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苦役列車
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苦役列車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全184件 181~184 10/10ページ
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発売になったと聞き、すぐに入手して、読みました。 表題作の「苦役列車」は、女性へのDVがなかったり、10代の時の話なので藤澤清造がでてこなかったり、通常よりもハードさ・ディープさは薄かったが、いつもの賢太節を堪能できました。 西村さんの特徴は、ちょっと古臭い言葉遣いをしながら、トップスピードで西村賢太ワールドへ読者を連れて行ってしまうこと。たとえば、「結句」「どうで」「因である」「ほき出す」「云い条」など。 友人がいない、窮乏している、彼女ができないといった多くの若者が持つ悩みが、露悪的ともいえる手法で描きだされているので、多くの人に共感されていると思う。 これを機会に、「墓前生活」「どうで死ぬ身の一踊り」などの藤澤清造ものにも手を出すひとが増えるとファンとしてもうれしい。 | ||||
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芥川賞受賞作ということで、これで初めて西村賢太に触れる人も多いだろうが、ケンタの真骨頂はむしろ どうで死ぬ身の一踊り (講談社文庫) とか 小銭をかぞえる のほうの、同棲している女との関係もののほうにある。併収されている「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」のほうが、川端賞落選の周辺を描いて、より嘉村磯多的な私小説世界が展開していると言える。もし「苦役列車」に歉い、という人がいたら、先の二著にも手を出されたいと思う。 | ||||
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読むのがしんどく苦しいのにじっくり読み、最後で「ふうううう」とため息をつきました。少年が感じている生き辛さとか孤独感が息苦しいほど迫ってきます。大人になって女性ともめる作品は「ひどい男だ」と笑えたけど。著者は「自分より最低な奴がいる、と思ってもらえれば」と言ってましたが、それよりも人間の本性剥き出しの少年がとても身近というか自分に重なる瞬間が結構あって、忘れられない小説になりそうです。小説に涙や学びを求めない人にはたまらなくいい作品だと思います。 | ||||
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苛烈な環境の中でもがきながら生きる主人公 どうしたら有利に生きる事ができるのか。どうして自分はこのようにしか生きられないのか。それは親や先生、友人や先輩のようなものから学ぶのであろう。その学ぶべき相手がいない場合、人はもがきながら生きるしかないのかもしれない。 | ||||
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