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脱北航路
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脱北航路の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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拉致被害者の女性を連れて潜水艦に乗って脱北するというハラハラドキドキのノンストップエンタメ小説。 日本への亡命。 脱北を阻止しようと次から次へと手を替え品を替えて殲滅隊が押し寄せてくる。 ”頭の中で計算し、心の中で線を引く。本能という海図に、勘という定規で。そして経験というペンで”というフレーズ。 緊迫した状況の中で、冷静沈着になり、ロジックに加え、経験知と勘を働かせ、速やかに行動する姿。 生き残りをかけてかいくぐっていく。 | ||||
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北朝鮮の拉致被害者を伴って、日本に潜水艦に乗って脱北する軍人達の物語。 映画クリムゾンタイドのような内紛はあまりなく、ひたすら過酷な追っ手からの海中逃走劇を描きます。 序盤は非常にハラハラする展開で良かったです。 中盤は、コルベット艦か潜水艦とのバトルで、ここもそれなりに読ませます。 逃走する側が、メチャクチャ有能なのは仕方ないとして。 終盤は浪花節、という感じでしょうか。 劇中で出てくるクリヴァク級は北朝鮮では戦力化されてないはずですし、北朝鮮の作戦展開力が凄すぎますが、そこは許容範囲かと。 全体としてスナックムービーのようなノリなので、月村作品=高評価、というのには違和感があります。 | ||||
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北朝鮮の軍人が、拉致被害者を手土産として利用し、日本への亡命を図る、というプロット。 しかし、作者がやりたかったのはマニアックな軍事描写が全てであり、まさに「拉致問題」を利用して好き放題書いた作者は作中の北朝鮮の軍人と同じである、というメタフィクションとさえ感じる。 手厚い軍事描写と対照的な薄いサスペンスには拍子抜けしてしまった。 軍事オタク以外は手を出すべきではない。広告が載っていた東京新聞にも腹が立っている。 | ||||
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一切関連はありませんが、2022/4/9、ジャック・ヒギンズ氏が亡くなられました。多くの傑作を残して。就中、「脱出航路」。 月村了衛を読むのは、「機龍警察 白骨街道」(2021/8月)以来になります。「脱北航路」(月村了衛 幻冬舎)を一気読みしました。 物語の構造は、直線的です。艦長・桂東月、以下033型潜水艦11号を操る部隊が北朝鮮から日本へと亡命を謀ります。日本人拉致被害者、広野珠代を連れて。 悪化する気象条件の中、演習を離脱する潜水艦11号。追い、飛び立つ北朝鮮特殊部隊を乗せたヘリ。空軍機。ロケット弾。被弾する潜水艦。そして、すべてを阻止すべく追跡する潜水艦9号。 他の作家であれば、時代を遡り、拉致被害者側に纏わる過去を執拗に描写するところ、月村了衛は物語に必要な「伏線」だけを散りばめて、潜水艦11号対北朝鮮軍の戦闘を、その活劇をストレートに描き切ろうとしているように思えます。それは、使い古された表現を使えば、かつてのトム・クランシーのように。 戦争活劇、或いは冒険小説を読むのが少し躊躇われるような世界状況の中、米国の庇護の下、自立国家としての体裁をなしていないこの国=日本への嘆きも含め、官僚主導の誰も責任を取ろうとしない国家への月村了衛なりの答えがここに表出しているようにすら思えます。日々、平和に、穏やかに暮らせればそれでいいと思える平均的な日本人の心情を充分理解しながらも、心の底では、この物語のようなことが起こってほしいと<願望する>ことが多くあります。北朝鮮による「拉致」に対して、思いはあっても何もすることができない自分自身への苛立ちと「罪悪感」がそうさせるのかもしれません。とても安っぽい「罪悪感」であったとしても。 物語に戻りましょう。魚雷長、在旭(ジェウク)を始め、潜水艦11号のエキスパートたちが、それぞれの持ち場で、それぞれの役割を全うしながら、隠岐島西北60キロの海へと浮上し、潜航します。少し、気持ちの入りすぎたレビューになってしまったかもしれません。 ラストは、「侠気」を刺激して止まない。 | ||||
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