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黙約のメス
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黙約のメスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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納品された書籍は非常に良いものでした。満足です。 | ||||
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8つの章からなり各章ごとに研修医や病院院長、厚生労働省医系技官などの視点から、孤高の外科医を中心に主に肝移植をテーマに繰り広げられる医療小説。 移植治療の医療現場の様子や病院経営・外国人患者の受入問題、医療の法整備の難しさなどが小説を通じ浮き彫りにされます。 一方、最終章では主人公の治療に対する固い信念や、謎だった過去が明らかになり、しっかり人間ドラマとしても楽しめる作品でした。 | ||||
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この重いテーマは、もっとページを割いて掘り下げていかないといけない。1000ページくらいは必要なのではないか。性急に結論(結論は無いが)を急がず、3部作くらいにしてほしかった。また、四国在住の私にしてみれば、仕事が終わって、梅田に車で飲みに行く(しかも日帰り)なんて、設定がばかげている。筆者は淡路島を四国と勘違いしているのではないか。設定の甘さと、テーマの掘り下げが不十分なので、全体に薄っぺらい印象を受ける。読み終えてよかったと思える作品ではないように思う。 | ||||
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医療のことはよくわからなかったが、その根底にあるもの、命とは、人間とはを考えさせられる。一気に読み終えた | ||||
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主人公は孤高の外科医「鬼塚鋭臣」。いったい彼は何者なのかーー。彼をめぐる人々の物語を読み解くうち、医療界の様々な問題や人間の尊厳、死生観といった 「命」の問題が否応なしに突きつけられる。頁を繰るこちらの心に湧き上がってくる憤怒、絶望、使命感、そして「希望」。 コロナ禍のこんな時だからこそ、この小説と向き合い考えることができて、心から良かったと感じた。 | ||||
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筆者の作品はプロ野球や競馬など、スポーツ紙記者時代の経験を生かしたエピソードで描かれてきたが、自身初という医療系の本作も変わらぬディテールがあった。好奇心を刺激するプロローグから、研修医や医療ジャーナリストなど8人の物語で構成されていて、一度も主人公の鬼塚医師が中心になっていないのに最終的には点と点がつながって、現在の医療が抱える問題点も浮き彫りになる。そして、「時代」や「あかりの牧場」といった過去の作品と同様に心温まる読後感もある。コロナ禍の時代だからこそ読みたいストーリーだった。 | ||||
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本城雅人さんの作品は、善悪の判断を読者に委ねるものが多い。 新聞などのメディア、野球、サッカー、競馬とこれまでどの世界を描いてもそうだった。 判断の基準やポイントを作品中に数多く提示し、作中の人物がそれぞれの基準で行動する。 それゆえに徹底した悪人も、高潔極まりない善人も登場しない。 現実の世界と同じくスッキリしないし、読者はどう選択するのかと、喉元に刃を突きつけられるようだ。 過去作の野球スカウト、新聞記者などよりも、人物の印象を想像しやすいのは医師だからで、それなのに読後もう一度前に戻ると、人物評価が変わる。 面白い作品でした。 | ||||
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帯と著者の過去の著作から、医療小説の金字塔である名作「白い巨塔」のように、医師の矜持を見せられながら医師たちが醜い出世争いをしていく物語かと思って読み始めたが、いい意味で裏切られた。後半になって謎の医師、鬼塚の本当の狙いがわかってくるが、その時にはゾクゾクしてページをめくる手が止まらなかった。同時に鬼塚たちが言ってること、とくに移植については他人事ではないと身につまされた。終わってからもう一度冒頭のプロローグを読み返したのだが、なるほどこういう意味だったのかと納得した。日本人なら、いや生きている人なら、とても考えさせられる小説だ。 | ||||
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今まで出会った外科医の先生たちは、体にメスを入れることに何の躊躇いもないものだと思っていましたが、そうではないのだと考えさせられる本でした。 冷淡に見える主人公の鬼塚が、ドナーの体を傷つけることになぜ慎重になるのかが、徐々に明らかになっていきます。 生体移植に至るまでの時間との戦い、緊迫感は まるで自分がそこにいるような錯覚に陥ります。それには当然ながら沢山の人が関わり、一つの命が助かっているのだと改めて思いました。 コロナ禍でも沢山の医療従事者の方々が寝る間を惜しんで戦って下さっています。 分野は違いますが、こんな風に頑張っているのだろうと裏側を見られた気がしました。 | ||||
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臓器移植をテーマにした本格医療小説です。 臓器移植のスペシャリストである主人公の医師を、研修医、看護師、医療ジャーナリストや移植コーディネーターなど彼のまわりを取り囲む様々な人たちの視点から描かれています。 主人公の医師ははたして善か悪なのか? 各章で語り手が変わることによって中だるみすることなく一気に読み終えてしまいました。 コロナ禍を経験した中あらためて感じさせられた人の命、そして現在医療の様々な問題点。そこへ神の領域に値する臓器移植というテーマ。 権力や欲望が渦巻き、きれいごとだけでは済まされない医療の世界。 メスを入れれば患者の体はもう二度ときれいな体には戻れない。 主人公の外科医としての覚悟と題名となった「黙約のメス」の意味が最後に見事につながって高揚感を迎えて読み終えることが出来ました。 ぜひドラマや映画などの映像化にも期待してしまいます。 読後の余韻にひたりながら主人公の医師は誰に?、看護師や移植コーディネーターはあの女優さんに? などの想像を膨らませてもう一度楽しんでおります。 | ||||
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