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同志少女よ、敵を撃て
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同志少女よ、敵を撃ての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全383件 141~160 8/20ページ
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名の知れた賞を複数受賞していることからオススメであることは言わずもがななのですが、戦争モノを初めて読むという方にも大変おすすめです。 本書は第二次大戦時の独ソ戦における狙撃手になっていった戦争孤児達の物語なのですが、こういった背景は作中でも解説されますし、ぶっちゃけ歴史的背景を知らずとも楽しむことができます。 なぜなら物語の重きが戦況や作戦の動向などではなく主人公達の心境や心の変化などに置かれているからです。 私も史実の戦争をテーマにした本というのは、そう多く読んできませんでしたが多少残酷な表現はあれど読みやすい作品だったなと思います。 様々な評価が為されている本書ですが、それだけ多くの方に読まれているということですので、気になる方はレビューを鵜呑みにしすぎず手に取ってみることを強くお勧めします。 | ||||
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登場人物それぞれの思いがページをめくる度に溢れ、 自分の感情が揺すぶられ嗚咽するほど泣きました これがデビュー作とは..... | ||||
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500ページという分量、またそのテーマからか、読後にある種の達成感があった。 第二次世界大戦の独ソ戦、特にスターリングラードの戦いと要塞都市ケーニヒスベルグの戦いを、主に主人公のセラフィマの人生、戦争という極限状態における成長(変化)を通して描いたものである。 セラフィマとイリーナ以外の各キャラクターの背景や心理描写にもっと奥行きが欲しかったが、戦闘描写のスピード感、臨場感がそんなことも忘れさせてくれる。 ナチスドイツとソ連、善と悪、男と女、加害者と被害者、二項対立的に白と黒で語ることが戦争においてはいかに難しいかということを卓越したストーリーラインで描き切っている傑作。 巻末に記された主要参考文献からも、著者が史実と真摯に向き合ったこと、狙撃に関しても正確な描写を求めていたことが読み取れる。 | ||||
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主人公が、戦争ど真ん中で葛藤しながら己の道を貫き通す。哀しすぎる銃弾が物語を貫通。まさか?!の展開が読者を待つ。 読んでる自分も撃ち抜かれた感じがする。 戦争ど真ん中だからこそ、平和の困難さと尊さが胸に刺さる。 不可能かもしれないが、是非、映画化してほしい。 | ||||
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1943年ドイツとソ連の話です。 第二次大戦といえば真珠湾とかのイメージでソ連はあまり馴染みがなかったです。 2022年ウクライナで戦争が起こりました。 その背景を知るにも大変勉強になりました。 スターリングラードはよく聞く名前ですが、 今は名前が変わってヴォルゴグラードと呼ばれています。 ヴォルガ川の近くにあります。本書にも登場します。 小説で読むことでだいぶ地名に慣れました。 ソ連の女性狙撃手の話です。 ソ連では女性兵士もお国のために前線投入します。 主人公は狙撃手としての訓練を受けます。 スコープから見える比率や気温から、 500メートル離れた対象物の距離をピタリと言い当てます。 射程の最大は800メートルだそうです。 | ||||
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ソビエト時代の女性スナイパー。今この時期に読まないとと思って読みましたが、国と国との話じゃなく、女性兵士の生き様を描いた話、心情を描いた話で感動しました。 | ||||
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戦争の当事者による婦女暴行、虐殺を匂わせる場面があり、辛くて何度も読むことを中断した。 そして、これらのことが当たり前のように行われていることに愕然とした。 こういうことをする人達は普段は非道なことをしないと思う。 生きるか死ぬかという極限状態の戦場だから狂気に駆られて非道なことをするのだろう。 戦争は嫌だ、と強く思った。 | ||||
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これはすごい。 デビュー作という事でさらに驚き。 今後の作品にも期待したいです。 | ||||
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狙撃シーンの緊張感に取り込まれた。主人公の復讐の原点、そしてラストシーンで撃たざるを得なかった理由が悲しい。チームメンバーのそれぞれの過去とラストにも感動させられた。 | ||||
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「どこに行くのか」、先が読みたくなる。チラチラと、歴史上の人物も出てきて、リアリティも感じられる。「長い」と感じるかもしれないが、「現在」にまで到達する。 | ||||
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わずか500ページ弱ですが、内容は濃密。若きロシア女性狙撃手の生い立ちから狙撃手としての成長過程、第二次世界大戦の独ソ戦での活躍を読むことができる。 戦場ごとの多様な敵味方に分かれる攻守の知略戦、戦術の展開に手に汗握る臨場感。 主にスターリングラードの攻防戦からベルリン陥落までの独ソ戦での戦況過程も緻密に記されている。当時の社会主義の時代背景、狙撃手としての技術・戦術などの知識も豊富に散りばめられ説得力も抜群。膨大な参考文献や監修者の協力をもとに、リアルで緻密かつ臨場感をもたせて手堅く描かれているエンタメ作品であると感じた。テンポよく物語が展開していくので、心地よい読書体験ができて読むのが止まらなくなった。 屈指の完成度であり面白いので、読書初心者に読書の楽しさを知ってもらうためのオススメとして良いかもしれません。 | ||||
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セラフィマという人物を通じ、独ソ戦の状況がありありと思い浮かんだ。単なる小説ではなく歴史書物。 | ||||
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本屋大賞の大賞受賞作品ということで手に取りました。 長い本でしたのでAudibleと併用で読みました。 【結論】 戦争について考えさせられる読み応えある書籍です。 時間と心に余裕がある時に読んだ方が良いと思います。 【感想】 舞台は世界大戦時の独ソ、被害者少女が女性スナイパーとして戦争の中にどっぷり入りこんで行きます。 著者は実際に戦争を体験したかの様な女性狙撃士視点の臨場感あふれる話です。 時勢柄、ロシアのウクライナ侵攻と重なります。単なる戦時中を描いた物語とは思えません。 ソ連の女性兵士視点で登場人物に感情移入し考えさせられました。 読み終えて楽しかったというより、正直モヤモヤしています。 一つ言えることは、戦争で誰も幸せになっていません。勝っても負けてもです。 さすが本屋大賞受賞作品です。 | ||||
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ソ連が女性兵士を早くから養成し、実戦に投入していた実態が、その臨場感豊かな描写からよく伝わる書だ。ロシアのウクライナ侵攻の中、ほぼ総ての戦闘が市街戦となり兵士の単純な戦闘だけではなく、個々の市民の思想、協力、妨害、犠牲など複雑に折り重なる局面があることを再確認させられた。 | ||||
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春に読み始め、ミリオタのサバゲー描写みたいだと感じ、親しかった犬を撃ち殺す場面で一旦放棄しました。しかしそうした読み方が表層的なことは自覚しており、秋の終わりに読み直しました。まず、純粋に面白い作品です。個人的には戦闘場面は苦手ですが、ソ連の女性兵士に着目した作者にも、授賞という形で世に出した編集部にも、心から感謝です。 アレクシェーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』や秋元健治『狙撃兵ローザ・シャニーナ』などソ連の女性兵士を描いた作品はいくつか出ていますが、戦争における女性、ましてや女性兵士の検証は圧倒的に少なく、かつ後まわしにされてきました。彼女らが差別的な境遇と闘ったのは戦時中だけではありません。戦後長らく偏見にさらされ、忘却のかなたに葬られんばかりでした。 歴史に詳しい人から見れば齟齬もあるでしょうし、小説好きにも不満があるかもしれませんが、いま、極東日本の若い男性が、膨大な資料と格闘してこの作品を発表した意味はものすごく大きいと思います。 他でもたびたび書いていますが、私はあの戦争の本当の検証はこれから始まると思っています。当事者は語りたくない、次の世代は親の苦労を目の端に入れながらも真逆の繁栄を謳歌、その次の世代は自己実現に夢中……。経験者の生の声が聞けなくなることは大きな痛手ですが、客観的に冷静に歴史を検証できるのはこれからの世代です。 それには、政府・民間を問わずあらゆる史料を駆使し、学術・報道のみならずフィクションの形でも闊達に発表されるべきでしょう。史実ベースのフィクションには膨大な調査・検証が不可欠です。すべて創作ならSFですし、検証の甘いものは自然に淘汰されていきます。たとえば幕末史観について大きな影響力をもった司馬遼太郎の作品。ちゃんと否定的な検証が起き、いまでは「史実とは異なるもの」として位置づけられていますよね。 細部に間違いがあるなら次の版で注釈なり訂正なりを加えればいい。そうした作業を続けながら、長く読まれてほしいと思います。 「なぜ日本人がソ連のことを?」という人がいますが、別にいいではないですか。いつかこの本を読んで自国の女性兵士のことに興味をもつロシアの少女がいるかもしれないし、何人であろうと世界市民の一人なのですから。 外国の、違う時代を背景にした作品は山のようにあります。そこに必然性を感じられないと言うなら、読書の醍醐味である「未知との遭遇」を放棄するようなものでは? 大阪の作者が北海道の調教師を描いたら「誰の心にも響かない」? 台湾の作者が京都の舞妓を描くことには「意味がない」?……バカげていますよね。 逆に考えたらどうでしょう? 日本人が日本のことを書いたら必ず読むでしょうか? たとえば沖縄の人々は、当事者として・ずっと・必死に・心の底から、声を発し続けています。同じ日本人である本土の人々はちゃんと聞いているでしょうか? 彼らの話など興味も持たず、揶揄するだけの人も少なくありませんよね。 届かないと怒る人は、聞かない人なのでは? あの戦争はただひたすら重く暗く悲惨なものでしたが、今は戦争ドキュメンタリーさえ忌避される時代です。ただ重さ暗さ悲惨さだけを示すだけでは訴求力がありません。私も実話ベースの小説や映画で興味をもった史実は山のようにあります。歴史の検証には小説家の目が必要ですし、何よりも「他者の目」が必要です。 あのドイツでもホロコーストは長らく黙殺されていました。一部の幹部だけが悪い、市民は関係なかったんだと。しかしアメリカの放送局によるドキュメンタリー番組が契機となり、自らを省みる風潮に火がついたのです。日本の近現代史も検証するには海外の史料や新しい時代の視点が「絶対に」必要です。時に間違いやデマで撹乱されるとしても、他者の目を通して学び合うことには意味があります。 「本書は軽すぎる、ライトノベルにすぎない」などの意見もあるようですが、舞台を日本にしたらどうでしょう? ベタベタに持ち上げるか、逆にエンタメ性を批判してやれデマだと騒ぐか、いずれにしても「どこかで自分につながる話」を冷静に捉えられないのでは? 2022年のいま、極東日本の、1985年生まれの若い男性の作者がこの作品を書き上げた……これは必要な距離であり必然だったのかもしれません。地理的・時間的・感情的に距離があるからこそ全体を俯瞰し、なおかつ核心を射抜くことができる。そうした若い作者が育っていることが希望でなくて何なのでしょう? ……まずはご一読を。 | ||||
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まずストーリーがものすごくいい。作品の展開も面白く、常に感情の渦に飲み込まれる。 実在の伝説的女性スナイパーの手記など、数々の歴史的文献も参考のもとに、圧倒的文章力で書き上げられた作品。 | ||||
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長編なので一気読みということにはならなかったが、途中2度ほど通勤の電車で乗り過ごしそうになった。そのくらい面白い。明瞭だったはずの「敵」がしだいに変わっていくあたり、少女の成長小説と読むこともできるだろう。 「エピローグ」を読み始めたときに「これで余韻が消えると残念だな」と考えていたのだが、読み終わって「なるほどそうつなげるのか」と感心する。 デビュー作がこれだと、第2作以降への期待が大きくて大変だろうな。 | ||||
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今更ながら読みましたが、確かに実によく出来た、いいエンタメ小説でした。ここに文学的密度の濃さや重厚さはないですが、エンタメ作品なんだから、そこはいい。これが、第二次大戦でも桁違いに壮絶な戦闘を繰り広げた「独ソ戦」での、実在した「ソ連軍女性スナイパーたち」を主人公としているのは周知の事でしょうが、スターリングラード攻防戦など戦局の推移はかなり史実に忠実な流れになっているようです。エンタメ作品にしても「少々出来過ぎ」感はありますが、物語の盛り上げ方もとてもいい。ラストのラストで「あれ」に繋げてきたのは、ちょっとニヤリとしましたが。 あの凄まじい戦争での「女性たちの戦い」をこういう筆致で長大に描いた作品が、ジェンダー問題について盛んに議論される21世紀の今、若い作家によって生み出されたというのは実に意義あることだと思います。巻末の謝辞や日本ペンクラブ主催イベントで、著者がこの小説を書き上げていく際、姉のロシア文学研究者・翻訳家:奈倉有里さんから様々なチェック・指摘をもらったことが明かされていますが、言わばそうした「後方支援」があってこその本作品なんでしょう。 この姉弟~只者ではないですね。今後共、要注目の研究者&作家です~(*^^*) | ||||
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作者とタイトルを見て「何故日本人」とは思ったがテンポも良くて一気にラストまで進んだ | ||||
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NHKの朝ドラ(どん底からはいあがる女性の物語)に通ずるのかな。一気に読み進めることができました。私の世界史の知識は中学生並みですが、世界史、特に近代史の知識があるともっと興味深く読めると思います。 | ||||
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