹が立つ。
 この作品はあくまでフィクションであるが、現実の世界でも同じような出来事が起こりえるかもしれない。そのとき日本の政府はいったいどのように対処するのだろうか。拉致問題と日本政府の対応、北朝鮮問題を改めて考えさせられる作品である。
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No.19:
(4pt)

??な点があるが

普通に潜水艦小説として楽しめた。北の潜水艦乗組員のレベルの高さには疑問符が付くが・・。
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No.18:
(5pt)

面白い

現実になれば良い❗️
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No.17:
(5pt)

血沸き肉躍る

かなりリアルな点が多く書かれています。
チョットの?は笑って飛ばします。
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No.16:
(4pt)

善悪を単純化した割り切りには違和感あるも、エンタメとしては面白い

北朝鮮の潜水艦が日本への亡命を目指して、北朝鮮から日本へ脱出劇を繰り広げるという内容。

北朝鮮の潜水艦11号は日本人拉致被害者の女性を乗船させ、それを手土産に日本への亡命することを企て、大規模な軍事演習中に北朝鮮を離脱する。それを察知した北朝鮮軍はあるゆる手段を行使して11号を撃沈しようとする。

物語の展開は極めてスピーディで、亡命潜水艦は北朝鮮軍が繰り出す、ヘリコプター、特殊任務戦、潜水艦との息詰まる激闘を繰り広げながら、日本領海を目指して必死の逃走を行う。

エンタメとしては非常に楽しめる作品だが、北朝鮮軍は上から下まで腐敗しており、日本の政治家は拉致被害者に共感も関心も全くない、という極めて単純な善悪の割り切りがなされている点には違和感を感じざるをえなかった。
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No.15:
(5pt)

ラスト一気読了。

「欺す衆生」の次に選んだ月村了衛作品。

潜水艦乗組員名のルビが無くなると「何て読むのだっけ」と数頁戻り確認して読み進み、また「えーと」と戻りながら迎える大団円は乗組員名なんて最早どうでも良くなり読了まで頁を進める手が止まらなくなるのだった。

腐った組織・国から亡命を企てる行動は理解しかねる事なのだが、彼の国は果たして本当にそうなのだろうかと思いを馳せる事の出来る安穏平和な国に暮らしていられる事には感謝、か。
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No.14:
(5pt)

戦闘シーンの臨場感の素晴らしさ 一気呵成に読む ページをめくる指が止まらない

脱北した朝鮮軍人たちと北朝鮮軍との戦いの臨場感と迫力の凄さに驚かされました。月村了衛の筆力の確かさが全編で感じられる小説でした。

文章から戦闘シーンの映像が飛び出してくるような見事な描写力で、力のある作家の証明のような作品です。映画にしても良いようなストーリーですが、北朝鮮軍同士の戦闘シーンは諸般の事情でだれも映画化できないのではと思っています。
小説の世界ですが、現実の国際問題を提起しそうですから。

次から次へと北朝鮮軍が押し寄せ、主人公たちを追い込む存在も出現しています。まさしくRPGのような展開でした。逆に世界では、このような戦闘が行われるかもしれないというドキュメントのような臨場感にも包まれるというストーリーは、読む者の手をとめないほどでした。

某日本人の存在も胸を熱くさせる構成要素だと思っています。最後まで、一気呵成に読みながら、祖国に帰りたい日本人の気持ちとその胸の奥に潜む強い思いに、目頭が熱くなりました。素晴らしい小説でした。
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No.13:
(4pt)

私は楽しめた

あれ? レビューの評価が余り高くないですね。私はそこまで酷いと思いませんでしたが。確かに300頁もある割に行間がスカスカだし、内容も薄い気はしますが、ラストは感動的でウルウル来ましたけど。

 捻りがないというのはその通りかも。今のエンタメは二段構え、三段構えくらいないと目の肥えた読者が許してくれないですね。他方、魚雷戦の描写がくどい割に、軍事の専門用語が多過ぎて余りイメージ出来なかったかな。
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No.12:
(4pt)

嗚咽

泣いた~とか、感動の涙が~とか、そういう言葉がすべて空虚に思えるほどに心揺さぶられた。最後のクライマックスでは登場人物たちの気魂に対する称賛、悔しさ、悲しさ、焦燥感、安堵感、色んな感情が混ざって嗚咽しながら頁をめくった。
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No.11:
(4pt)

それぞれの思いが交錯する中、亡命はどんな結末を迎えるのが最後まで楽しめた

北朝鮮執行部の横暴に嫌気が差した男たちは、大規模軍事演習の隙に潜水艦11号で祖国からの亡命を決意する。亡命先に受け入れてもらうため、拉致被害者の日本人女性を連れていくのだが、無事に日本へたどり着けるのか命を懸けた逃亡劇が始まる。

北朝鮮の軍隊はすぐに追撃部隊を送ってくる中、紙一重で切り抜けていく展開や船の上での駆け引きなど、迫力があった。

北朝鮮の国民が飢えて苦しむ中、権力者は核兵器の開発のことしか考えておらず、軍人は盗みを働いて私服を肥やす。また、軍人の家族も蔑ろにされ、徐々に祖国への恨みを募らせていき今回の行動に繋がる。

潜水艦11号の船長、機関長、航海長、通信長、魚雷長など、皆それぞれの苦悩や葛藤を抱えていた。

一方、日本でも45年前、誰かが連れていかれたという情報を受け取った元警察官の岡崎と、不審な船を目撃した山本、二人とも上司の命令で放っておいたことに負い目を感じ後悔する日々を送っていた。

それぞれの思いが交錯する中、亡命はどんな結末を迎えるのが最後まで楽しめた。

ただ、政治指導員の辛吉夏の思惑だけがいまいちよく分からなかった。

今回の亡命の最後の一手を考えた男だが、潜水艦の中では終始仲間を挑発する態度を取り続け理由が理解できなかったのが残念だった。
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No.10:
(5pt)

拉致被害者奪還に対して無策の極みにある日本政府への強烈な批判と非難だ。

話は、北朝鮮軍と北朝鮮という国の腐敗した官僚制度に愛想をつかした潜水艦の艦長が、日本から拉致されてきた女性を同伴して脱北(亡命)する話である。日本人女性は横田めぐみさんを想定しているというのがすぐにわかる。筋書きは荒唐無稽とも思われるものの、北朝鮮軍の制度がよく調べて書かれており、潜水艦や軍艦の精度なども詳しく書かれているので読み応えがあった。

 この小説で作者が言いたかったのは、腐敗した独裁国家・北朝鮮のことではなく、有効な手立てもなく五十余年をただ手をこまねいて見ていたに等しい日本国政府への痛烈な非難だと思う。沈みゆく潜水艦を取り囲むだけでなんの手立てもしないその従順というか優柔不断な自衛隊員や海上保安庁の職員が哀れに見えてくる。そこに現れるのが一般市民、漁師、である。人間の情と法律とどちらが大切なのか、こういう時は法治を離れて人治でゆくべきだ。作者の歯がゆい思いが伝わってくるような小説だった。
 
 拉致被害者の奪還小説として、伊藤祐靖氏の「法人奪還」を2000年に読んだが、それ以来の邦人救出に関する小説である。伊藤氏の小説と違って受け身ではあるが、日本人への注意喚起としては有効と思う。
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No.9:
(4pt)

登場人物それぞれの葛藤をうまく描いている

序盤から物語の中に引き込まれていき、一気に読み進めてしまう。エピローグとして戦闘後の様子(亡命がどうなったのか、自衛隊はどうしたのか等)が書かれていると個人的にはすっきりして読み終えられたと思う。
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No.8:
(5pt)

熱い思いを共有できる

北朝鮮からの潜水艦を使った脱出劇。

現実的ではない点は多々あれど、海の男たちの心意気が伝わってくる良作。
拉致被害者の絡め方だけでなく、乗務員たちのそれぞれの事情や葛藤を織り交ぜ戦闘シーンと合わさり息つく暇なく読ませる。
国家としての日本の思考停止を救うのは、いつでも心を持った一般人。
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No.7:
(4pt)

潜水艦軍事小説×群像劇×ひととしての使命感×国家のありよう

「壊れた国」はいったいどちらなのか?とういテーマが埋め込まれています。軍事専制国家による演習のスキを狙って日本人拉致被害者をいわば人質にとって亡命を企てる潜水艦乗員たち。かたや拉致を認めながらも半世紀にわたってなんら行動しない国。もちろんこれもごこかの国のように軍事進攻で救助しろ、というというわけではないがまったく帰国へのアクションをおこさないことへの不信。

といった重い主題を読者に突き付けながら生きて日本の地を踏むための潜水艦の苦闘。さらに階級国家ならではの乗組員たちの過去や家族、秘密などなど読者をぐいぐい引き付けていく構成の卓越さ。骨太な小説です。
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No.6:
(5pt)

脱北航路

拉致問題を北朝鮮戦側から書かれている。
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No.5:
(5pt)

沈黙の艦隊好きにはたまらない

潜水艦戦という様々な制約がある中での海戦が好きで、いろいろな小説、映画などを観ています。
そんな中でも本作品は一級品です。 
もともと月村了衛という作家とは相性が良く、彼の作品はどれも楽しめています。
後半の日本側登場人物のいろいろな想いを背負った行動には、ベタではあるものの泣けてしまいました。
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No.4:
(5pt)

涙が落ちてしまいました

機龍警察を進めないでまた違うものを書いてるのか、と思いながら読み始めました。
これは面白いです。
登場人物たちが素晴らしすぎるかな、というところもありますが、その人物たちがしっかり動いています。
最後の方は、電車の中で読んでいて涙が落ちそうになってしまい、慌ててごまかしました。
内容は他の人が書いていますので触れませんが、ぜひ一読を。
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No.3:
(5pt)

エンターテインメントの極み

北朝鮮の軍人が、日本人拉致被害者の引き渡しを盾に、潜水艦で日本へ亡命を諮るアクション小説。

朝鮮国家に仕える軍人の過去や葛藤、拉致問題にかかわる元警察官や海上保安庁職員の勇気や矜持などを巡る人間ドラマがあって、当然、潜水艦同士の戦闘シーンなどのアクションシーンもふんだんにあります。

また、あまり知らないのに潜水艦等の戦闘シーンが何となく想像させてしまう筆者の筆力は流石です。
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No.2:
(5pt)

かいくぐっていく。

拉致被害者の女性を連れて潜水艦に乗って脱北するというハラハラドキドキのノンストップエンタメ小説。
日本への亡命。
脱北を阻止しようと次から次へと手を替え品を替えて殲滅隊が押し寄せてくる。
”頭の中で計算し、心の中で線を引く。本能という海図に、勘という定規で。そして経験というペンで”というフレーズ。
緊迫した状況の中で、冷静沈着になり、ロジックに加え、経験知と勘を働かせ、速やかに行動する姿。
生き残りをかけてかいくぐっていく。
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No.1:
(5pt)

ストレートな冒険活劇。「侠気」を刺激して止まない

一切関連はありませんが、2022/4/9、ジャック・ヒギンズ氏が亡くなられました。多くの傑作を残して。就中、「脱出航路」。
 月村了衛を読むのは、「機龍警察 白骨街道」(2021/8月)以来になります。「脱北航路」(月村了衛 幻冬舎)を一気読みしました。
 物語の構造は、直線的です。艦長・桂東月、以下033型潜水艦11号を操る部隊が北朝鮮から日本へと亡命を謀ります。日本人拉致被害者、広野珠代を連れて。
 悪化する気象条件の中、演習を離脱する潜水艦11号。追い、飛び立つ北朝鮮特殊部隊を乗せたヘリ。空軍機。ロケット弾。被弾する潜水艦。そして、すべてを阻止すべく追跡する潜水艦9号。
 他の作家であれば、時代を遡り、拉致被害者側に纏わる過去を執拗に描写するところ、月村了衛は物語に必要な「伏線」だけを散りばめて、潜水艦11号対北朝鮮軍の戦闘を、その活劇をストレートに描き切ろうとしているように思えます。それは、使い古された表現を使えば、かつてのトム・クランシーのように。
 戦争活劇、或いは冒険小説を読むのが少し躊躇われるような世界状況の中、米国の庇護の下、自立国家としての体裁をなしていないこの国=日本への嘆きも含め、官僚主導の誰も責任を取ろうとしない国家への月村了衛なりの答えがここに表出しているようにすら思えます。日々、平和に、穏やかに暮らせればそれでいいと思える平均的な日本人の心情を充分理解しながらも、心の底では、この物語のようなことが起こってほしいと<願望する>ことが多くあります。北朝鮮による「拉致」に対して、思いはあっても何もすることができない自分自身への苛立ちと「罪悪感」がそうさせるのかもしれません。とても安っぽい「罪悪感」であったとしても。
 物語に戻りましょう。魚雷長、在旭(ジェウク)を始め、潜水艦11号のエキスパートたちが、それぞれの持ち場で、それぞれの役割を全うしながら、隠岐島西北60キロの海へと浮上し、潜航します。少し、気持ちの入りすぎたレビューになってしまったかもしれません。
 ラストは、「侠気」を刺激して止まない。
脱北航路Amazon書評・レビュー:脱北航路より
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