魔女の組曲
- 北欧ミステリ (199)
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中盤まですっかり騙されていました。セルヴァズも確信を持ってあいつだと言ってたし。どんでん返しの面白さを味わえました。 前半は女性への執拗な嫌がらせにこちらも辟易させられましたが、後半は形勢逆転となり、カタルシスを味わえました。犯人が自分の好きなオペラのストーリーどおりに誘導されるとは、なかなか憎い演出です。 ベルナール・ミニエの作品は、情景描写や心理描写がきちんとしているので、単なるミステリーではなく、ちゃんとした小説を読んだという満足感が得られて大好きです。フランスの四季や風景が目に浮かんできて楽しい。50代でデビューしてこれだけの小説を次々発表するとは、大した才能だと思います。 | ||||
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とにかく、物語の確信になかなか触れないあたりがイライラしてしまって 70%を読んだところで止めました。必然的に購入済みの下巻もただのごみデータに成り果てました。 忍耐強い方なら読破可能かと。 | ||||
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洋物?はどうも苦手で読んでてのめりこめづ途中で投げ出してしまう場合が多いのだが、これは最後までスリリングの連続とヒロイン?への痛々しさが直に伝わってきて集中して楽しむことができました。終盤の展開のまとまりが早すぎるのが残念でもう少し入念に洗い出しをしてほしかった。 | ||||
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同じような設定の描写を手を替え品を替え延々と続けるので、読んでいて非常に疲れます。展開のテンポも遅く、数ページ飛ばしても相変わらず、同じ設定描写が続いていたり・・・粘着質の筆者に付き合うのは結構な精神修養にはなります。IT系の描写は知識不足=調査不足が顕著で、その面でも白けます。何故に筆者の知識不足に起因する設定に付き合わされるのかという感が拭えません。まあ、粘着描写を続けるためには低レベルのIT設定にしておく必要はあるのでしょうね。 | ||||
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セルヴァズ警部シリーズ第三作ということだが、前二作が未読でも楽しめる、とのお墨付き作品。並みいるレビュワーらも一押し。そうした傑作の予感に押され、本書を開く。結果、評判は嘘ではなかった。ページを開いた途端、その瞬間から、物語の面白さに、ぼくは捕まってしまった。 期待のセルヴァズ警部は、何と心を病んで療養休職中。彼の元に届けられる荷物も、こわごわと紐解く警部だったが、送られてきたのは高級ホテルのカードキー。その客室は、何と一年前に女性写真家が凄惨な自殺を遂げた現場であった。セルヴァズ警部は、休職中の身でありながら、事件の謎の深みに魅せられたかのように身を乗り出す。 一方のゲスト主人公は、ラジオ局のパーソナリティであるクリスティーヌ。謎の誰だかもわからない人間からの自殺予告を受け取ったことを契機にして、いやがらせやハラスメントが職場でも私生活でもスタートする。数々のいやがらせは、時と共にヒートアップし、彼女を急激に社会から孤立させてゆく。 セルヴァズ警部とクリティーヌとの二つの物語が、オペラの形で語られ、混乱は重層構造を示してゆくのだが、とりわけクリスティーヌへの強い悪意が半端じゃない。次第に姿を見せてくる凶暴な人間たち。また彼らを背後から操る人物が誰なのか不明なまま、敵も味方もわからぬ混沌(カオス)に追いやられてゆく。転落の物語が底を着くのはいつなのか? またその理由は何なのか? 誰が彼女を陥れているのか? フレンチ・ミステリー特有の、疑問だらけのエレベーター式心理サスペンス。そこにフランス南西部の都市トゥールーズを特徴づける航空宇宙産業を絡ませ、物語は地球を飛び出し、宇宙へ。そうした世界的歴史的スケール感まで絡ませて物語は緊張度を高めてゆく。組曲のクレッセント。 セルヴァス警部は事件を解決できるのか? またその心はこの捜査活動で果たして癒されるのか? クリティーヌの地獄に終わりはあるのか? そんな二人の主人公たちと共に震える心を抑えつつページを繰る手が止まらない。 終盤に於て徐々に見えてくる真相に対し、クリスティーヌの運命、また真犯人の目論見と計画のゴールは? 関わった人物たちを襲う容赦のない運命と、未来までを押さえつつ、巻を閉じる圧巻の真相は、長大な物語のフィナーレを飾るに相応しく、最終ページまで予断を許さぬ疾走感に満ちている。 ぼく自身はあまり普段謎解き方面を目指さない読者であるのだが、ここまで謎解きの面白さ、またその深淵を強烈に示されると、さすがにその出来栄えに喝采を贈らざるを得ない。それを支えた作者のストーリー・テリングぶりにも当然ながら脱帽。今年のベスト作品まで狙えそうな確かな手ごたえを感じた一作であった。 | ||||
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