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凍てついた痣
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凍てついた痣の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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<グラント郡>シリーズ3弾。 事件自体は今回も巧妙で、……犯人は終盤までわからなかった。 中心はジェフリー、サラ、レナ。 前作に続き、とりわけレナのシーンが多くインパクトがあった。 ここでのレナは、#1『開かれた瞳孔』で負った心理的ショックから立ち直れないまま7か月前に警官を辞め、地元大学で警備員に就いている。その大学内で次々と発生する事件。指紋検出によりレナは重要参考人となるが、警察を離れた現在、調査にたいへん非協力的である。 レナの立場で考えれば、本当にぼろぼろの人生で、彼女の中にいまだ巣食っている心理的葛藤を理解できなくはない。だが、とにかくかわいげがない。“強情”ぐらいでは済まない。 たぶん私が<ウィル・トレント>シリーズ(後日譚だが先行発売されている)を通して、ずっと彼女を好んでないせいだろう。特に最新刊ではかなりのくそ女だったし。 本作ではサラも、冷静沈着ぶりが欠如しているところが多かった。元夫ジェフリーに、妹テッサが入院している病院に心細いがために来いと言ったり、ペットに餌をやらせに行かせたり…。自分は病院にただいるだけで(しかも両親もいる)ジェフリーは警察署長で超多忙なのに。終盤にも感情が先立ってジェフリーを非難したり。 ジェフリーだけがとにかく優しい。(他にもいるが、彼の経歴を考えると微妙) そして何より、非常に冗長だった。スローター作品は元々その傾向が強いが。 今回のストーリーに直接関係のない、シリーズのこれまでのいきさつや登場人物の詳細なども述べられたりしているので、本書を単発で読む人にとってはなおさら煩わしく感じるのではないか。 私が個人的にレナを好んでないとはいえ、内容自体はよかったので、全体的にもう少し無駄がなくスピード感があれば――と思う。 | ||||
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