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噤みの家
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噤みの家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ひとりの女性に、こんな衝撃的な事件が二度も起きてしまうなんて、あるのでしょうか?お馴染みの捜査スタッフの他、登場人物がそれほど多くないので、もしかしたら犯人は?と推理したら、ドンピシャでした。ヒロインのイーヴィーにとって、悲劇を乗り越えた先の安らぎの場所にたどり着けたようなエンディングで良かったです。 | ||||
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「棺の女」、「完璧な家族」(2022/2月)に続く(ボストン市警・D.D.ウォレン・シリーズと言っていいのか、「棺の女」フローラものと言っていいのか?)、「噤みの家 "Never Tell" 」(リサ・ガードナー 小学館文庫)を読み終えました。翻訳が早い。 妊娠中の数学教師・イーヴィが帰宅すると夫・コンラッドが射殺されています。そして、彼女はその残された銃を取り、夫のパソコンに何発もの銃撃を加え、警察に逮捕されることになります。D.D.ウォレンが捜査に向かいますが、彼女は16年前、16歳だったイーヴィが高名な数学者でありハーヴァードの教授でもあった父親を誤って銃で殺害していたことに気づきます。誤射による悲劇的な事件として処理されていましたが、果たして同じような銃撃事件が同じ人に二度も降りかかるものなのだろうか?尚且つ、殺害された夫・コンラッドの写真を見たサヴァイヴァー・フローラがジェイコブ・ネスと共にコンラッドに会ったことがあるとD.D.に告げます。ジェイコブ・ネスは、リサ・ガードナーの過去作品に於ける誘拐犯ですが、「怪物」の象徴のようにこのシリーズを支配していると言っても過言ではありません。二つの事件に関連はあるのか?事件の真相は? イーヴィ、D.D.、フローラという女性たち3人の視点から交互に描かれるストーリーは、シームレスに強いサスペンスを持って描かれ、申し分ありませんが、パズラーとしてはどうなのでしょうか?私は、少し不満が残りました。但し、パズラーであるがゆえにその理由を書くことができません。 イーヴィの母、ジョイスを含む女性たちの物語の陰には、機能不全、共依存が厳然と存在しています。「共依存」が交錯することで多くの人生を複雑にし、生きずらさを生みだし、健全であるべき女性たちの道筋を歪曲してしまっています。愛のように見えて愛ではないもの。それは、まるで蜘蛛の巣に絡めとられて生き続ける蛾の姿を想起させます。(因みに、本書はダークウェブの仕組みをわかりやすく解説していていて、読みどころの一つだと思います) そして、本書では「怪物」ジェイコブの姿がすべて明かされたわけではなさそうですね。D.D.とフローラの物語はまだまだ続きます。 | ||||
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