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星を掬う



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【この小説が収録されている参考書籍】
星を掬う (単行本)

星を掬うの評価: 4.35/5点 レビュー 40件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.35pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全40件 21~40 2/2ページ
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No.20:
(5pt)

外的要因に原因を求めてはいけない、内的要因を考え前に進んでいく

町田そのこ氏の作品を初めて読みました。前半はかなり思い雰囲気ですが、後半は各登場人物が自分の過去と現在に向き合い、未来に歩みを進めていくストーリーになっています。
他人には他人の状況や考えがある、自分が全てでは無いとはわかりつつも、自分の状況が厳しくなると自分本意になってしまう、そんな事を改めて認識させられます。
にしても男性登場人物がかなり問題あり。。
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No.19:
(4pt)

不幸を他人のせいにしてはいけない

主人公の千鶴は、両親が離婚する直前に母親(聖子)と自動車旅行に出かけている。旅行を最後に母親と別れ、父親や同居していた祖母も亡くなり、結婚相手の弥一はDVがひどい。千鶴はラジオ番組に投稿した話がきっかけで、母親と再会する。すでに母親は若年性認知症を患い、世話をする恵真と彩子との共同生活に加わった。千鶴は自分を捨てた母親を憎んでいる。また、彩子は子供に捨てられたと思っている。恵真は子供の頃のトラウマで男性恐怖症だ。そこに、彩子の娘である美保が未成年で妊娠し、父親には結婚直前で逃げられた状況で共同生活に加わる。美保はこんな境遇になったのは母親の責任だと言い張り、責任をとって面倒をみるように彩子に迫る。千鶴がそんな美保を見ると、実は千鶴が実母の聖子に抱いている態度も同じだということに気が付く。まさに「人の振り見て我が振り直せ」だ。不幸を他人のせいにするのは楽だけど、それだけではいけないことを教えられた。
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No.18:
(4pt)

母と娘の関係とは

連続して、町田そのこ氏の作品を読了。テーマは重いです。離ればなれになった母を慕いつつ恨みつつ、偶然のきっかけで約20年ぶりに再会。しかし、若年性アルツハイマーに病んでた母と、そこで介護している二人の女性。自分の現在は母に原因があると恨む中で、一緒に生活している二人の女性たちにも、母と娘の関係で、暗い過去を引きずっている。母と娘のキズナが痛いほど伝わる深い作品です。
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No.17:
(5pt)

本は普段から読もう イザというとききっと助けになる

2021年の受賞に続き2022年の本屋大賞候補作品だそうだが自分にとっては初読み作家町田その子、でした。
最初からやられる主人公含め4人の女性たちの、不幸のフルボッコ状態に、いったい全体この作者はオイラをどこに連れてゆくつもりなんだろうか・・・・と途方に暮れてしまった。。。。。

ストーリーも、エンディングも、すでにSNSで自分が旧知の読書人たちはとっくに読み終えており、それぞれに賛も否も含めてアツぃ投稿がしっかりと上げられているのでネタバレ説明は割愛させていただく。

自分にとっては、この作品は、或いはこの作者からのメッセージは、人並み以上テンコ盛りで受け取ったのだが、
(千鶴の不幸メンタルに思うところも、クソ男たちへの反感も、認知症介護の辛そうなところも、母子の最終章に涙するところも、、、、だ) それをハイテンションでこの場に書いて人の目にさらすのは書くべき旬を逃している、また、粋ではない気がする。

この、僕たちの世の中は今現在でも、ある地域では苛烈な殺し合いが行われたり、国家規模で人権弾圧や圧政が継続されていて、悲惨の極北状態にあることは疑いようもない。
この現実の前ではこの物語の中の不幸は、比べようもなく小さいものかもしれない。
だが、その小さい不幸が、その真ん中にいる当事者にとっては、自力では何ともならない、永遠に抜け出せない地獄の日々であることも、また動かしがたい現実なのだろうと想像する。

僕たちは幸か不幸か、後者の世界にいる(明日か、来月かに世界がはどうなってしまうかは知るよしもないのだが。。。しばらくは大丈夫・そうな気分で日々を生きている)

そんな現況の中、読了した自分は、この本自体の感想や、この作者が投げたメッセージよりも別のこと「本を読む、ということ」「本を読む、意味」について考えることにした。
もし自分が、或いは、娘が人生のどこかで、この本の女性たちのような苦しい局面に遭遇したら、どうだろう? いや、程度の差こそあれ、同様の苦境には生きているうちには、必ず巡りあってしまうに違いない。
その時に、昔この本を読んでいたら?この本によって苦悩と再生を疑似体験できていたら?この登場人物といっとき心をシンクロする時間をを持っていたら?
その現実世界で遭遇した苦境は、先の見えない真っ暗なトンネルにはなっていないはずだ。

初見の絶対クリア不可能の障壁ではなくて、 一度、本の世界で経験したことのある困難で苦しいが越えることのできるハードルの一つとして、その苦境を俯瞰で見ることができることだろう。

この読書の効能って、こじつけでご都合主義っぽいけど、自分には結構的を得てるんじゃないかと思っている、この本を読んだ後では特にその思いを強く持った。そう思ってくれる読書人も多いと信じている。

もう一つ言えば、この「本の薬」は心身ともに健康な時から恒常的に服用すべきだ、実際に体調が悪くなったり、ヤバい状況になってしまったときには、薬を飲む意欲も持てず、沼から抜けようとする気力さえもなくなってしまうからだ。
生活習慣もダイエットも、読書も、常日頃から、、というわけだ。。。。。
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No.16:
(5pt)

もう、やめられません!

連続のテレビドラマを見ているみたいです。次が読みたくて仕方ない。
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No.15:
(5pt)

多くの人に読んで貰いたい。

コロナ禍で買い物もままならず、自宅待機が多かったので、Amazonで購入出来て、翌日には届き、また作品も良かったのでとても満足しています。
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No.14:
(4pt)

いいおはなし

この人は不幸な人たちを題材にした本が多いね。でも結構楽しく読めたなり。
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No.13:
(5pt)

あなたの人生は誰のもの?

生涯未婚率が25%、離婚率が35%を超えマスコミや政府の奇妙な結婚信仰が薄れていく中、それぞれの事情で集まった女性4人での共同生活。それぞれが不幸な過去を背負っているがそれは一体誰のせいなのか。
主人公含め登場人物の8割がカスで、ずっとモヤモヤしていたけれどその正体は、共感生羞恥、同族嫌悪。都合の悪い事は他責とする、過去に自分でも心当たりがある記憶を掬ったからなのだなぁと思い至りました。
個人的には落とし方や内容を含めて好きになれない本でしたが、不快な方面で感情を揺らされたという事は、素晴らしい本なのだと感じました。勿論、個人の好き嫌いは別として、とても面白かったです。
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No.12:
(5pt)

記憶を掬う

目を伏せたくなるような現実を色濃く感じさせる作品だったと思いました。
登場人物たちは、自分ではどうすることもできない過去をそれぞれ抱えています。
その痛々しいとも感じる過去からどうすれば救われるのだろうか。
千鶴は、同居人、そして母と関わることで怒りや、衝突、後悔、を繰り返します。
癒せない傷があり、許すことができない事がある。
乗り越えるのでなく、それも含め私だと認める。それぞれが自分と向き合い一歩踏み出す姿に涙が出ました。
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No.11:
(5pt)

自分の人生を生きられているか。突き付けられた。

描写全てがはっきり見えるくらい、スッと入ってくる。そして何より心の動きが胸を締め付けられるくらい、しっかり伝わってくる。辛くて悲しい事を私も誰かや何かのせいにしている所がある。確かにそうすれば痛みが少しは和らぐ気がするけれど、自分で痛みの中に留まる事を選んでいるんだろうなと思った。強がりではなく、自分の人生を自分のせいにして生きていきたいと思えた。すごく勇気をもらえました。まだまだ修行が足りないなー
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No.10:
(5pt)

相変わらず内容が深い

『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を取った作者による、記念すべき受賞第一作。相変わらず内容が深い。人生を考えさせてくれるし、それでいてエンタメとして成立しているのが凄い。

 この作者はまだ若い(私と比べれば遥かに)。けれど、何故ここまで深い洞察と
表現に満ちているのだろう。いったい、この作者には幾つの引き出しがあるのだろうと毎回、毎作、感心する。

 これ、絶対映像化されると思う。出来るならTVじゃなく映画でとか、恵真は絶対〇〇さんが良い・・・とか、個人的に理想はあるけど、書くのはやめとこう。
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No.9:
(1pt)

酷い

結局、みんな毒母。

主人公のキャラにまったく魅力を感じることができず、終始ストレスのたまる読書体験でした。
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No.8:
(5pt)

心が痛くなる

けど、力強く 自分の人生は自分でプロデュースして生きていきたいと 力を貰った。
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No.7:
(5pt)

自分の人生、の意味

色々な事情が絡み、今は疎遠となってしまった母を想いながらこの本を読みました。
ちょうど母娘という関係を描くストーリーに、自分を重ねずにはいられませんでした。
疎遠となって数年、今も思い出しては時折傷付けられた記憶に苦しむこともあります。
でもこの本を読んで、自分自身の苦しみの向こうにその時は想像もし得なかった母側の哀しさや苦しさを想像する気持ちのゆとりを得ることが出来ました。
人生の中で経験した苦しさや哀しさに縛られて、その記憶だけで何もかもを卑下してきた自分にはっとさせられます。
確かに、悲しい出来事はたくさんありましたが、記憶を辿り掬ってみれば、それは他者から与えられたものばかりではなかった。
この本の中のように、私がこれから先の人生で母と再会することがあるかはまだ分かりませんが、もしもその時がきたら、この本に出会う前の私よりは、きっと良い時間を過ごせるのではないかと思います。

私の人生は私のもの。

母娘という関係に限らず、様々な関係から傷付き、その記憶や気持ちに思い悩む人々に是非一度は読んで頂きたいです。
何年ぶりかに小説を読みましたが、すぅっと登場人物の感情に入り込みやすく読みやすい文章で、あっという間に読み終えました。
素敵な物語をありがとうございます。
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No.6:
(5pt)

自分の人生は自分で幸福にするもの

悲しみや不幸を背負った女性ばかりで胸がキリキリするほどツラい話が続きます。
それでも彼女達に悪意を向けた人達に復讐するのではなく幸福になるため進む物語。
勧善懲悪によるカタルシスを求めず、それでも生きていく彼女達を観てホントの人間の強さを知りたい方は読んで欲しい。
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No.5:
(5pt)

大切なこころを見つめ直す。

へこんでいる時に気づくことがある。
ひとり立ちできるように、こころを成長させることとは。
自分の色とは。
たとえ親子であっても、”ひとにはそれぞれ人生がある”というフレーズ。
それらの”星を掬う”というシチュエーションが幾重にも絡み合う。
失われていく記憶のなかで、”生きなさい”という強く背中を押すメッセージ。
それは、人生を疎かにせずに。
そして、幸せを求めて。
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No.4:
(5pt)

生命の事

愛猫を亡くした後で読んだので、生命を掬うという感覚に包まれました。
読了して直ぐに保護猫さんの里親になるべく動き、新しい生命が私の側で私の魂を掬ってくれています。
人生の要所要所で町田そのこさんの本を読みます。
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No.3:
(5pt)

出会えてよかった1冊

自分の人生がうまくいかない理由をどこかに求めてしまう。幼い時の記憶、親との思い出や愛情の深さはいつまでも尾を引くのは事実。でも、どんな状況であろうとも、必ずそこに「愛」はある。それに気づけた時に生きる強さを持てる。愛は深く強い。最後は涙が止まりませんでした。素晴らしい1冊です。
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No.2:
(5pt)

弱くて強い母と娘の話

文体が読みやすく、流れもよくて、すらすらと頭にはいってきます。
出てくるキャラクターは、とてもわかりやすく展開も漫画のようで、中盤まではそれほど感情移入せずに読んでいましたが、それでもついつい文字を追ってしまい、クライマックスのたたみかけでは、号泣しました。思い出しても涙がでます。。。母の娘への消化しきれぬ思いと、母だからこその愛情と、その深くて根源的母性に心が持って行かれました。お勧めです。
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No.1:
(4pt)

私の人生は私のもの

母に捨てられたことによりその後の人生が上手くいかなくなったと思う娘は元夫が原因で離婚後の人生も苦労をしている。
そんな娘がふとしたきっかけで母親と一緒に住んでいる見知らぬ人との共同生活を送るようになる。

母娘の気持ちが異なる立場によってすれ違っている描写が丁寧に描かれている。
不器用な登場人物達と背景設定によって重苦しい気持ちで読み進めるが、ラストはきちんと着地している。
辛い体験を乗り越える女性の描写としては丁寧で心にしみる部分もあるが、ただ悪役の男たちについては、これで良いのかなという中途半端さは残る。

社会的に弱い立場に寄り添って描く著者らしいスタイルの作品ではある。
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