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幻の旗の下に
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幻の旗の下にの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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80年以上前の主人公の思考や発想、語彙と文体が、ここ数年来の堂場警察の登場人物とクリソツで延々と展開するのは興ざめ。プロの表現者としてあり得ない。本原稿に、スマホの操作や渋谷/目黒あたりのB級ランチの話を書き加えれば、あっと言う間に堂場版現代小説に早変わり。 本作は石崎保/澤山隆という2名を軸に展開していくが、この名前が鳴沢了でも高城賢吾でも全く違和感がない。直近の堂場小説のことだから、物語中、本人か祖先かは別として唐突に大友鉄/村野秋生あたりが出てくるのでは。と警戒したくらいだ。 史実をどこまで入れているのかも定かでないが、盛り込まれているエピソードもうすっぺらいつまんないものばかり。山にも谷にもなってないでしょ。今作は考証資料不足のため風景や街角、風俗の描写ができず、それ以外のモノを増量したのだろうか。そこまでして長尺にしたいの?という感じ。かなり後半で出てくるチーム分割活動案など、最初から誰でも気がつく話だろう。 残念で残念な作品。 PS.本書帯に「知られざる歴史を浮かび上がらせる圧巻の交渉小説!」とあるのだが、そういう内容はまったくない。この惹句は同じ”旗”つながりで文学史に残る傑作『ポーツマスの旗/吉村昭』のものが誤って印刷されたのだろう。 | ||||
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