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鬼火の町
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鬼火の町の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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清張小説はすべて面白い。 | ||||
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どんな小説にも人物相関図があって、本書の場合は、岡っ引きの藤兵衛、船頭の仙造、惣吉、お美代の方、将軍家斉の愛妾、浦風、女着太夫の小春他2名の惣吉の愛人、川内成三郎、川嶋進一郎いろいろ出てきます。このお話は、豪華な煙管を中心に、女の嫉妬から始まった事件と言えます。藤べえが煙管を手掛かりに、袋物やを訪ねたり、小さなことから事件解決の道筋を追おうとします。清張さんにしては珍しい正義の岡っ引きですが、事が大奥に至って事件から手掛かりを引けと言われても、探索を止めません。結局は、時代の移り変わりと共に、解決になってしまうのですが・・・・人間っていつの時代でも変わらないのですね。 | ||||
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まさか江戸時代を舞台にしている小説とは思わず買ったが 変な江戸弁やら、江戸時代の世界観やら風習やらがよくわからず 結果、小説内容もいまいち頭に入ってこない。 | ||||
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光文社プレミアム文庫、初の時代劇だ。 夜釣りに出た客と船頭が水死体で発見された。二人とも泳ぎは達者だ。 岡っ引きの藤兵衛は川底から発見された銀の煙管を手掛かりに探索を開始する。 だが、担当の同心から不可解な中止命令が出た。裏には奥深い謎がありそうだが。 身分を笠に着て真実を潰そうとする敵に、意地と知略で食い下がる。痛快ではあるが、そのまんまの図式で、やや単調だ。謎は途中で判明するし、清張にしては捻りがない。 鉄壁と思われた身分制度の壁が意外な理由で崩れる。決着がある種の幸運によるところが、物足りない。江戸時代だから仕方ないかな。 ストーリーに勢いはあるが、人物が他の作品ほどは個性がない。 | ||||
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文庫本で300ページ弱の長編ですが、 長編にありがちな中だるみもなく一気に最後まで読めました。 舞台設定は11代家斉が亡くなる前後ですから 名作「天保図録」のスピンオフのような作品になるでしょうか。 「仕組み(権力)を倒すのは個人ではなく別の仕組みである」 という視点は、この作品でもしっかり貫かれております。 ただ、反骨の岡っ引き藤兵衛と助っ人旗本釜木以外の線 (大奥と家斉、水野越前と家斉側近衆の権力闘争など)は 一切省かれているので、シンプルなのはシンプルですが、 ストーリーにいささか奥行きがなく平板かな、という印象がします。 もしその辺を描いていたらとても300ページでは足りず、 それこそ「天保図録」のようになってしまうため、 重複を避けたのかもしれませんね。 いずれにせよ清張時代小説の傑作であることに変わりはありません。 | ||||
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大変面白かった。作品紹介は次のとおり。朝霧にかすむ大川に無人の釣舟が浮んでいた。やがて二人の男の水死体が流れ着く。川底にあった豪華な女ものの煙管は?反骨の岡っ引藤兵衛にのしかかる圧力の正体は?藤兵衛を助ける颯爽の旗本釜木進一郎、足をひっぱる悪同心、無気味な寺僧や大奥の女たちを配して江戸を舞台にくりひろげる長篇時代推理。 一般文学通算234作品目の読書完。1984/11/15 | ||||
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松本清張といえば、社会派推理小説作家、それも大先生というイメージなのだが、松本清張にも弱点がある。 それは、3つある。 ・謎解き部分がいきなり始まって、探偵役の人物がとうとうと語り始めるところが不自然。 ・探偵役の人物の推理が、思い込み(しかも正解)により、執拗に裏付けを取ろうとするところ。 ・警察官でも検察官でもない一般人が探偵役の場合にも、警察官や検察官と同じような捜査(取材?)をするところ。 こんなことを無名の作家がやったら、いっぺんで読む気をなくしてしまうのだが、松本清張の筆力では、ちっとも興ざめせず、最後までひきつけて読み続けさせるのだ。 それが時代小説になったら! 上記の「探偵役の人物の推理が、思い込み(しかも正解)により、執拗に裏付けを取ろうとするところ。」がごく自然な展開になるのだった。 駒形の藤兵衛は腕利きの岡っ引きだが、上司の同心川島に、担当を外される。 しかし、捜査を続けるために、お役ご免となってしまうのだが、それでも捜査を続ける。 従って、強引な捜査をする。 怪しいとにらんだ坊主を拉致する。監禁する。 事態が進展しないので、ちょっと締めて自白させる。 それで一気に解決するのだが、江戸時代のことなので、このくらい強引なことをやっていたのだろうと思える。 それに、藤兵衛は無実の人を救い、悪を暴くためにやっているのだから。 よかったよかったと最後に思って、本を閉じられるのだった。 | ||||
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江戸時代の歴史背景から、 犯罪が複雑化している様が良く描かれている。 かの時代の政情や大奥の知識があれば もっと楽しめたかもしれない。 せめてNHK『大奥』を観ていたならな・・・ 上手い具合に当世事情と犯罪を結び付けていて 読み応えのあるミステリー。 ラストの終わり方は、あまり私の好みでない。 手法としてはアリなのだろうけど、拍子抜けしてしまう。 まあ、好き好きなので。 登場人物では、釜木進一郎がいいとこ取りしすぎじゃないかと 思ったりもするのだが。 あまりに颯爽としていて格好いいので疑ってしまう存在だ。 舞台となる時代は異なるものの、上下関係というのは いつの世も変わらないものだな、と思う。 しみじみするのは、私も歳を取ったのか。 それにしても、組織犯罪は怖ろしい。 現在でも闇に葬られた犯罪は多いのだろう。 | ||||
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